
Image credit: Luckin Coffee(瑞幸咖啡)
中国のコーヒーチェーンスタートアップ Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は、ヨーロッパの食品加工業 Louis Dreyfus(LDC)と提携し、中国で合弁会社(JV)を通じ Luckin Juice を販売する契約に合意した。
重要視すべき理由:中国でスターバックスの競合として知られる Luckin は、製品カテゴリの拡充と国外市場の開拓を積極的に進めている。
- 福建省アモイを本拠とする同社はスナック・果物飲料事業を追加した後、先月、Xiaolu Tea(小鹿茶)として知られる紅茶事業を独立運営の主体として分社化すると発表した。
- 息つく暇もないほど成長しているが、未だに赤字を計上している。アメリカで上場している同社にとって、製品カテゴリーの拡充は財務的にさらなるプレッシャーになるだろう。
- ヨーロッパのパートナー LDC とは、ここ数か月話し合いを進めてきた。Luckin が SEC(証券取引等委員会)に提出した文書には、Louis Dreyfus Asia とコーヒー事業の合弁を立ち上げる計画が示されていた。その取引の一環として、Louis Dreyfus は IPO(新規株式公開)価格で5,000万米ドル相当のクラスA株式を取得する。
LDC との合弁会社を通じて、Luckin は製造に近い上流部門へ事業を拡大し、製造過程全体での品質管理、より優れた製品の提供、顧客の多様な製品ニーズに応えるためのさらなる体験とサービスの向上につなげられます。将来に向けて、幅広い顧客のニーズに応えるほか、さらに多くの消費をしていただけるよう、費用を削減していきます。(Luckin のシニア VP 兼共同設立者 Jinyi Guo=郭瑾一氏)
詳細情報:新しい合弁会社は、濃縮果汁ではないオレンジ、レモン、アップルのストレートジュースを専業とするほか、自社の飲料製造工場を建設する予定がある。
- 同社によると、他の果物・野菜ジュースを製造する計画もある。
- Luckin 店舗は販売拠点として重要な役割を果たす一方で、他のチャネルを通してジュースを市場に展開する予定だ。
- 合弁会社設立に関する取引情報は非開示。
背景:1851年に設立され、オランダ・ロッテルダムを本拠とする LDC は中国で40年以上事業展開している。中国のほぼすべての州において、穀物、油糧種子、綿花、砂糖、コメ、ジュースなどの商品を取り扱っている。
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