レシート集めをコンプリートするユーザが続出、スマホ撮影で現金がもらえる「ONE」がさらに進化——Android版もローンチ

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Image credit: One Financial

ワンファイナンシャルがモバイルアプリ「ONE」をローンチしたのは昨年6月のことだ。ローンチ当初はユーザの殺到によりサービス中断を余儀なくされたものの、その後1週間ほど後には、DMM AUTO との連携によりサービスが再開された(DMM AUTO との連携サービスは終了済)。

手を組む企業が増えたおかげで、ONE でスキャンして現金化できるのは、もはやレシートにとどまらない。今日現在も、バイクの自賠責保険証券、引越の見積書、不動産会社の封筒などを対象としているほか、ユーザのプロフィールに応じて買い取る対象のスキャン画像が増えるほか、封筒(中国のアプリで言う紅包に似て、広告と一緒にお金が送られてくる)など提供機能も増えた。

今年に入ってから、(キャンペーンの)皆勤賞みたいな人もいる。中には、年間で1万円以上を現金化している人も。マーケティング会社との提携で、アンケートなども自動的に入ってくるようになっているので、画像スキャンをコンプリートしてもさらに楽しむことができる。(ワンファイナンシャル創業者の山内奏人氏)

夏休みのラジオ体操のスタンプ集めに駆られるような、不思議なゲーム感覚が ONE のユーザを増やしているようだ。そんな特性が影響してか、どうやって調べたのかはよくわからないが、ONE のユーザには桃太郎電鉄シリーズのファンが多いらしい。

そして今日、Android ユーザには待ち遠しかった ONE の Android 版がリリースされた。iOS 版と機能は変わらず、今後、全てのモバイルユーザが ONE を利用可能になる。

Image credit: One Financial

レシートモンスターの尽力で、消費税率改定もなんのその

先日も書いたが、消費税率改定と軽減税率の導入で、レシートを扱うサービスを提供するスタートアップは、少なからず影響を受けたことだろう。ワンファイナンシャルでは1日に数十万枚以上に上るレシートなどの画像が寄せられるため、人海戦術的に選り分けることはかなり難しい。同社でも税率改定当初は苦戦していたが、その後、この問題はレシートモンスターの愛称で呼ばれるエンジニア・飯島理人(いいじま・りひと)氏の尽力により解決された。

ONE で扱う画像の内容は消費財に関するものが多く、対象となるレシートも定形化されたものが多い。ある商品が8%か、10%かを個別に判定しているというよりは、コンテキストを読んで項目で取り込めるようにプログラムを書いてくれたので、特に、税率の違いだけを意図しなくても、それもふまえた情報を整理して抽出できている。(山内氏)

レシートモンスターこと、飯島理人(いいじま・りひと)氏
Image credit: One Financial

ONE が顧客とするのは、流通会社、小売チェーン、シンクタンク、マーケティングリサーチ会社などさまざまだ。顧客のニーズに応じて、集めたデータは整理して提供する場合もあれば、スキャンされた画像をそのまま提供する場合もあるのだという。

シンクタンクやマーケティングリサーチ会社が出す情報には、一定の主観やバイアスはどうしてもかかるもの。そういったコンサルテーション的な情報が欲しい企業がある一方で、生の情報が欲しいと感じている企業には、ONE を活用してもらっている。もちろん、シンクタンクやマーケティングリサーチ会社にも、我々の生のデータを使ってもらえる。

そういう点で、シンクタンクやマーケティングリサーチ会社は、我々にとってパートナーでもあり競合でもある。ワンファイナンシャルは、日本のマーケティングリサーチ会社上位3社と、良い関係を持ちながら仕事させてもらっている。

ワンファイナンシャルの商品はデータではありつつも、顧客から欲しい情報を聞いて、我々の仕組みからどんな情報が出せるかを社内で考え、それを顧客に届けることがカスタマ体験だと思っている。今後はカスタマサクセスも充実させていく。(山内氏)

ワンファイナンシャルは今後、事業拡大に向け現在の10人から80人に体制強化を図る。本社オフィスも近日、現在の神宮前から日比谷にある140坪のワンフロアに移転するそうだ。7月には映画館サブスク見放題の「Premy」のティザーサイトをローンチしており、こちらもサービスの開始が待ち遠しい。

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