民間投資会社Marvelstone Group、国外AI産業のシンガポール誘致支援に向け政府系A*ccelerateと覚書を締結

SHARE:
Image credit: Marvelstone Group

シンガポールを拠点とする民間投資会社 Marvelstone Group は12日、A*ccelerate との覚書に署名したことを発表した。A*ccelerateは、科学的研究や人材育成のためのシンガポール国有の機関であるシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の商業化部門である。

この協力の主な目的は、AI ビジネスにおいてスタートアップを含むイノベーティブな企業向けのコミュニティとしての、グローバルな AI ハブを作り上げようとするものである。

両者は協力してAI産業のためのトレーニングやAI 教育、テクノロジー、金融、パートナーシップ、そしてネットワークの促進を通じて人材の獲得を向上させ、成長を加速させることを目指す。署名に続く目下の努めは、フィンテックやヘルスケア、製造、運輸といった産業に従事するAI企業を作り上げることだ。

LATTICE80 の支援も行う Marvelstone Group の社長 Joel KO 氏は次のように述べている。

このパートナーシップの主な任務は、外国の AI 企業がこの地域に展開しようとオフィスを開く際に、シンガポールがその場所として選ばれるようプロモーションを行うことです。AI ソリューションのアイデアを作り出し検証するコイノベーション・プラットフォームを構築することを弊社はお約束します。

Marvelstone Group との覚書への署名以外にも、A*ccelerate は Startup-O、Hafnium Hafaway、Trendlines、Origgin、JSC Venture Lab、Dymon Asia Ventures といった投資家との6件の覚書に署名しパートナーシップを結んでおり、ベンチャー共同創造イニシアチブの一部となる8,500万シンガポールドル(6,200万米ドル)を調達したと Deal Street Asia は伝えている

以前は ETPL(Exploit Technologies Pte Ltd)として知られていた A*ccelerate はシンガポール科学技術研究庁(A*STAR)の商業化部門である。A*STAR の研究の結果である1,200以上のパテントファミリー(複数国に出願された特許文献群)を保持し、研究、イノベーション、企業の間のつながりを通じて、1,000社を超える地元企業がライセンスを持つことができるよう支援してきた。

AI のアーリーアダプターであるシンガポールは、政府が AI 関連スキルの労働者1万人を訓練するとしており、同国をグローバルな研究開発のハブにするべく約190億米ドルを投じるとしている。

【via e27】 @E27co

【原文】

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する