中国のオンライン小売JD.com(京東商城)が15億米ドル調達に向けアメリカでIPO申請

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中国で最大規模を誇るオンライン小売JD.com In.(京東商城、前360Buy)が、米国証券取引委員会(SEC)に最大15億米ドルの資金調達に向けIPOを申請した。

同社は2004年にオンライン小売として設立され、2010年10月にはサードパーティーの小売業者を自社のプラットフォームに引き入れた。ユーザに直接商品を販売し、サードパーティー小売業者から手数料を取るという同社のビジネスモデルは、検索によるマーケティングやその他広告提供を主な収益源としているAlibaba(阿里巴巴)のTaobao(淘宝)やTmall(天猫)とは異なったものとなっている。JD.comの中国における直接的な競合はDangdang.com(当当)、Amazon China(亜馬遜)、Yihaodian(一号店)だ。

JDプラットフォームの総取扱高(GMV)は2011年、2012年にそれぞれ327億元、733億元であった。2013年の初頭から9ヶ月間のGMVは864億元(141億米ドル)である。営業利益は2009年から2013年第3四半期までマイナスであった。

中国において同社は独自の効率的な配送サービスでよく知られている。同社によると、国内34の都市に82の倉庫、460の都市に1,453の配送拠点と209の集配所を設置しており、2013年12月31日時点で1万8,005人の配送スタッフ、8,283人の倉庫スタッフ、4,842人のカスタマーサービススタッフを抱えている。その配送能力で2013年初めから9か月間で2億1170万件の注文を取り扱っている。

JD

iResearchのレポートを引用すると、JD.comは「2013年第3四半期の中国で45%のマーケットシェアを誇り」、「取引量では中国最大のオンライン直販会社」だとしている。

同社、および過去のメディアレポートによると、同社はこれまで4ラウンドにわたる資金調達で総額22億3100万米ドルを受け取っている。

【原文】

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