地方中小企業のWebマーケティングを支援するADlive(アドリヴ)、XTech Venturesとみずほキャピタルからシードラウンドで1.6億円を調達

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2019.1.18

みずほキャピタル 黒崎力蔵氏、ADlive 縣将貴氏、XTech Ventures 西條晋一氏
Image credit: XTech Ventures

地方の中小企業に特化して Web マーケティングを支援する ADlive(アドリヴ)は18日、シードラウンドで XTech Venturesみずほキャピタルから1.6億円を資金調達したと発表した。ADliveは2011年10月の設立。創業当初はフィリピンにいる講師を起用したオンライン英会話事業を行なっていたが、為替差損の影響で利益が少なくなったため事業を売却。当時社内にいたインターネット広告のスタッフを中心に、2年前 Web マーケティングの会社へとピボットを図った。

事業所数ベースで日本企業の99%は中小企業だが、そんな中小企業の中でインターネット広告を展開したことがあるのは4%、また、インプレッション、クリック、コンバージョンなど、インターネット広告の費用の仕組みを知らない経営者は55%に上る。さらに、インターネット広告の強みはロングテールに訴求できる点であり、効果を上げるためには戦略的かつ継続的に展開する必要があるが、1年以上にわたって広告を継続する中小企業は約半数程度にとどまる。

一方で、都市部を中心とする Web マーケティング企業の大手は、比較的予算を多く持つ都市部の大手企業をクライアントとしていることが多い。ADlive は地方の中小企業が Web マーケティングのホワイトスペースと捉え、地方の広告代理店などとタッグを組みマーケティングサービスを提供する。フロント営業はパートナーである地方の広告代理店などが務める役割分担されるため、ADlive としてはビジネスのスケールが可能になる。

ボリュームゾーンのクライアントを取りに行くわけではないため、ADlive にはパフォーマンスを追求しつつも、薄利多売の経営体制が求められる。これを可能にしているのは、Google Ads の Premier Partner 認定と、最新のアドテクソリューションや MA ツールを集めた「URURERU(ウルレル)」というサービスパッケージだ。Adlive はアドテク企業ではないため、自らがアドテクやソリューションを開発することはせず、その分、特定のブランド製品にとらわれず、最適な仕組みを提供できるのだという。

ADlive のビジネスは好調であり、喫緊の財務課題があったわけではないようだが、ADlive 代表取締役の縣将貴(あがた・まさたか)氏は「VC から資金調達をし、襟を正してスケールを狙いたかったのと、以前から付き合いのある西條さん(XTech Ventures 代表取締役)と一緒に仕事をしたかった」と、今回の資金調達の背景を語ってくれた。調達を受けて、同社は地方の広告代理店を通じてクライアント企業に Web マーケティングの解析や改善提案、営業支援などができるパートナー担当者を増やす計画だ。

この分野の競合としては、オプトホールディングス傘下のソウルドアウト(東証:6553)などがいる。海外に目を転じると、ローンチから3年で IPO を果たしたアメリカの ReachLocal が代表格だが、急速な国際展開で失速を強いられた経緯があり、薄利多売で高品質なサービスを提供し続けるのは簡単でないことは明白だ。

Adlive では数年以内に国内市場で数百億円以上の売上を目指し、将来的にはアジアへの展開も目指すとしている。

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------