ブランドはNFTとどう向き合うべき?:「KawaiiGirl」FREX代表 Tommy × ACV唐澤・村上(9)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

ブランドはNFTとどう向き合うべき?


唐澤:KawaiiGirlのようなWeb3ネイティブのIP、あとはトラディショナルなIPでサンリオなんかも先日NFTを出していたと思います。いわば本当にコンテンツIPって言われてた人たちがNFT化するっていうトレンドに加えて、全然関係なかったそれこそ小売とかビールメーカーとかがNFTを出していくところもあると思うんですけど、こういう何かNon-IPブランドがNFCに取り組むことに対しどう見られてますか。どこに意義があるのか、本質的にうまくいくかいかないかとか、どう思われますか?

Tommy:すごい私は意義があると思ってます。IPがあるないっていうのは、NFTが絵と紐づいてると言われたり、プロフィールにする・コレクティブルに近いところで見られるとIPの有無は関係してくるとは思いますが、それよりももっと一段階前にNFTって一つの手段だと私は思っています。

NFTを使うことで何かが証明できたり、国内外の売買が容易になったりとか、そういう手段を活用するという見方にすると、例えばビールとかウイスキーのところは、ウイスキーとNFTを組み合わせたところもありますし、盆栽とNFTを組み合わせたところもあると思いますし、鍵・スマートロックのような感じでNFTを使った鍵を作ってるところもありますし、どの企業でもその企業が持っているコンテンツと組み合わせて、そのコンテンツの価値を最大化させることを目的として、その手段としてNFTを使うっていう意味で言うと、多分何にでも使う用途は考えられるかなと感じてます。

唐澤:そうですよね、結局テクノロジーは手段なので、使う人次第というか。

Tommy:なので全然IPを持っていない会社でも、「これを購入した証明書を発行してあげよう」っていうだけでもNFTの使い道となると思うので。あとは来店した人にNFTプレゼントとか、会社のロゴとかでもいいですし、それがブロックチェーン上に残ることで、5年後とか10年後とかも「あの日、あの場所に行った」っていうのが残るだけでも価値として考えられるかもしれないですし、いろんな使い方があるかと思います。

唐澤:よく言うナイフは凶器にも便利な道具にもなりうるのでその人次第というところですよね。最近もクリプトはマネロンの温床だとかいう話があるけどキャッシュは違うのかみたいな、そういう議論もあるので、使う人次第っていうのはそうかもしれないですね。

Tommy:ちょっと宣伝かもしれないですけど、私達の会社のFREXはNFTコンサルティングとして、どんな企業が対象ですというものは置いていなくて、まずはどんな企業でも相談に乗って、その企業とNFTを使う意味があるプロジェクトができるなら一緒にやっていきます。その方向性だったりコンテンツがNFTと掛け合わせても意味ないよねってなるのであればやりません、みたいな感じでやっているので、何にでも考えられるかなと思っています。

次につづく:スマートロックとNFTが連携するとどうなる

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