本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします
アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。
ポッドキャストで語られたこと
- NFTトレンド変遷:ユーティリティへのアンチテーゼ
- ユーティリティのないNFTをなぜ買うのか
- NFT「KawaiiGirl」をどう設計した
- 100個のNFTを1年間かけて売った「KawaiiGirl」のマーケティング手法
- NFT「KawaiiGirl」の未来はコミュニティにあり
- NFTホルダーはどういう人たち?:詐欺をどう見分ける
- NFTコミュニティをどう盛り上げる?
- NFTはマスに向かうのか
- ブランドはNFTとどう向き合うべき?
- スマートロックとNFTが連携するとどうなる?
スマートロックとNFTが連携するとどうなる

唐澤:(中略)Tommyさんから見られて最近注目している、面白いプロジェクトは何ですか?
Tommy:一番私がやっぱりNFTの使い方がいいなと思ったのは、wΞlockっていうところの、スマートロックとNFTを組み合わせた会社ですかね。
例えばKawaiiGirl とも連携できて、KawaiiGirl NFTを持っている人だけが、ある日この会議室にNFTをWallet接続すると入れるとかができるので、それって、そのウォレットでNFTを所有している、その所有の証明というところで、NFTでなければいけないところであると思いますし、それを売買もできたりして、NFTである意味とその使い方の一つとしてものすごい面白いなと思います。
唐澤:ある意味、会員しか入れないパスルールみたいなやつを作ってるもののリアル版じゃないですけど、それを持ってるから入れるみたいな、リアルでその体験も実現するという感じですかね。
Tommy:そうです、今まではイベントとか開いていたときも、NFTを持っている人に対してコードを発行して、コードを当日人が読み込んでたりしたんですよね。結局人がやってるっていうところを、デジタル上だけで完結させたというところがNFTであり、人がいらなくなったというか技術的に可能にしたところで面白いなと感じてました。
唐澤:なんかそれすごい可能性を感じますね。(中略)例えばその人たち向けのキャンペーンを打つとかでもいいのかもしれないしターゲティング施策が打ちやすくなるということですよね。
Tommy:まさしくそうですね。トークングラフマーケティングっていう言葉が最近出てきてるんですけど、やっぱりNFTって所有の証明だったっていう話もあって、例えばKawaiiGirl を買っている人は、10年後でも10年前にKawaiiGirl を買ったという履歴が残ってるんですよね。
KawaiiGirl を買う層ってNFTに知見があってアイコンをちょっと可愛いものにしたい。そういった層をターゲットにしている企業が出た場合、トランザクションからKawaiiGirl を購入した層のアドレスを全部取得して、そこに広告を打つっていうのが可能になります。
アドレスに対しての信頼というか、データが蓄積されていくんです。この人はこの時にどんなものを買ってとか、どんなものを経験したとかが残っていくわけなので、それをマーケティングに使うっていうのも、一つのNFTの要素だと思いますね。
(了)
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