GrabWheels、シリーズAラウンドで台湾のバイクメーカーKYMCO(光陽機車)から3,000万米ドルを調達——東南アジアでEV導入を加速

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電動バイク「Ionex」
Image credit: Kymco

東南アジアの配車サービス大手 Grab のモビリティ部門である GrabWheels は、台湾のバイクメーカー KYMCO(光陽機車)からの進行中のシリーズ A ラウンドに3,000万米ドルの出資を確保したと発表した。この資金調達は、東南アジアでの EV 採用を促進するため、二輪車 EV ソリューションを開発するための戦略的提携の一部であるとされている。

この提携により、両社は二輪電気自動車、特に KYMCO の電動バイク「Ionex」の開発と展開、また、Grab が営業する東南アジア各都市で充電プラットフォーム「Ionex EV」を共同で展開できるようになる。この提携には、GrabWheels と KYMCO 共同による二輪 EV サービスの開発、充電インフラストラクチャの構築、KYMCO の EV が東南アジア全体のライセンス要件を確実に満たす方法を検討する調査研究も含まれる。

この共同の取り組みは、戦略的パートナーや地方政府と協力して、より安全で環境的に持続可能な輸送ネットワークを実現するというコミットメントを強調している。(Grab Ventures and New Platform Business の責任者 Chris Yeo 氏)

電気自動車への移行は、今後10年間の個人輸送における最も重要な変化の1つだ。この移行を加速する KYMCO Ionex は、すべての企業や政府が電気自動車を利用できるようにする EV ターンキーソリューションだ。(KYMCO Group 会長の Allen Ko=柯勝峯氏)

Grabは、政府や自動車メーカーや電力会社などのパートナーと協力し EV の採用を促進することで、EV エコシステムを着実に拡大している。Grab は、EV をより手頃な価格にすることを目的として政府と政策を共同立案しており、EV 車両をより良く運用・拡大する方法に関する洞察を得て、ドライバーパートナーと車両所有者が EV を採用することを奨励する予定だと述べた。

2019年7月、Grab とインドネシア大学(UI)は、インドネシアのデポックにある大学キャンパスで、グリーンモビリティソリューションとして GrabWheels を開始した。 その1ヶ月前には、シンガポールのフードデリバリパートナーに新しいサブスクリプションプランの提供を開始、GrabWheels の電動スクーターをシンガポールじゅうにある約30ヶ所のポイントで乗ったり降りたりできるようになった。

【via e27】 @e27co

【原文】

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