起業を通じて「自信を持つ人を増やしたい」ーーU25起業家に聞く「起業・新基準」/インスタマーケとメディア運営、FinT代表・大槻さん

by ゲストライター ゲストライター on 2019.6.10

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FinT代表取締役の大槻祐依さん

本稿は世界のスタートアップシーンを伝える起業家コミュニティFreaks.iD編集部との連動記事。若手起業家向けの勉強会、次回テーマは「スタートアップのための採用手法(仮)」。参加者の事前登録募集中

20代起業家を対象に、彼らが考える新しいスタートアップのあり方を聞き出すインタビューシリーズ、前回登場のギフトショップ「TANP」運営、Gracia代表取締役・CEO、斎藤拓泰さんに続いて登場してくれるのは女性向けメディア「Sucle(シュクレ)」を運営するFinT代表取締役の大槻祐依さんです。メディア運営で培ったInstagram運用代行なども手がけておられます。

今回もUpstart Ventures、上杉修平さんにインタビュワーとして参加してもらい、お話をうかがってきました(太字の質問は全て上杉氏。執筆・編集:平野武士)。

大槻祐依さん:早稲田大学在学中に学内のビジネスプランコンテストなどがきっかけで起業に興味を持ち、2015年からベンチャーキャピタルのEastVenturesでインターンを開始。シンガポールへの交換留学などを経て、Candleで動画メディアのPMを務める。2017年3月に女性向けメディア「Sucle(シュクレ)」を運営するFinTを創業

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大槻さんも前回の斎藤拓泰さんと同じくCandle出身なんですよね。同期というか、同世代での横つながりって今どんな感じですか

大槻:Candle出身の起業家とはやっぱり話しやすいですね。疑問が沸いたらその領域に詳しそうな人にすぐに連絡をして、経験を共有してもらうことが多いです。いろんなフェーズの人がいますし、いろんな分野でやっているので、新規事業を考えている時などはとても頼もしいですね。あと、同じCandle出身といえど、性格やタイプの違いで会社の雰囲気や思想が違うので、おもしろいですね。

この連載ではU25中心に新しい世代の起業家の起業に関する考え方をお聞きしてるんですが、Sucleはどういう事業仮説から始まったのか教えてもらえますか

大槻:Sucleは女性向けメディアとしてスタートし、流入数を増やすために様々なチャネルを探していたのですが、Instagramがフォロワー数・メディアへの流入数ともに伸びていきました。全体流入の30%〜50%がInstagram経由で獲得できていたという点も良かったのですが、特に回遊率が他のチャネルよりも圧倒的に良かったという点も新たな発見でした。

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回遊率高いというのは発見ですね。ユーザーの質が高いということですね

大槻:それでInstagramと相性の良い領域でメディア運用をやっている企業は、Instagramでコミュニティを作ってから、ウェブメディアへ流入させるという一連の流れが今後の王道になっていくだろうなと感じました。会員登録やアフィリエイトの購入にもつながりやすくなるため、Instagram経由の流入だと1PVあたりの価値が高いと実感しています。

なるほど。それでInstagramの運用事業が始まったんですね

大槻:はい。自分たちでメディア・Instagram運用をしている中で気づいたことについて、Twitterなどで発信していったら、かなりたくさんの方にお問い合わせいただき、これはニーズがあるなと感じました。そこからテスト的にInstagramのマーケティング事業を開始したのがきっかけですね。

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SucleでのInstagramアカウント運用実績

現在はどういった依頼が多いんですか

大槻:初期はメディアをやっておられる企業のInstagram運用を中心にやっていたのですが、現在では女性向け消費財のクライアントさんも増えてきています。メディアと同じようにファンを増やして、最終的にその商材・サービスの購買につなげていくというチャレンジも新しい発見が多く、楽しいです。

勝ちパターンみたいな方程式は見つかりましたか。特にInstagramの運用については再現性がありそうなので

大槻:方程式ではないかと思いますが、エグゼキューションする方法として、メンバーのことは完全に信じ切って、ガンガン権限譲渡していくこと、仕組みにしていくこと、この辺りは重要視しています。

あと、仮説検証してよければすべて他の誰でもできるようなマニュアル化やパターン化をすることも心がけています。また、雰囲気でやるのではなく意味を持って、どの数値に効くのか、何に効果があるのかが見えてない施策はやらない。シンプルに進めることを常に話して、意識するようにしています。

今後はこの事業を中心に拡大していく考えですか

大槻:現在は、女性向けメディアとInstagramマーケティングの事業をやっていますが、それ以外にもこれから新しいことに挑戦したいと思っています。

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FinTが現在手がけている他社案件例(Instagram / わたしの節約)

ではちょっと話題を変えてスタートアップのきっかけについて。早稲田の在学中に起業を考え始めたということでしたが、元々起業に興味があった?

大槻:大学1年生の頃、早稲田の起業家講座やビジコンに参加して、起業家と出会ったり触れ合う機会が増えて単純に「かっけー!」と思い、スタートアップに興味を持ち始めたのがきっかけですね。

環境の影響って意外に大きいんですよね…。大槻さんにとって事業を進める上でのモチベーションってどこにありますか

大槻:「自信を持つ人を増やしたい」とずっと思っています。自分は、自信がなかった時に支えてくれたり、背中を押してくれる人がいたから、新しい挑戦ができたり、選択肢が増えました。Sucleの「きょうのわたし、愛しいわたし」もそこから来ています。自分の内心からテンションが上がると、自信を持てる。

私もどんどん背中を押せるような人になりたいと思っています。そしてそれが「起業」である必要はなく、なにか新しいことを始めるきっかけになれたらうれしいです。

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メンターのような存在はいらっしゃいますか

大槻:East Venturesの大柴(貴紀)さんです。EVから投資を受けており、もう1年くらいメンタリングをしてもらっています。新大宗ビルにいる頃は毎週、いまでも隔週お時間をいただき、主に事業計画や事業の方向性などのフィードバックをいただいています。指定の時間以外も、困ったら小部屋(HiveShibuyaにある大柴さんのいる部屋)に行こう…となり、思い出が詰まっています。

大柴さんのメンタリングってどういうスタイルなんですか

大槻:本当に私に寄り添って考えてくれますし、詰めるのではなく考えるべき「問い」をいつも話してくれて、気付かされることが多いです。大柴さんなしに、今の事業も成り立ってないので、本当に感謝しかありません。

よいメンターに出会える機会があるのはこのスタートアップエコシステムの利点ですよね。大槻さんからみてまだこの部分が足りない、というポイントって何がありますか

大槻:失敗のシェアが少ないことでしょうか。成功例が多く取り上げられがちですが、実は失敗例が一番学びになったりします。様々な分野がありますが、分野ごとの経験のシェアが溜まっていくといいなと思います。

ありがとうございます。最後に読者のみなさんにメッセージとかあればぜひ

大槻:弊社は広告やツールを使わずに、投稿とストーリーでファンになるフォロワーを増やすことをモットーにInstagram運用代行をしています。Instagramを運用してみたい/Instagramが伸び悩んでいるという方は、ぜひ弊社にご連絡ください。若年層女子だけでなく、主婦向けや男女向け、メディア、ECなどの企業さんの事例はあります!

がんばってください。時間ありがとうございました

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