先日と2日連続で、2つのファッションeコマースサイトがインドネシアでローンチされた。まず、Suitmediaが「Scallope」をローンチし、翌日にはPT. M3 Indonesiaが「Laavaa」をローンチ。この2つのeコマースはどちらもファッションeコマース業界を活気づけている。
同業界にはすでに、BelowCepek、LocalBrand、Zalora、FimelashopそしてRatimayaなどのサイトがある。特化する商品やターゲット層はそれぞれ異なるが、同時に重なり合う部分があるのは確かだ。
プレスリリースで報道された通り、Scallopeはインドネシアの主要な若いデザイナーがつくる様々なファッションプロダクトを提供する。同サイトはモダンで質が高く本物のインドネシアのファッションプロダクトを手頃な価格で欲しいというニーズに応えようとしている。こういった商品を扱うにあたり、同サイトがターゲットにしているのは、16~35才までの男性・女性、学生、会社員そして管理職にある人たちだ。
Laavaaは国内外デザイナーの男性および女性向けの限定商品を提供する。Kompas Femaleによると、Laavaaはインドネシアだけでなく、アメリカ、カナダ、マレーシア、台湾、そしてシンガポールなどの海外市場にも進出を予定しているようだ。商品価格設定が20万〜210万ルピアであることから、LaavaaはScallopeよりも高級な市場をターゲットにしていると思われる。
LocalBrandは男性および女性向けの国内ブランドを扱い、FimelaShopはファッションだけでなく家庭用品のブランド品も提供している。ZaloraとRatimayaは、ともに男性および女性向けの国内外のブランド品を販売している。少しユニークなのはBelowCepekで、同社は10万ルピア以下の国内アパレル商品を提供するというコンセプトを掲げている。
競争が激化するなか、どこかニッチな市場に取り組むことがeコマース成功につながる一つのポイントであることは明らかだ。各eコマースはターゲット層や販売する商品を熟考して決めていると思うが、それがインドネシアのオンラインで買い物をする消費者の性質に合うかどうかは今後注視していく必要がある。年齢層や経済層によっては、観光と同様にショッピンモールのお店に行くことを好むかもしれない。商品のなかにはオンライン販売には向かないものもある。オンラインで買い物をするグループのその理由を研究し、販売するターゲット層や商品を決めることが重要だ。
インドネシアの市場は大きくて多様性があり、しかも独特だ。他の市場で上手くいったビジネスモデルがインドネシアで成長する保証はない。インドネシアがどんな市場かを判断できるeコマースビジネスだけが、生き残り成長していくことができるだろう。
【via DailySocial】 @DailySocial
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