モバイルウォレット「Coins.ph」、3,000万米ドルをシリーズC調達——フィリピンでの仮想通貨のマス普及受け

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フィリピンを拠点とする法定通貨と仮想通貨のデジタルウォレット「Coins.ph 」は、Ribbit Capital がリードしたシリーズ C ラウンドで3,000万米ドルを調達した。この資金は、東南アジア展開のための Web3 エコシステムを強化するために使用される予定だ。

Coins.ph のチーム
Photo credit: Coins.ph

今回の資金調達は、同社が Gojek から約2億米ドルで売却された後に行われた。Coins.ph の新 CEO で元 Binance 幹部の Wei Zhou(周瑋)氏が、この買収を主導した。

2014年に Ron Hose 氏によって設立された Coins.ph は、送金、請求書支払、ゲームクレジット購入など、さまざまな金融サービスを提供する一方、ビットコイン、イーサリアム、Play-to-Earn のゲームで使用する仮想通貨を購入することが可能だ。

同社のユーザは1,600万人を数える中、今回の資金調達は、トークンをサポートするトークンを増やし、仮想通貨に焦点を当てた機能を追加することで、顧客基盤を増やすことを目的としていると、同社は述べている。また、アジアで初めて中央銀行から仮想通貨と電子マネーの発行ライセンスを取得したブロックチェーンベースの企業であることも付け加えている。

Coins.ph は拡大計画に加え、新しい資金を使って取引所「Coins.Pro」のアップグレードと再立ち上げ、また GameFi と仮想通貨ゲームギルド管理製品をサポートする予定だ。

フィリピンで仮想通貨のマスへの普及が目撃され続けている中で、市場には、安全かつ規制された、ユーザフレンドリーな製品に対する本当のニーズがある。(Zhou 氏)

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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