2億人のユーザーを抱えるメッセンジャー企業の一翼を担うLINE NEXTは、NFT(non-fungible tokens)を使った3Dアバターのカスタマイズプラットフォーム「AlphaCrewz」のベータ版を開始した。
これは、LINE NEXTと親会社であるLINEがWeb3へ期待していることを示したものであるが、同時に欧米の消費者がアジアの消費者と同じように受け入れてくれるかどうかは興味深いところである。ブロックチェーンベースのNFT企業、特にゲーム企業は、メインストリームのオーディエンスにヒットさせたいと考えているが、NFTはまだまだ詐欺的で付加価値が低いと考える人たちの抵抗に遭っている。
AlphaCrewzは3Dアバターカスタマイズプラットフォームで、LINEが今後提供するメタバースエコシステムでも使用できる高精細なアバターを提供している。AlphaCrewzはユーザーが所有し、自慢したくなるようなアバターを作成することをミッションとし、誰もが楽しめるアバター文化の普及を目指している。
ユーザーはAlphaCrewzにログインし、豊富なカスタマイズツールやファッションアイテムを使って、簡単にユニークなアバターを作成することができる。また、自分のアバターで3Dビデオスタジオを使い、わずか1分で動画を作成することも可能だ。さらに、アバターで作成した画像や動画は、2億人近いユーザーが利用するLINEメッセンジャーや、ソーシャルメディア上でプロフィールとして利用することができるそうだ。これが成功すれば、多くのゲームが追随してくるかもしれない。
LINE NEXTではサービス開始を記念して、AlphaCrewzでDOSIウォレットを接続しているユーザーに期間限定でアバター用のファッションアイテムを配布している。また、自分のアバターをSNSに投稿したユーザーの中から、抽選で12名にプレミアム会員権をプレゼントする。
AlphaCrewzは、ユーザーやブランド、クリエイターがAlphaCrewz上で制作したアイテムを取引できるデジタルファッションアイテムマーケットプレイスやストアを追加し、サービスの拡充を図る予定だそうだ。さらにAlphaCrewzは、ビデオスタジオに動作認識技術を追加し、他のソーシャルメディアチャンネルと連携して、コンテンツをさらに充実させていく予定としている。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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