NFTはマスに向かうのか:「KawaiiGirl」FREX代表 Tommy × ACV唐澤・村上(8)

本稿はアクセンチュア・ベンチャーズが配信するポッドキャストからの転載。音声内容をテキストにまとめて掲載いたします

アクセンチュア・ベンチャーズ (ACV)がスタートアップと手を取り合い、これまでにないオープンイノベーションのヒントを探るポッドキャスト・シリーズです。旬のスタートアップをゲストにお招きし、カジュアルなトークから未来を一緒に発見する場を創っていきます。

ポッドキャストで語られたこと

NFTはマスに向かうのか

NFTの認知を広げたSTEPN

唐澤:(中略)そもそもマス層に行くのかっていうと、それに必要なことってどのようにに見られてるんでしょうか。

Tommy:マス層には行くと私は思ってます。コレクティブルというよりかはNFT全般として、もっと言うとブロックチェーン全般として、今後の世界を変えていくような技術だと思っています。金融的にもインターネット上の面白さ的にも変えていくと思っているので、マス層には広がっていくものだと思っているものの、期間としては10年後20年後ぐらいの時間軸で見ています。

というのもマス層へのハードルっていうのが大きくあって、まずNFT以前に仮想通貨っていうところにハードルがあるかなと思ってて、「怪しい」と思われるところもあれば、税制とか日本の法整備というところでも、まだまだハードルが高いかなと思っています。

さらにそれを乗り越えてからのNFTだったりするので、そこに大きなハードルがあると思っていて、マス層に届けるためにはどうしたらいいかっていうと、先日の事例があるかなと私は思っていて、それこそSTEPN。

あれは日本で大きくマスに届けられた事例かなと思っていて。あのアプリの中に、Walletもあれば、NFTを購入するマーケットプレイスもあって、NFTを使って遊べるゲームの場所もあった。ああいうUIUXにめちゃめちゃ力を入れたブロックチェーン系のものはマスに届きやすいかなと思っています。

マスに届きやすいと価格とかも大きくなって、またさらに話題が話題を呼ぶというか、そういうスパイラルが起こると思うので、一部大きく上がりすぎたらまた大きく下がるという悲しい人が生まれちゃうとは思うんですけど、それを制御しながら、マス層を広げていければ良いなと思っています。

STEPNを事例にすると、いかに抵抗なく仮想通貨に触れて、NFT購入にもハードルが少ない、一つのアプリで完結して分かりやすければ分かりやすいほどマスに届きやすいのかなと思いますね。

(中略)

唐澤:いちいちWallet、メタマスク作ってOpen Seaに繋げてしかもアプリだと買えなくてみたいな、そういう1個1個が全部離脱ポイントですもんね。

Tommy:そうですね、仮想通貨を買う国内の取引所があって、そこからまたメタマスクウォレットがあって、そこからNFTを購入する場所があって。

次につづく:ブランドはNFTとどう向き合うべき?

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