インドネシアのスタートアップシーンでは、ベンチャーキャピタル投資の不振によって今年の成長は減速すると予測されている。
「インドネシアのスタートアップシーンは2012年から減速中です。なぜなら、起業家たちはビジネスを行うことが単にデザインやウェブサイトのことだけではないと認識しているからです。ビジネスには事業資金と良い流通が必要なのです。」
と#Startuplokalの共同設立者で、Indonesian Startup Foundationの設立者でもあるNatali Andrianto氏は述べている。
彼によれば、地元のスタートアップシーンは2011年にわかに活気づき、半年以内にスタートアップ52社が立ち上げられた。しかし2012年に残ったのはわずか12社だった。2011年のスタートアップ総計800社から、昨年はわずか300社にまで減少した。
彼はまた、インドネシアでは協力体制が非常に弱く、ベンチャーキャピタルから投資を受けられる規模のスタートアップの数は限られているという。そういった事情にかかわらず、インドネシア市場は現在特にeコマース、ゲームアプリ、旅行サイトといった分野で非常に将来有望だ。
International Data Corporation(IDC)は地元のコンテンツの買収や地元スタートアップとの提携額は1500万米ドルから1700万米ドルに達するだろうと前もって予測していた。IDCはインドネシア語を話す現地の特色をもつスタートアップが外国の資本家を惹きつけているとしている。
IDCはさらに外国の資本家と提携する可能性が大きいのはオンラインゲーム、ソーシャルメディア、モバイルアプリ、eコマース分野のスタートアップだと付け加えた。
筆者について
Sandraはテクノロジー好きで、テック産業に強い関心を持っている。南オーストラリア大学卒業後、マレーシアでモバイルVASサービスに従事し、その後ジャカルタに戻ってきた。マレーシアでは、Malaysian Mobile Content Providers Association(MMCP)の事務局員も務めた。それ以外では、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランドのモバイルゲーム業界にも経験を持つ。彼女の楽しみは、読書、おいしいコーヒーを飲みながら素敵なカフェでくつろぐこと、そして新しい出会いだ。
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