シェアで簡単&環境に優しい移動をーーバンガロール発の電動バイク・レンタル「Bounce」累計調達額が1億ドルに到達

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credit : Bounce by MetroBikes

ピックアップIndia’s Bounce raises $72 million to grow its electric scooters business

ニュースサマリー:6月17日、インドのバンガロールを拠点とする電動バイクレンタルサービス「Bounce」はシリーズCラウンドでAccelやSequoia Capital Indiaなどを含む8つのファンドから総額7200万ドルを調達した。

Bounceのサービスは、一言で言えばバイク・レンタルサービスだ。ユーザーはアプリでバイクのロックを外し、乗って、目的地までたどり着いたら鍵をロック(もちろんアプリのボタンで)し、利用を終了する。

街中のポート、もしくは誰かが乗り捨てた場所など、基本的にバイクがどこにあっても、アプリがバイクの位置情報を教えてくれる。料金体系は走行にかかった電力に応じて支払うモデルだ。どんなアプリなのかをより体験的に知るには、以下の動画を見るのが一番早い。どれくらいスマートなサービスかはこの動画を”見る”だけで十分理解できる。

話題のポイント:同社のミッションは、インドの労働者及び学生が、毎日の通勤・通学のストレス解消、時間・お金の節約をできるようにすることです。上記動画からも、いくつか想定のユースケースが理解できます。まず一つ目の特徴として、利用から終了までが非常に簡単であることです。

辺りの駐車場や、Bounce専用ポートに止めてあるバイクは、モバイルアプリを起動してボタン一つでロック解除ができるため、物理的な鍵が必要ありません。そして信号待ちの際はボタンをオフにして料金を節約できますし、終了の際もボタン一つで完了します。

さらにシェアバイクという捉え方もできますので、ポートの数が充実し、かつ採算が合えば、必ずしもバイクを所有する必要がなくなります。このような所有から利用への流れは、シェアリングエコノミーという文脈で今や当たり前になってきていますし、Bounceにも言えることでしょう。

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credit : Bounceshare.com

従来のバイクの場合、街中がガソリン臭くなり、また騒音が大きいため、都市の公衆衛生にとって悪影響を及ぼしてしまっています。ベトナムやインドネシアなど、東南アジアなどにありがちなバイク社会では、街中が常にガソリン臭いためマスクを装着している人が多いです。

一方でBounceは電動ですのでそのような問題は一切存在しません。上述したように、ボタンを押すだけで電源をオン/オフできるので、止まっている時間簡単に燃料を節約できるのは素晴らしいことです。

2014年にサービスを開始し、過去エクイティとデットを合わせ5回の調達を実施してきたBounceですが、今回の調達はその中で最大規模で、これにより合計額は一気に1億ドルに到達しました。今回の調達を気に、さらにサービスを拡大をはかる同社の今後に注目が集まっています。

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