IBM の Watson Agriculture は AI やモノのインターネット(IoT)、クラウド製品を組み合わせて活用し、農作物の価格の予測や害虫駆除などを行っている。またコンピュータビジョンスタートアップの Prospera や Arable といった企業もある。アプローチとしては、Taranis とこれらの企業のソリューションにそれほど変わりはない。しかし Taranis はさらに先を行っている。
Taranis の AI はデータを活用して、農産物の成長段階に関係なく栽植密度を報告し、植物の発芽やうねの幅と長さ、被度、草高、樹高、木の直径、花の数を計測する。さらに、潜在的な脅威となる雑草の発生を検知して、自動的に雑草の種類を分類し、状況に合わせた除草剤の提案も行う。また、植物中の栄養素や土壌の含水量、植物の温度さえ計測することができる。
Bingxi の Ant Financial(螞蟻金融)との提携は絶好のタイミングだったようだ。中国のアート市場はいまだ過熱しており、国内における億万長者の増加によって昨年は世界第2位の規模となった。加えて、昨年に史上最高額で落札された斉白石の『山水十二屏』(1億4,100万米ドル)の落札者は中国人である。
香港を拠点とする AI(人工知能)分野に特化したスタートアップアクセラレータ Zeroth は19日、東京を拠点とするソフトバンク系 AI 特化 VC 兼インキュベータの DEEPCORE と戦略的提携を締結したと発表した。両社はこの提携を受けて、ディールフローの共有、アジア市場における投資関連知識の共有、双方の起業家コミュニティの連携などを行う。
Zeroth は以前 TechStars でニューヨークおよびロンドンのディレクターを務めた Tak Lo 氏の手により、2016年に香港でローンチしたアクセラレータだ。これまでに3回のバッチを通じて33社を輩出、日本からは Foxsy や Laboratik といった AI スタートアップが同アクセラレータに参加している。過去輩出チームの累積調達額は今年6月の段階で3億円超。
Zeroth パートナーの Tak Lo 氏は THE BRIDGE とのインタビューで、今回の提携により Zeroth が DEEPCORE から物理面およびリソース面で支援を受けるとしたが、DEEPCORE から Zeroth への出資の有無については明らかにしなかった。
Grab Financial のシニアマネージングディレクター Reuben Lai 氏は、プレス声明で以下のように語った。
弊社は消費者の立場に立って、キャッシュレス決済の課題に取り組んでいます。ユーザは購入時に e ウォレットを使い分けるのが煩わしいのです。大手の金融機関に自社プラットフォームを開放することにより、ユーザは Grab プラットフォームを超え、露店からeコマース、オンラインサービス、金融サービスに至るまで様々なタイプのサービスを決済できるようになります。