ギフト領域でナンバーワンプラットフォームになるーーU25起業家に聞く「起業・新基準」/ギフティング「TANP」提供、Gracia 斎藤氏

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Gracia代表取締役・CEO、斎藤拓泰さん

本稿は世界のスタートアップシーンを伝える起業家コミュニティFreaks.iD編集部との連動記事。若手起業家向けの勉強会、次回テーマは「スタートアップのための採用手法(仮)」。参加者の事前登録募集中

20代起業家を対象に、彼らが考える新しいスタートアップのあり方を聞き出すインタビューシリーズ、前回登場のARシューティング「ペチャバト」を提供するGraffity代表取締役、森本俊亨さんに続いて登場してくれたのはギフトショップ「TANP」が成長中のGracia代表取締役・CEO、斎藤拓泰さん。

今回もUpstart Ventures、上杉修平さんにインタビュワーとして参加してもらいます(太字の質問は全て上杉氏。執筆・編集:平野武士)。

斎藤拓泰さん:幼少期をアメリカで過ごし、東京大学経済学部を2019年に卒業。在学中からビジネスに興味を持ち、2016年からCandleでマーケティングを担当。2017年6月に創業したGraciaではメールやSNSを通じてギフトを簡単に贈れる「TANP」を手がける。1996年生まれ

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ギフティングプラットフォーム「TANP」

U25中心に新しい世代の起業家の起業に関する考え方を聞いています。斎藤さんはギフティングサービスを手がけられてますが元々、どういう仮説からこの市場を狙おうとされたんですか?

斎藤:ギフトって友達の誕生日とか恋人の記念日とかいろんな場面で買わないといけない場面がある中で、Amazonや楽天で買ってしまうとなんか味気ない、失礼だという後ろめたい気持ちになるじゃないですか。しかも探すのにめちゃくちゃ時間がかかってしまう。リアルショップいくとなるとさらに時間がかかる。

これは確かに経験ありますね

斎藤:どう考えてもネットで済ました方が楽だし、より便益がもたらされる領域なのに、という気づきが始まりですね。そこから実際により市場を調べていく中で、メーカーなどのB(事業)側のニーズとC(消費者)側のニーズが綺麗にフィットしていないという歪みを見つけたんです。

具体的には

斎藤:中堅Bがギフト訴求で売りたいにも関わらず百貨店には陳列できない、自社ECでは集客しきれない。C側ではギフトだから期日までに届いてほしい、商品だけ来ても困る、というものです。この歪みを埋めるために僕たちは自社で倉庫をもちロジスティクスの一旦を担っています。ある面から見ると僕たちは小売ではなく裏側のロジスティクスの再発明をしています。

事業を進める上で見えてきた勝ちパターン、方程式のようなものは何かありますか

斎藤:絶対にここから10年、20年、よりデータの重要性が高まってくると思っています。その時に企業体として価値のあるデータを保有している、またデータを元に判断/意思決定ができる人の価値がこれまで以上に大きくなってくると思います。

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Upstart Ventures上杉修平さんも斎藤さんと同じくCandle出身

なるほど

斎藤:その上で会社として今取り組んでいるのはシンプルに2つです。

1.システムを駆使して価値のあるデータを保管する
2.データをもとに判断、意思決定ができるカルチャーをつくる

データと一口に言っても膨大で、極論すべてのものがデータ化できる。そのなかで真にユーザーに貢献するデータを見極めて貯めることが本質的にやるべきことだと思っています。

カルチャーについては国内外問わずトップが次々と口にするようになりました

斎藤:データにより判断/意思決定の精度を上げる。これって当たり前のことですが、簡単そうに見えて意外とこれができる人は少ないと思っています。データをそもそも見ていないのに判断をしてしまう、データにとらわれすぎて意思決定をしきれない、など。データを駆使して大胆な意思決定ができる会社を作っていきたいです。

