1マイルにつき5セント上乗せすることで運転手の自動車保険料を顧客が負担、Uberが8州で試験運用を開始

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<ピックアップ> Some Uber customers will pay more so drivers can buy injury insurance

Uberが、その運転手を対象に試験的な取り組みを開始した。運転中、事故にあったり怪我をしたりした場合に備えて、自動車保険に加入することができるようになった。

Uberが保険料を負担するのかと思いきや、支払うのは顧客と運転手だという。1マイルにつき顧客は5セント、運転手は3.75ドルの追加料金が発生する。

補償額はというと、医療費は最高100万ドルまで、一週間の稼ぎの最高半額まで、また遺族給付金として最高15万ドルだ。

一般的な企業では、職場で事故が発生した場合、それは福利厚生や傷害保険でカバーされる。ところが、Uberの運転手は社員ではなくあくまで個人事業主であるため、これに当てはまらない。

この点を含め、運転手の扱いについてはバッシングが続いており、やっと重い腰を上げた形だが、コストが顧客負担である点、またそもそも任意加入であるため(加入しない場合はその分が稼ぎになる)実際にどれだけの運転手が活用するのかは定かではない。

今回の動きについて、低賃金労働者の雇用権利を守る組織「National Employment Law Project」のディレクターは「いつになれば、Uberは責任ある企業として行動するようになるのか?」と疑問を厳しく批判している。

まずは、イリノイ、マサチューセッツ、アリゾナなど8つの州で展開される。

via BuzzFeed News

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