新興国ソーシャルレンディングのクラウドクレジット、現地通貨ファイナンスの拡大に向け「通貨分析ラボ」を開設

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Image credit: 123RF / Fedor Selivanov

新興国向けソーシャルレンディング・プラットフォーム「クラウドクレジット」を運営するクラウドクレジットは19日、新興国通貨を中心とした通貨の分析・調査を行う「通貨分析ラボ」を開設すると発表した。

同社ではこれまで、米ドル、ユーロ、日本円のほかに、ロシア・ルーブル、ジョージア・ラリ、メキシコ・ペソ、ブラジル・レアル、インドネシア・ルピア、パキスタン・ルピー、ケニア・シリング等の新興国通貨建ての投資機会を提供してきた。今後は、ナイジェリア・ナイラ、タンザニア・シリング、ウガンダ・シリング等のアフリカ諸国の通貨やカザフスタン・テンゲ、モンゴル・トゥグルク等のアジア諸国の通貨を中心に、現地通貨建てでの貸付による投資機会を拡大していく方針。

現地通貨ファイナンスでは、資金需要者にとっては通貨ミスマッチによるリスクを負う必要がなくなる一方、新興国の通貨は現地国のインフレにより先進国通貨に対して継続的に減価していくことが多いため、プレミアム金利を上乗せして貸付を行うことが必要となる。クラウドクレジットではこれまで、同社運用部がプレミアム金利を計算して貸付金利を設定してきたが、通貨の割高割安分析も投資判断に含めるため、通貨分析ラボの開設に至った。

同ラボでは、国ごとに均衡実質為替レート(Equilibrium Real Exchange Rate、ERER)の最適な推定方法を定めて推定を行い、各通貨の実質実効為替レート(Real Effective Exchange Rate、REER)との比較を行い通貨の割高割安分析を行う。これにより、割高な状態にある通貨建てで貸付を行い、大幅な下落に遭ってしまう確率を下げることを目指す。また、各通貨間の相関関係も計算し、個人投資家に対してより通貨の分散の利いたポートフォリオ構築の支援を行うとしている。

Via PR TIMES

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