報道や救助活動の場で活躍するフィリピンの無人飛行機

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昨年以降、無人飛行機の利用目的が軍事のみにとどまらずその他の分野にも広がったことを私たちは目の当たりにしてきた。

アジアのスタートアップでは、無人飛行機を開発して空中での写真撮影食料やその他物資の供給に使用しているところもある。フィリピンでは放送ネットワークのUNTVが報道のために無人飛行機を使用する予定だ。

同社はすでに無人飛行機を使用して何度か報道しており、台風Haiyanが上陸した地域で空中から映像を撮影したり、日々の交通レポートなどに使用しているという。

UNTVのCEOであるDaniel Razon氏は、無人飛行機を報道の場で使用することは実験的な試みで、その最終目標は救助活動で使用することであると話した。


http://youtu.be/gOvvEBpdxu0

フィリピンは自然災害に見舞われることが多い。Razon氏によれば、UNTVは被災地域に救命浮輪や水を運ぶことができるような無人飛行機を確保していく予定だ。また、救助活動を支援できるような水中無人船も検討中である。フィリピンでの報道に無人飛行機を導入したのはUNTVが初めてであると彼は述べている。

UNTVは視聴者数では他のフィリピンの巨大放送局に大きく後れをとっているものの、このようなハイテク技術の採用により新たな視聴者を獲得できそうだ。次なるステップとして、うまくいけば災害救助の手段として無人飛行機の使用を検討するフィリピン企業の増加につながる可能性がある。

Yugatechによれば、UNTVの無人飛行機は香港を拠点とするDJI製のPhantomとみられる。

【原文】

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