国に資本が流入するということは、状況がかなり良いに違いない。Dow Jonesによれば、中国では2011年第3四半期にベンチャーキャピタルが支援する89社の企業に、合計で13億米ドルが投資されたようだ。去年の同時期と比べて、投資額ベースで84%、投資件数は19%伸びている。
IPOの件数は若干減少しているが、それはおそらく多くの中国企業がVIE(変動持分事業体)の変更に不安を抱き、IPO計画を見合わせているのが原因の1つと思われる。2011年第3四半期のIPO件数は29社で46億米ドルを調達しているのだが、2010年の同時期では33社で資金調達額は39億米ドルであった。
ITソフトウェア企業は15件の資金調達で1億3000万米ドルを集め、調達件数は昨年より倍増し、金額は3倍にものぼる。IT業界では第3四半期に4社がIPOを果たし、人気の動画共有サイトのTudou(土豆)もそのうちの1社である。その他にも、Vancl(凡客誠品)、360Buy(京東商城)、Lashou(拉手)(先日IPO申請をおこなった)、55Tuan(55団)、YY.comなどのテック企業がIPOに向け準備をしている。
テック市場は活況で、この状態は当分続きそうだ(と、少なくとも筆者はそう思っている)。中国で起業家となって大きな夢を試すにはいい時期のようだ。もし、あなたが基本に忠実で、需要を満たすプロダクトを構築するのなら、環境は整っているだろう。
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