Go-Jekの資金調達ラウンド、目標は30億米ドル【Bloomberg報道】

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Bloomberg の報道によると、Go-Jek は現時点で10億米ドルを獲得している資金調達ラウンドで30億米ドルの確保を目指しているという。このラウンドでの目標に関する最終決定はなされていないため、社内目標の数字のようだ。さらなる調達に向けた取り組みの一環として、現ラウンドでアドバイザーを務めてもらえるよう複数の投資銀行に要請している。

30億ドルという金額は、2018年に競合の Grab が調達した金額に等しい。Grab は昨年末にかけて、30億ドルの調達を順調に推し進めた。Go-Jek がベトナム、タイ、シンガポールに進出する中、配車業界では多額の投資が行われるようになった。大手2社が東南アジアでの覇権をかけて争っているからだ。

しかしデータをみると、この2社でも持て余すほどの巨大な市場規模がそこにある。Bloomberg の予測によると、配車業界の市場規模は2018年時点で77億ドルだったのが2025年には280億ドルになると予想されている。Go-Jek によるこの地域への進出は、100%順調だったわけではない。最も重要な動きは、フィリピン政府の決定により同国での操業申請が拒否されたことだ。

しかしながら、Coins.ph を買収することで、フィリピンにおいて別の収益源(決済ビジネス)を手にすることができた。シンガポールで大きな問題となったのは、ある女性が自作自演の誘拐劇を口コミ動画で配信したときで、多くの人々の嘲笑を誘った。

同社は昨日、シンガポール国立研究財団で理事をしていた Lien Choong Luen 氏をシンガポール担当のマネージャーに任命したと発表した。ベトナムは、Go-Jek が Grab の操業地域にうまく進出できた国の例となるかもしれない。South China Morning Post 紙の報道によると、同社はベトナムの二輪車市場の40%を占有している。インドネシアを除くと、配車アプリでは Grab がまだ支配的だが、30億ドルの資金調達により公平な競争条件の確保につながるだろう。

【via e27】 @E27co

【原文】

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