クラウドファンディング事業を展開するCAMPFIREは1月27日、同社が運営してきた少額のクラウドファンディング「polca(ポルカ)」の終了予定を公表している。終了時期は2020年10月1日で、下記の通り段階的にサービスを終了する予定。
- 2020年3月2日:企画作成機能・応援機能の停止
- 2020年4月1日:企画に対する支援受付の停止・新規会員登録の停止
- 2020年10月1日:全ての機能を停止
polcaの開始は2017年8月。当時から国内で主流だった購入型(※)クラウドファンディングでハードルとなっていた事前審査を取り払い、集める金額もプロジェクトで500円から30万円、支援する金額も一人あたり3万円までと少額だったのが特徴だった。結果、オープン当初は手数料が無料だったことも手伝い、開始半日で5000人が利用するなど話題となった。
※購入型:発案するプロジェクトの支援をする代わりに生まれる製品やサービスを事前予約する集金方法。その他、寄付型、投資型、融資型などが発生している
<参考記事>
- 少額の「フレンド」ファンディングpolca(ポルカ)公開、無審査30秒でのクラウドファンディングを実現
- 開始半日で5000人が使った「polca(ポルカ)」、フレンドファンディングの企画は2500件に
撤退の理由として収益性に課題があったことを挙げていたので、同社にコメントを求めたところ次のような回答を送ってきてくれた。
「より大きな世界を狙えるプロダクトに全リソースを集中することを優先した結果の判断です。『儲かるか・儲からないか』だけであれば、CAMPFIREがそもそも取り組む意味はないと考えていますし、以前も今後もそこは変わりありません。これからも大きな市場やインパクトを狙える可能性があるプロダクトはスピーディーに立ち上げ、またスピーディーにピボットや撤退の意思決定ができる文化づくりを推進してまいります」(同社広報)。
なお、今回のpolca撤退に先立って同社は2019年1月に事業譲受しているコミュニティウォレット事業「Gojo」の撤退も決めている。
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