エモルは1日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を、ベンチャーキャピタルやアクセラレータ11社の投資先およびプログラム参加スタートアップに3ヶ月間無料で提供する「パートナーシッププログラム」を開始した。 emol work は約5ヶ月間にわたるβ運用を経て、先月正式版がローンチを迎えたばかり。正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイト…
emol work は約5ヶ月間にわたるβ運用を経て、先月正式版がローンチを迎えたばかり。正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイトボードを使った悩みのチーム内での匿名共有の機能が追加された。チャットボット機能では、AI との会話で簡易のカウンセリングやコーチングを受けたり、雑談などが出来たりする。悩みボードでは、ポストイットを貼る感覚で悩みを匿名投稿でき、他のチームメンバーからアドバイスや意見などを受け取ることができる。
現時点で、当該プログラムの適用対象となる VC とアクセラレータは次の通り。これらの社から出資を受けていたり、プログラムに参加していたりする社員10名以下のスタートアップは、emol work の50人以下のスタートアップ向けの有料アカウント(アカウント1人分当たり月額300円相当)を3ヶ月間無料で利用できる。申込は6月末まで。
Canal Ventures
D4V
East Ventures
F Ventures
G-STARTUP
Heart Driven Fund
Lifetime Ventures
MIRAISE
Open Network Lab
Plug and Play Japan
REALITY ACCELERATOR
エモルによれば、emol work 正式版の導入先は現時点で150社。スタートアップよりも、むしろ中小企業やフリーランサーのコミュニティが多いという。今回のパートナープログラム展開を通じて、エモルではスタートアップへの認知度向上と導入強化を図りたい考え。近年、VC がスタートアップの人材面を支援する動きも増えているため、そのような活動の一環として恒常的に提供される可能性も期待できる。
ある調査によれば、身体的ディスアビリティーは依然としてテクノロジー機器利用の大きな障害となっていると言われている。Pew Research Centerが2016年に公開した調査によれば、身体に障害を持つ人は、ない人に比べてインターネットの利用を控えるケースが約3倍に上るとしている。また、コンピューターやスマホなどの利用率も20%ほど低いという。GoogleやMicrosoft、アマゾンもそうしたアクセシビリティーツールの開発のため、AIへの投資を実施している。