Silk Venturesが同社初となる5億米ドルの投資ファンドをローンチ、中国進出を狙う欧米企業をターゲットに

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Image credit: Pixabay

ロンドンに本社を置き、メンローパーク、北京、深圳にオフィスを構えるベンチャーキャピタル企業 Silk Ventures は、自身初となる投資ファンドの資金として5億米ドルを集めた。同投資ファンドは中国進出を狙うレイターステージのテック企業を対象とする予定。

特に米国と欧州の「スケールアップ」企業に重点を置くSilk Venturesは、北京で2日間開催され各国の首脳が集まった「One Belt, One Road(OBOR、一帯一路)」イベントで、このファンドの発表を行った。

中国政府の支援を受けて2015年に設立された Silk Ventures は、これまで中国企業の海外進出や海外スタートアップの中国進出を支援する様々な取り組みを行うなど、アクセラレータのような事業を行ってきた。初の投資ファンドは中国市場をターゲットにしたシリーズ A のスタートアップに特に焦点を当て、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、フィンテック、ロボット工学、医療技術などを対象とする予定。

Silk Ventures の発表によると、投資ファンドの資金の半分は中国の深圳市国有資産監督管理委員会(SASAC)が出資し、残り半分は「情報非公開の戦略的企業のグループ」からの出資だという。企業名は7月に公開される予定。 VentureBeat が広報担当者から得た情報によると、Silk Ventures はまだ最初のファンドからの投資を行っていないが、7月に最初の取引が発表される見込み。

SILK Ventures の設立パートナーである Angelica Anton 氏は次のように語っている。

世界で最も有望なスケール段階にある事業およびテクノロジーに投資を行う弊社初となる投資ファンドを発表することができ、大変光栄です。私たちは現在、ベンチャーファンドとして世界で唯一の試みを行っています。米国、欧州、アジアにおいて専門家とグローバルに連携し、中国政府上層部の協力を得ることで、投資先企業の資金を充実させるだけでなく、彼らがアジア市場において絶好の機会を得られるよう努めます。

中国資本が欧米のテクノロジーと結びつくプロセスを変えるために Silk Ventures は設立されました。拡大を続ける私たちチームは、自分たちの持つ文化的および実践的なノウハウに自信を持っています。

Silk Ventures は深圳市貿易投資省のヨーロッパ本部としての顔も持ち、Silk Ventures がロンドンのカナリーワーフにオフィスを開設する際には同省が出資を行った。この緊密な連携から、中国政府がどれほど密接に Silk Ventures と協力していくかという姿勢がうかがえる。声明の中で、この連携によって「有望なテクノロジー企業が中国市場に進出するために必要な支援と資金」を提供していく、としている。

最近では、中国市場と欧米市場との緊密な関係を構築するように設計されたファンドが他にも続々と登場している。中国の投資企業 Cocoon Networks は昨年、欧州スタートアップの中国における成長の支援を目的とした7億1,500万米ドルのファンドをローンチした。サンフランシスコの VC 企業 IDG Ventures 傘下の中国に焦点を当てた事業である IDG Capital Partners は、シリコンバレーの VC 企業 Breyer Capital と共同で10億米ドルもの巨大なファンドをローンチしている

結局のところ、中国進出を図るすべての企業が規制という大きなハードルに直面するため、最初の段階から現地のネットワークやパートナーを抱えることができるのは有利である。欧米のスケールアップ企業に対する Silk Ventures の主なセールスポイントは、中国の地方政府機関と直接協力し、利益が見込まれる市場への道筋を整えることにある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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