台湾のCrescendo Lab(漸強実験室)、日本市場に参入——企業のLINE活用マーケティングを支援

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Crescendo Lab(漸強実験室) の共同創業者兼 CEO Jin Hsueh(薛覲)氏
Image credit: Crescendo Lab(漸強実験室)

日本社会でここ数年デジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれる中、日本政府は2022年4月1日、日本版「一般データ保護規則(GDPR)」を施行した。Crescendo Lab(漸強実験室)は、台湾で唯一の LINE Gold Tech Partner で、台湾だけでなくタイ市場でも輝かしい実績を残している。 Crescendo Lab の共同創業者兼 CEO Jin Hsueh(薛覲)氏は、「今が Crescendo Lab が日本に進出するベストタイミングだ」と言う。

サードパーティデータの解禁は、ここ数年、厳しさを増している。顧客データの取得が厳しくなり、広告費のエスカレートにつながるターニングポイントは3つ——2021年、Apple が iPhone ユーザに対してデータ共有のオプトアウトを可能にしたこと。2022年には日本の新版 GDRP が発効したこと。2023年には Google がサードパーティの Cookie を正式に禁止すること、だ。

Crescendo Lab は、台湾の MarTech SaaS ソリューションプロバイダとして、企業の DX を最も簡単な方法で支援することを目指しており、マーケティング、セールス、カスタマサービスの困難を解決するために、AI とデータファーストのソリューションを導入している。

Crescendo Lab は、LINE のエコシステムを囲い込む AI とデータファーストのソリューションを提供している。ソフトバンクの子会社で、カスタマデータプラットフォーム(CDP)のリーディングカンパニーであるトレジャーデータと提携し、日本とタイ市場で事業を拡大している。

Crescendo Lab は、日本市場への参入を正式に発表した。
Image credit: Crescendo Lab(漸強実験室)

広告費が高騰し、低価格競争が通用しない時代において、顧客を理解し、販売戦略を調整することが、ビジネスを安定的かつ豊かに成長させるカギになっている。

ファーストパーティデータは、そのカギになる。より多くの企業が LINE のファーストパーティデータを獲得できるよう支援したい。特に、コロナ禍やアフターコロナにおいて、より早く DX するためのパートナーになりたい。(Hsueh 氏)

ファーストパーティデータの取得の問題を解決するために、 Crescendo Lab は、ノーコードで簡単に実装できるマーケティングツールを必要とする企業向けのソリューション「MAAC(Messaging Analytics and Automation Cloud)」を提供している。

顧客ターゲティングを支援する、LINE 向けマーケティングソリューション

Crescendo Lab は、台湾で LINE Gold Tech Partner、タイでLINE Tech Partner だ。
Image credit: Crescendo Lab(漸強実験室)

Crescendo Lab のプロダクト「MAAC」は、LINE 向けのマーケティングソリューションだ。ブランドの LINE 公式アカウントと MAAC を連携させることで、ブランドは LINE 公式アカウントの会員から簡単なバインド作業でファーストパーティデータを収集することができる。これにより、ブランドは、セグメント配信、インタラクションモジュール、リターゲティングなど、MAAC に搭載された豊富なソリューションにより、LINE 上でマーケティングキャンペーンを実施することができる。

例えば、今回リリースされた最新機能である 例えば、今回リリースした「購買確率予測」では、今後2週間以内に商品を購入する可能性の高い会員をセグメント化し、そのセグメントに対してメッセージを配信することが可能だ。

日本で DX の加速支援を狙う

Crescendo Lab は、400を超えるブランドとの取引実績がある。
Image credit: Crescendo Lab(漸強実験室)

台湾で LINE Gold Tech Partner、タイで LINE Tech Partner を達成した。日本市場への参入は、我々のビジョンを達成するための最後のパズルピースだ。日本のクライアントが世界とつながるためのリンクになりたいと考えている。また、日本では「DX 遅れ」という言葉が使われているが、別の見方をすれば、日本はポテンシャルに満ち溢れているということだ。 Crescendo Lab がその経験を共有し、日本の DX のスピードを加速させるために最適な場所なのだ。(Hsueh 氏)。

Crescendo Lab は、e コマース、小売、メディア、自動車などの業界をリードする400以上のブランドと協業してきた経験がある。これらの経験をもとに、Crescendo Lab はマーケティングソリューションで企業のマーケティングパフォーマンスを完璧にサポートすることが可能だ。

【via Meet Global by Business Next(数位時代) 】 @meet_startup

【原文】

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