信頼できる起業家と個人投資家を繋ぐ「ANGEL PORT」、FRIL創業メンバーが公開

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2018.11.20

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ANGEL PORTを開発したフリル創業メンバー

ニュースサマリ:個人投資家で、フリマアプリ「FRIL」を創業した堀井翔太氏は11月20日、個人投資家と起業家を繋ぐマッチングサイトANGEL PORTを公開した。利用は無料でfacebookによる個人認証で登録利用できる。ANGEL PORTはエンジェル投資家と呼ばれる、創業・売却・上場などの経験を持った個人投資家に対して起業家が出資相談を送ることができるサービス。全て実名で、5月の先行登録から150社のスタートアップと30名以上のエンジェルが登録している。

話題のポイント:以前から噂になっていたサービスが公開されました。作ったのは世の中に「フリマアプリ」という名称を生み出し、楽天グループ入りした「Fril(現・楽天のラクマ)」創業メンバーです。現在、彼らは楽天での運営(取締役としての任務)からは退任し、新たなスタートアップを模索するきっかけとしてこのANGEL PORTを立ち上げたそうです。

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スタートアップのデータベースやマッチングについて調べたことがある方であればご存知のAngel Listの日本版と言えばわかりやすいと思います。Crewwも一時期、この方向でマッチングを目指していましたが現在は企業とのオープンイノベーションに舵を切っているので、純粋にエンジェルと起業家を繋ぐサービスとしてはこちらが有力な候補になるでしょうか。

ではなぜこのようなマッチングサービスが必要なのでしょうか?ポイントは個人投資家(エンジェル)の増加と、信用の担保にあります。

フリルのライバルだったメルカリ含め、この10年で日本には多くのインターネット・スタートアップが生まれ、大きく成長してきました。こういった企業のストックのオプションなどで数千万円から数億円の資金を手にした人たちがエンジェルの候補です。

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彼らは資金だけでなく、どのようにして企業が成長するのか、テクノロジースタートアップが投資を受けることの意味、課題、ブレイクスルーのポイント、などなど、経営陣でなくとも知り得る情報がたくさんあります。これが次のスタートアップを生み出す源泉になるのです。

一方でややこしい人たちもいます。個人投資家と銘打って、情報の非対称性を悪用し、若くて経験のないスタートアップを翻弄するパターンです。実はここは見分けが難しく、それぞれ自分の正義で投資や育成をしようとするので、違法でない限り彼らを止めることはできません。

ここで重要になるのが信用です。エンジェルや私たちのようなメディアもそうですが、小さいコミュニティなので悪評というのは残念ながらすぐに回ります。もし、そのエンジェルと自称する人が本当に出資を受け入れるに値するかどうか、それはその人がどういう人たちから評価されているか、そこが重要になるのです。

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それを担保するのがANGEL PORT、というわけです。ただ、これはまた別に個人投資家たちの談合という悪い前例もあるので、このコミュニティ自体に自浄作用があるかどうか、そこもこれから注目しなければならない点になります。

ビジネスモデル(オンライン投資、日本では株式型のクラウドファンディング)などについてはまた考察すべき話題があるのですが、それはまた後日機会があれば書いてみたいと思います。

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