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中国の検索エンジン大手 Baidu(百度)は、Joyy(歓衆集団) の中国国内ライブ配信事業「YY Live(YY 直播)」を36億米ドルで買収する契約を結んだと発表した。買収の完了は条件付きで、2021年前半に行われると見られている。Baidu による YY Live の買収対象には、モバイルアプリ「YY(歓衆時代)」、ウェブサイト「YY.com」、「PC YY」などが含まれる。

今回の買収により、YY Live は Baidu のトラフィックとモバイルのエコシステムを利用できるようになり、Baidu は運用経験、ノウハウ、動画ベースのソーシャルメディア開発のためのクリエイターネットワークを得ることになる、と Baidu の共同創業者兼CEO の Robin Li(李彦宏)氏は述べている。
Baidu は昨年、ログインユーザーを増やし、プラットフォームにソーシャルエンゲージメントを追加したことで、非広告収入の成長を可能にした。また、会員制、ライブストリーミング、オンラインゲームを含む非広告の提供を拡大した、と Li 氏は指摘した。Baidu はまた、2020年第3四半期の売上高が41億6,000万米ドルに達したとも発表した。このうち、Baidu のコア事業であるオンライン市場売上は、27億2,000万米ドルに達した。Baidu に帰属する同期間の純利益は、20億2,000万米ドルに達した。
この進展より前、Tencent は8月、Joyy の Twitch ライクなサービス「Huya(虎牙)」の B 株(上海・深圳の上場株式)300億株を8億1,000万米ドルで獲得、Huya の最大株主となった。その後、Huya は競合の「Douyu(斗魚)」を買収し、時価総額110億米ドル以上となる新たなゲームストリーミングの巨人が誕生すると報じられていた。
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【via Tech in Asia】 @Techinasia
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