台湾AppWorks(之初創投)、アクセラレータとWeb3の新部門を設立——4号ファンドを3.6億米ドル規模で組成へ

AppWorks(之初創投) の会長兼パートナー Jamie Lin(林之晨)氏と起業家の皆さん。
Image credit: AppWorks

Greater SEA(大東南アジア圏=ASEAN+台湾)の大手 VC 兼アクセラレータ AppWorks(之初創投)は、一連の制度的・組織的進展と4号ファンドの資金調達計画を発表した。同社は、AppWorks Accelerator(之初創投加速器)と Web3 への投資をビジネス部門として制度強化、AppWorks Beacon Funds 戦略を正式化、戦略と日々の運営を監督する主要なチームメンバーを昇格させた。

今回の組織改編は、91APP や FLOW といった最近の主要投資案件の成功に伴うもので、主要投資分野における同社の勢いを加速させることを目的としたものだ。2014年に組成された2号ファンドは、年率29.3%の内部収益率(IRR)を達成した。2018年組成の3号ファンドは、現在、年率92.9%の IRR を記録しており、分配金も大きく出始めている。

輝かしい投資リターンを背景に、AppWorks は今年第2四半期に4号ファンドの資金調達プロセスを開始し、目標規模を3億6,000万米ドルとする予定だ。

AppWorks の会長兼パートナー Jamie Lin(林之晨)氏は、次のように述べている。

AppWorks の投資先企業の創業者と当社チームの努力により、AppWorks のエコシステムは設立以来目覚ましい成長を遂げてきた。今回の構造改善と組成する4号ファンドにより、AppWorks は台湾と東南アジアの発展にさらに大きな影響を与え、より多くの起業家を支援し、デジタル経済における新興・革新分野の加速を実現できる体制が整う。

組織強化の一環として、AppWorks はアクセラレータや Web3 の専門部門など、同社の中核ミッションをカプセル化した新部門を設立した。これらのプログラムを推進するため、AppWorks は Alyssa Chen(陳敬旻)氏をアクセラレータ部門の責任者としてアソシエイトからプリンシパルに、Ching Tseng(曾意晴)氏を新設した Web3 部門の責任者としてアソシエイトからプリンシパルに、そして若林純氏を AppWorks Beacon Funds 部門の責任者としてアナリストからアソシエイトにするなど、多くの人事昇格を実施した。これらは才能育成、社内における優秀な人材を認め報いるという AppWorks のコミットメントを反映している。

AppWorks は Web3 時代の優位性をどう保つのか?

AppWorks のエコシステムの基盤として、AppWorks Accelerator は年2回開催され、同社のコアミッションである AI、ブロックチェーン、東南アジアに焦点を当てた起業家を迎え、起業家の礎を築き、事業成長を加速させ、資金調達機会へのアクセスを得るためのプログラムによる密接な指導を受けることができるようになっている。2010年の設立以来、AppWorks Accelerator は1,402人の起業家卒業生のコミュニティを構築しており、彼らは東南アジア全体で435のアクティブなスタートアップを運営、合計売上高は139億米ドル、累積資金調達額は47億米ドル、20,169人の雇用が創出している。

また、世界最大級の情報通信製品サプライヤー Wistron(緯創)と AppWorks が共同で運営する年2回の Wistron Accelerator(緯創加速器)では、AI、IoT、クラウド、情報セキュリティ、教育、医療などのバーティカルで優れた起業家を採択している。

Wistron Acceleartor(緯創加速器)は、スタートアップが加速するために多くのリソースを提供している。
Image credit: AppWorks

スタートアップとの距離を縮め、伝統産業との提携を支援するため、独自のバーティカル(分野特化)アクセラレータの設立を目指す企業が増える中、AppWorks はそのギャップを埋め、次世代起業家を育成する同社の既存の取り組みを増幅させるため、アクセラレータ部門の制度化を強化すると決定した。

AppWorks の Web3 投資戦略では、デジタル経済を変革するテクノロジーの新しいパラダイムとして、Web3 部門の設立により、Web3 の大量導入と新しいビジネスモデルのイノベーションを促進するため、起業家へのターゲットリソースの提供に焦点を当てる。

また、同社の起業家コミュニティの Web1 および Web2 領域の起業家が Web3 モデルにピボットすることを支援し、従来のスタートアップをブロックチェーン領域へと橋渡しする。2018年にブロックチェーンに参入して以来、AppWorks は Dapper Labs、Figment、Animoca Brands、Blocto、XREX(鏈科)など、Web3 領域で合計75社のアクティブな新規スタートアップと141名の起業家に支援してきた。

台湾と東南アジアおよび世界のブロックチェーン業界をつなぐ包括的なベンチャーエコシステムを構築するという AppWorks のコミットメントの一環として、同社は AppWorks Beacon Funds 戦略を立ち上げ、現在までに AppWorks GP 自身のバランスシートから20を超えるベンチャーキャピタルファンドを支援している。

AppWorks Beacon Funds には、Pantera Capital、Animoca Ventures、AC Ventures、Asia Partners、Golden Gate Ventures などが名を連ねている。AppWorks Beacon Funds の戦略は、ノウハウの共有に加え、協力を通じて共同投資の機会を生み出し、グローバルなデューデリジェンスとランディング支援を提供し、エコシステム全体でポートフォリオ企業の相乗効果を構築している。現在、AppWorks の全投資案件の約3分の1が AppWorks Beacon Funds から資金調達している。同社は、AppWorks の投資条件に沿って、毎年10以上のファンドに投資することを計画している。

【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】@meet_startup

【原文】

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