中国のエドテックスタートアップVIPThink(豌豆思維)、ソフトバンク・ビジョン・ファンドらから1.8億米ドル調達

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中国のエドテックスタートアップ VIPThink(豌豆思維)は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2号がリードしたシリーズ C ラウンドで1億8,000万米ドルを調達したと発表した。このラウンドには、元 Google 中国代表の Kai-Fu Lee(李開復)氏が率いるSinovation Ventures(創新工場)、Alpha Animation(奥飛動漫)CEO の Dongqing Cai(蔡東青)氏のファミリー財団、民間教育サービスを提供する New Oriental(東方教育)、VC の DCM、Enlight Growth Partners(明裕創投)も参加した。

VIPThink(豌豆思維)
Image credit: VIPThink(豌豆思維)

2016年に設立された VIPThink は、主に2歳から12歳までの子供向けのオンライン数学レッスンを提供している。声明によれば、毎月の売上高は2,200億人民元(約3.5兆円)に達しており、将来的には、1万人の教師を雇用し、1億人の学生にサービスを提供することを目指している。

Sinovation Ventures の Lee氏は、同社が VIPThink のレッスンに人工知能を適用するのを支援すると述べている。一方、Alpha Animation は、同社が学習とアニメを組み合わせることで、新たな教育エコシステムの構築を可能にすると述べている。

VIPThink は昨年、DCM と Sinovation Ventures からシリーズ A ラウンドで150万米ドルを調達したほか、New Oriental がリードしたシリーズ B ラウンドで数億人民元(数十億円相当)を調達した

今回の調達と同時に、同社は子供向けのオンライン英語レッスンを提供する Magic Ears(魔力耳朵)と合併したことも発表した。今回の買収を受けて、VIPThink は中国で子供向けのワンストップのオンライン学習プラットフォームの構築を目指している。

Magic Ears は2016年に設立され、2018年に Hillhouse Capital(高瓴資本)がリードし ZhenFund(真格基金)が参加したシリーズ A ラウンドで1億2,000万人民元(約19億円)を調達した。

調査会社 Daxue Consulting(博聖軒)によると、中国のオンライン教育市場は2022年までに5,400億人民元(約8.6兆円)以上に達すると予想されている。

市場の主要プレーヤーには、時価総額が155億米ドルに達した Yuanfudao(猿輔導)や、先月 Tencent(騰訊)がリードしたシリーズ E2 ラウンドで1億米ドルを調達した Huohua Siwei(火花思維)などがある。また、Tiger Global、ソフトバンク、Sequoia Capital China(紅杉資本)が支援している Zuoyebang(作業帮)もある。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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