インドのフードデリバリスタートアップSwiggy、Uber Eatsの現地事業を取得へ——格安ホテル予約のOYOは、FreshMenu買収に向け交渉中

SHARE:
Image credit: Swiggy

インドのフードデリバリスタートアップ大手の Swiggy が、UberEats のインド事業取得に向けて事前協議をしていると、関係筋の情報として Economic Times (ET)が報じている。バンガロールに本社を置く Swiggy にとって、3月で完了するとみられるこの買収は過去最大規模のものだ。UberEats にとっても国外で事業を売却するのは初めてのケースである。

関係筋によると、買収は株式交換で行われる。これにより UberEats は、現在時価総額33億米ドルの Swiggy の持分を10%保有することになる。報道をみたところ、1,200億ドルにもなる株式公開に向けた準備を UberEats が進めている中にあって、今回の動きは、損失を抑えようとする戦略に沿ったものだといえる。

2014年に設立された Swiggy は、50ヶ所を超える都市に5万ものレストランパートナーを抱える。業界でも最高のリピート率とネットプロモータースコア(NPS)で市場シェアを確保しつつ、半年前に行われた資金調達以降、42の都市に進出して流通総額(GMV)を倍増させた。

昨年12月には、既存投資家で世界的なインターネットエンターテインメントグループの Naspers がリードする10億ドルのシリーズ H ラウンドに関する正式契約を締結した。2017年5月には、Naspers がリードし、既存投資家の Accel India、SAIF Partners India、Bessemer Venture Partners、Harmony Partners、Norwest Venture Partners が参加したラウンドで8,000万ドルを調達した

フードデリバリー業界における他の大がかりな統合事例として、OYO がクラウドキッチンスタートアップの FreshMenu を5,000~6,000万ドルで買収する交渉をしていると ET が別の報道で伝えたものがある。ET に情報提供した人物によると、これにより OYO が1年以上にわたり社内で取り組んできた施策、ホテル全体に及ぶ食事体験の標準化につなげられるという。

2014年に設立された FreshMenu はオンラインのフードオーダープラットフォームで、Lightspeed Venture Partners などの企業が出資している。昨年には TPG、General Atlantic、Temasek Holdings、国内の PE ファンドである Kedaara Capital から7500万ドルを調達する交渉をしているとの報道が流れた。

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する