「ニューノーマルへの準備はOK」——Airbnb、100を超える新機能追加へ

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ニュースサマリー:Airbnbは24日、コロナ後の新時代に向けた旅のあり方にそったAirbnbの新しいサービス機能とアップグレードを公開した。新しい予約システムやチェックアウトプロセスなど、全部で100個を超える新サービスを公開している。

話題のポイント:2020年12月の Airbnb 上場後、最初の大型なリリースです。新しいURLに集約して公開されていることからも伝わるように、Airbnbにとってターニングポイントとして認識しているリリースだと思います。

生まれ変わったAirbnbには「Flexible」という単語が多く使われています。その中でも特に取り上げているのは「Flexible Dates」「Flexible Matching」「Flexible Destinations」の3大機能。

  • Flexible Dates:今までのAirbnbや一般的なホテル予約OTAでは、宿泊日を1日単位で指定しないといけませんでした。Airbnbの新機能では、旅に出る月のみ指定し、あとはウィークエンドのバケーションステイなのか、週・月単位の宿泊なのかだけ指定すれば仮予約できるようになっています。
  • Flexible Matching:検索フィルター機能の改善です。ユーザーの設定したフィルターのコンテキストを適切に読み取り、条件外でも表示させるような設計を取ります。
  • Flexible Destinations:体験から見つける旅先の機能です。ステイするホストで体験できる雰囲気とストーリーから旅先を選択することが出来ます。Airbnbのリリース内では、日本の旅館なども一例として挙げられていました。

これらは主にゲスト視点でのアップデートでしたが、もちろんホスト視点でも大きなアップデートが公開されています。例えば新しく導入されたディープラーニングによる機能は、ホストごとに最適な施設のアピールポイントやタイトルなどを提案し、ホストの負担とコンバージョン率向上に寄与してくれます。また、施設の写真を最適な形でクライアントに表示させるモデルにもなっており、オペレーション面での自動化が向上したと言えるでしょう。

その他のゲストとホストに向けた主なアップデートは以下のようにまとめられています。

ゲスト

  • チェックアウトプロセスの簡略化:新規予約の際に必要だった諸コストを減らし予約までのシームレスさが向上
  • アライバルガイド:チェックインの前から必要な情報を得られる仕組みの設計(WiFiやドアのコードなど)
  • レビュー:ネガティブなレビューからポジティブなレビューまで、多角的に可能な仕組みの導入
  • 分かりやすいキャンセルポリシー:ゲスト・ホスト双方に透明性のある新しい設計

ホスト

  • Todayタブの刷新:予約管理システムの刷新。予約リクエストやスケジュール、ホストツールへのリンクなどがUI・UXよく集約されている。
  • Welcomeページの刷新:新しくホストになるユーザーへ向けて、近隣ホストの宿泊料金や稼働率などから潜在的な収益を見積もることが出来るオンボーディング性の向上
  • Inboxの刷新:ゲストからよく聞かれる質問などへ、ワンタップで、かつパーソナルし返信できる仕組みの導入や、チェックアウトプロセスなどのリマインドを自動配信する仕組みの導入
  • Superhostへのサポート体制強化:Superhostが快適にAirbnbからサポートを受けられるようなホストサポートの仕組み改善

もちろん上記は一部で、細かな新機能などは airbnb.com/2021 に100件以上まとめられているので是非チェックしてみてください。

次回の記事では、Airbnb創業者であるBrian Cheskyがこのリリースにこめた想いと今後のトラベル市場について見ていきます。ちなみに一言表現すれば、以下の通りです。かっこいいですね!

 

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