スタンプの売上は月間10億円ーーウェブストアのオープンを控えるLINEのプラットフォーム戦略

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本日、「LINE-Hello, Friends in Tokyo 2013-」が舞浜で開催された。Sd JapanでもこれまでLINEの動きは数多く取り上げてきた。LINEのこの1年の振り返りと、今後の展望を発表する機会に、筆者も参加した。英語サイト担当のRick Martinも共に参加し、英語の記事を執筆しているので、こちらもご覧いただければ幸いだ。

昨年のカンファレンスでメッセージ、タイムライン、ファミリーアプリの3つによるLINEのプラットフォーム戦略が発表されていた。このプラットフォーム戦略の今は一体どうなっているのだろうか。舛田淳氏がLINEのプラットフォーム戦略について語ったセッションの模様をお伝えする。

ファミリーアプリは、LINE Play、LINEカメラ LINEカード、LINEブラッシュ、LINEウェザー、LINEフォーチュン、LINEマンガ、LINEニュースなど、数多くのアプリがリリースされており、LINE Playなどは1400万ダウンロードを超えるなど、アバターサービスとしても大きな成果を生み出している。こうしたファミリーアプリでの売上は、月間31億円を達成しており、毎月成長している。

多くの方が気になっているのは、LINEのタイムライン機能についてだろう。タイムライン機能はほんとうに必要なのか?どういった成果を上げているのか?それが気になっている人は少なくないはずだ。

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舛田氏の発表によれば、タイムラインは世界での月間アクティブユーザー数が7300万人となっており、昨年より330%の成長を遂げている。日本国内でも、月間ユニークユーザー数は2900万となっており、昨年から220%の成長を果たしている。

LINEのタイムライン機能を利用するユーザー数は日に日に伸びており、最近ではタイムラインを活用する企業パートナーも登場している。アクティブユーザー数のみならず、タイムラインからの売上の伸びもこの先は十分考えられる。

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LINEの事業のひとつである、アプリ内課金において、スタンプは月間で10億円の売上を達成しているという。これはかつてデコメの市場であった22億8000万円の52.6%を占めており、デコメ市場の数字を上回る可能性が高い。

さらにLINEはスタンプ以外にも、スタンプのキャラクターを利用したきせかえ機能を試験的に提供を開始しており、ブラウンとコニーは、それぞれ300万ダウンロード、500万ダウンロードを達成している。スタンプ以外にも、きせかえも課金コンテンツになっていきそうだ。

こうしたスタンプの人気キャラクターは、デジタルのコンテンツだけではなく、実際のグッズにもなって販売されている。今後、キャラクターグッズのブランド名をグローバルで「LINE Friends」に統一し、世界でも積極的に展開予定だ。

舛田氏が発表した大きなトピックに「LINEウェブストア」がある。これまでLINEのコンテンツへの課金はモバイルのアプリ内からのみだったため、決済手段はクレジットカードのみだった。ウェブストアがリリースされることにより、決済手段が多様になる。コンビニと連携してプリペイドカードの販売等も行う予定だという。

このウェブストアは、9月に日本と台湾でリリースを予定しており、その後、世界に拡大していく予定だ。

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