分散型IDでIoTにデータセキュリティを提供するCollaboGate Japan、2.3億円をシード調達

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CollaboGate の皆さん。前列左から2人目が創業者兼代表取締役の三井正義氏。
Image credit: CollaboGate

CollaboGate Japan は15日、シードラウンドで総額2.3億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、DNX Ventures、ラック(東証:3857)。CollaboGate Japan は IoT 領域に分散型 ID を活用したセキュリティソリューションを提供するスタートアップだ。

IoT のデバイス台数は通信分野だけでなく、スマート工場化やスマートシティ化が進む産業分野や、コネクテッドカーの普及が進む自動車分野、スマート家電が普及するコンシューマ分野などで増えていることを背景に年々増加している。総務省が昨年発表した情報通信白書によれば、2020年には253億台だったのが、2024年までに340億台に到達する見込みだ。

急激にデバイスの種類と数が増えていること、また一度設置してしまうと長期間無人運用され、設置後の対策・アップデートに難しさあることからなりすまし、データ漏洩・改竄、不正アクセスなどのIoT特有のセキュリティ上の問題が発生している。

Image credit: CollaboGate

CollaboGate Japanはこれらの問題を解決するため、産業の変革を支えるデータインフラの仕組みをアップデートし、安全なIoTソリューションの早期立ち上げを可能にするデータインフラを提供している。

創業者で代表取締役の三井正義氏は、慶應義塾大学で分散自律システムの研究をした後、分散型プリントネットワーク構築を行うBitomを創業した人物で、今ではWEBの国際標準化団体(W3C: World Wide Web ConsortiumDIF: Decentralized Identity Foundation)に加盟し、DIF Japan Chairとして分散型IDの標準化を推進してきました当分野のスペシャリストだ。グローバルトップ水準で提供する技術とサービスをもとに、国内マーケットのみならずグローバル展開も期待されている。

すでに国内外のさまざまな産業のメーカーから、IoT データセキュリティに関する依頼や相談が来ているそうで、IoT ソリューションが本格普及するタイミングと判断し今回の資金調達に至った。同社では今回調達した資金をもとに、技術者や事業開発人材の採用強化をグローバルで行っていくとしている。

via PR TIMES

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