少し斎藤さん自身のことについて教えてください。元々、Candleでスタートアップという生態系に触れたわけですが、起業についてはどのような考え方を持っていたのですか

斎藤:小さい頃から世の中に何かしらの生きた証を残したい、というモチベーションがあります。すごい簡単に言うとなんかでっかいことをしたい、という漠然とした考えを持っていました。よくいろんな人から「中高時代からずっと起業したかったの?」と聞かれますが、半分そうで半分違いました。

実は高校時代は外交官になって国を動かしたい!みたいに思ってそれで東大を目指したんです。

外交官目指されてたんですね。風景が大分違う

斎藤:結果として今は起業という道を選びましたが、一見真逆の選択肢に見えて今から考えると「でっかいことをしたい」という軸としてはあまり変わっていないなと思います。

今の事業を始めたのもまだまだネットでのリプレイスがされていなくて、かつ全体で10兆円というマーケットサイズの大きさが理由でギフトという領域に決めました。あとは、わかりやすく人の幸せを作っていくことができるというのもこの事業にした一つの理由だと思います。

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今ってメンターのような方はいらっしゃるんですか

斎藤:ANRIの佐俣アンリさんには創業当初から投資家としてずっと支えていただいています。創業時はGood Morning Buildingに入っていたので、一年間はずっと同じ空間で仕事をしていました。かっちり目のミーティングは本当に数えるほどしかなく、飲み会やお茶や散歩などカジュアルな形でずっと関わっていただいております。アンリさん自身が起業家として志高くされているので、挑戦し続ける姿勢はすごく刺激になります。

同期起業家というか、横つながりの関係は

斎藤:僕がもともとCandleで一年間インターンしていたこともあり、Candle出身の起業家とはよく会います。終活ネットの岩崎(翔太)さんやWizleapの谷川(昌平)さん、Sucleの大槻(祐依)さんは結構な頻度で会ってると思います。

みんな渋谷付近にオフィスを構えているのでお邪魔したりランチ行ったりして情報共有することが多いですね。一緒に仕事した仲間なので、本音でいろんな話をすることができるのはすごくいいです。

投資家やエンジェル、同世代などの横つながりあるといろいろ情報共有できると思うんですが、それでもこのスタートアップエコシステムに足りないものってありますか

斎藤:僕もそうですがやっぱりまだファイナンスに関する情報が一部にしか共有されていないという感覚はあります。資本政策は基本的にシードから始まっていると思うので、シードに関する知識はもちろん、その後のシリーズA、Bとの向き合い方のナレッジが成長のネックになる気がしています。個別の会社によって違う&センシティブな話題だから共有されづらいなどの問題が構造的にあるのかなと思います。

なるほど。情報は結構出ているように見えてまだまだ、本質的な部分は改善の余地がありそうですね。ところで斎藤さんにとっての「結果」ってどういうものでしょうか

斎藤:ギフト領域でナンバーワンプラットフォームになりたいと思っています。ZOZOさんやMonotaroさんがバーティカルな領域でのプラットフォーマーになったように僕たちもギフト領域におけるプラットフォーマーになりたいと思っています。

そうなることによってギフトの機会、およびにギフトの質は今よりも改善されて今より多くの人のコミュニケーションを円滑にすると思っています。結果としてギフト自体のあり方も変わるかなと思います。今よりもカジュアルな形でより相手への思いが優先されるものになる。

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オフィスの中には提供中のギフトアイテムがいっぱい

ありがとうございます。今、まさにチームは拡大中なんですよね

斎藤:はい。事業をさらに拡大するのに向けて絶賛採用中です。今会社にいるメンバーも20台前半から20台中盤の方が多く、若くて本当に優秀な人が集まっていると自負しています。若いメンバーが主体となってチャレンジする機会が揃っている会社はなかなかないと思っています。若いうちに大きなチャレンジをしたいという方をお待ちしております。

こちらに募集の情報あるということで貼っておきます。今回は長時間のインタビューありがとうございました。

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