インドネシアのP2P融資プラットフォーム「Akseleran」、BEENEXTリードのシリーズAで860万米ドルを調達——営業開始3年で顧客は2,000社超

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Image credit: Akseleran

インドネシアを拠点とする P2P レンディングプラットフォームの Akseleran は、Tech In Asia が報じているように、Beenext がリードするシリーズ A ラウンドで860万米ドルを獲得したと発表した。ラウンドに参加したのは、Access Ventures、Agaeti Venture Capital、Ahabe Group、民間銀行最大手  BCA の CVC である Central Capital Ventura などである。

Akseleran によると、今回調達した資金はチームや技術のスケールアップ、そして、まだ支援が行き届いていないインドネシア市場への進出などに充てるという。

同社 CEO で共同設立者の Ivan Tambunan 氏は次のように語った。

弊社は今後も中小企業のお客様のニーズに合わせたオーダーメイドのローン商品を開発していきます。中小企業に融資し、支援するためのより多くの機会を全ての人に提供し、安全で効率的なプラットフォームを通じて、より高い投資収益を得たいと考えています。

Image credit: Akseleran

Akseleran は株式投資型クラウドファンディングプラットフォームとして2017年に設立された。これまでに2,000社以上の中小企業に7,140万米ドル相当以上の融資を行ってきたとしている。同社は昨年9月のシリーズ A ラウンドで850万米ドルを獲得したが、その詳細は2019年12月にインドネシアの金融サービス庁(OJK)から融資サービスを提供するための認可を受けるまで明かされなかった。

2018年を通じて、Akseleran は総額で2,100億インドネシアルピア(約17億円)を融資した。2019年末までに、融資額が1兆2,000億インドネシアルピア(約96億円)に達することを目指している。

現在同社は企業向けに4つの融資商品を提供している。プラットフォーム上の融資額の85%を占めるインボイスファイナンス、インベントリーファイナンス、資本的支出、オンラインマーチャントファイナンスである。P2P レンディングサービスとして、Akseleran は不良債権(NPL)比率を0.5%に抑えることができたとしている。石油やガス、小売、建設などの中規模ビジネスに焦点を当てることによってこの数値を達成したという。

また、Beenext のマネージングパートナーである佐藤輝英氏は、インドネシアの中小企業の大部分は従来型資金供給による十分な支援を受けておらず、金融サービスの提供なしには達成することのできない成長とそれによってもたらされる恩恵から除外されている、と指摘した。

【via e27】 @E27co

【原文】

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