インドネシアの新株式取引アプリ「Ajaib」、SoftBank Ventures Asiaのリードで210万米ドルを調達

by Tech in Asia Tech in Asia on 2019.1.18

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一般的なインドネシア人が株式市場に投資するのを手助けする新たなアプリが、大物投資家から支援を受けた。

4か月間のテストを終えて1月第1週にローンチした「Ajaib」は、SoftBank Ventures がリードしたラウンドで210万米ドルを手にしたと、同社のチームは Tech in Asia に語った。

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Photo credit: Pexels

夏に Tech in Asia が Ajaib に話を聞いたときは、設立者はシリコンバレーの Y Combinator を卒業したばかりで、Andoroid アプリを通じて投資サービスをテストモードでひっそりとロールアウトしたところだった。

それから今までの間に、ジャカルタを拠点とする Ajaib は従業員14名まで成長し、インドネシアの監督官庁から投資信託仲介ライセンスを取得している。今月はじめには、5,000人が株式取引アプリへと参加しようと待機していた。

成長のとき

インドネシアの人口2億6,000万人の中で株式に投資を行っている人は100万人に過ぎず、Ajaib の CEO である Anderson Sumarli 氏は巨大な成長の余地を見ている。同国の消費者が携帯電話でライドヘイリングのようなサービスを使っている今は特にそうだ。次に、こういった消費者は、すでに使い慣れているキャッシュレス決済やオンラインローンを超えて、携帯電話上で新たな金融サービスを使う準備ができている。

同社の CMO である Yada Piyajomkwan 氏は以下のように述べて同意する。

2019年は資産管理の年になります。

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Photo credit: Ajaib

Sumarli 氏はインドネシア出身で以前は Boston Consulting Group のコンサルタントをしていた。タイ出身で元 McKinsey のコンサルタントの Piyajomkwan 氏はスタンフォード大学で金融包摂を専攻しており、また母国の中央銀行で顧問をしていた。この2人はスタンフォード大学で出会った。

アプリの成長のために、Ajaib のチームは口コミで広まることを期待している。

Piyajomkwan 氏はこう述べた。

弊社は既存のお客様がご友人にお話をするよう推奨しています。そうすれば、ご友人にも初めての投資や投資を始める際の金額についてアドバイスをすることにつながります。そして2つ目には、ロイヤルカスタマーである顧客の方々にはソーシャルメディアで弊社について語っていただくよう推奨しています。つまり、製品の擁護者になっていただきたいのです。

口コミを広めてくれる顧客らには報酬もある。

インドネシアのテックの現状における SoftBank Ventures の経験は、パートナーとして非常に有用なものになるだろうと Sumarli 氏は言う。同氏はすでに良いアドバイスを受けている。

同氏は次のように説明した。

次の機能や製品のローンチをどう考えればよいのかというプロダクトロードマップに関して、そして適切なユニットエコノミクスやビジネスモデルを持つ健全な企業を作るにはどうしたらよいのかということに関しても、非常に助けられています。

初心者用には15米ドルから

インドネシア人にとって株取引はかなり新しい提案であるため、書類不要の登録、15米ドルの低額買い付け、そして投資戦略に合わせて安全度や危険度を調整する3つの簡単なセッティングというように、このアプリはシンプルさを心がけている。

投資家はアカウントや手続きに料金を払う必要はない。Ajaib はファンドマネージャーからの手数料で収入を得るためである。

Sumarli 氏は4か月間のベータ版のデータから2種類の顧客がいることが分かったとしている。15米ドルから始めて給料日が来ると追加するような新規で始める人と、1万米ドル~3万米ドルを運用するような、比較的より多くの知識があり個人でポートフォリオをやりくりするような人である。

東南アジアはインドネシアと同じようにまだ手つかずのマーケットでポテンシャルがあるが、Ajaib は当面インドネシアに注力し、おそらく今後新たな個人向けファイナンスの提案を行っていくという。

他の場所においては、アメリカでは Robinhood が投資アプリで成功を見せており、Tradeflix はアジアに注力する競合サービスを作り上げている

Y Combinator、元 Sequoia のパートナー Tim Lee 氏、Insignia、そして Alpha JWC も Ajaib のシードラウンドに貢献し、その資金は人材雇用、特にエンジニアリング方面に向けられる。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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