中国の〝ニューリテール〟コーヒースタートアップLuckin Coffee(瑞幸咖啡)、紅茶ブランド「小鹿茶」の分社化を発表

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ナスダックにも上場している Luckin Coffee(瑞幸咖啡)は3日、自社の紅茶飲料ブランド「Xiaolu Tea(小鹿茶)」を分社化する計画を発表した。公式名を Luckin Tea とする新部門は独自ブランドとリアル店舗の構築を進めていく。また、独自アプリをリリースするとともに、オンラインで注文と配達を受け付けるミニプログラムも用意する。

重要視すべき理由:今回の動きは、中国アモイ市の飲料大手による中国小規模都市への進出と連動している。

  • Luckin は、激化するStarbucks(星巴克)との競争に勝ち抜く方策を模索している。また、紅茶ブランドで収益源を多角化し、新たな成長分野として育てていく狙いがある。

詳細情報:Luckin Tea は第2~4級の都市での日常利用向けに注力するのに対し、コーヒーブランドの方は職場からの注文を中心とした第1~2級市場に力を入れていくとしている。

  • Luckin Teaでは中国全土の都市への進出を推し進めるべく、フランチャイズ形式の「新たな小売パートナーシップモデル」を導入する予定(ただし、フランチャイズ料は発生しない)。
  • また、新たなメニューの計画もある。タピオカティーやミルクティー、フルーツティー、マキアート、カルピスをベースにしたドリンクなど、30以上の新メニューが登場するという。さらに、コーヒーやスナック、オリジナルグッズの販売も行う。
  • 俳優・歌手の Sean Xiao(肖戦)氏が Luckin Tea のイメージキャラクターになることも発表されている。

背景:Luckin Coffee は中国における Starbucks のライバルと見られており、中国40都市で約3,000のリアル店舗を運営している。収益の増加が見込まれていたにもかかわらず、第2四半期には損失が広がっている

  • 同社は新規市場に参入するために、セールスとマーケティングに多額の投資を行っている。
  • Starbucks はタンブラーやその他のコーヒー関連グッズの販売で成功を収めているが、これに続くべく Luckin Coffee も先月、オリジナルグッズの販売を開始している。

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【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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