東南アジアの短編映画向け映像プラットフォーム「Viddsee」が、地元クリエイターへの支援を望む

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【原文】

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スタートアップが取り組むべきニッチな分野として、インディーズの短編映画を最初に思いつく人はまずいないだろう。定型的なハリウッド映画と比べると、短編映画は多数の人々の好みを満足させることができず、アピールする範囲も限定される。

けれども、この事実はHo Jia Jian、Derek Tanの両氏がViddseeを始める上で障害とはならなかった。両氏が情熱を注ぐViddseeは、東南アジアで制作された短編映画を上映するための動画プラットフォームだ。映画製作者とアート好きのためにデザインされたYouTubeのようなものだと考えてみてほしい。

立ち上げられたばかりで最小限の機能しか用意されていないViddseeは、まだその他の動画プラットフォームのように洗練されたサービスではない。同サイトは動画をホストしておらず、そのかわりとしてクリエイターは動画をVimeo上に投稿することになる。

けれども同サイトにはいくつかのユニークな要素がある。例えば、ユーザがストーリー、演技、カメラワークやサウンドといった点に基づいて映画を「気に入った」かどうかを評価するシステムが設けられている。さらに、同サイトのライブラリには100以上の視聴可能な映画が用意されており、これはFunshionでRunning Manを視聴する他に、魅力的な代替案を提供している。

果たして、同サイトは持続可能なビジネスへと発展できるのだろうか?現段階でそれを判断するのは難しいが、地域内の映画製作コミュニティと芸術好きが集まるサイトになれるかどうか次第だ。また、同じく質の高い素材を提供するキュレーターとしての信頼を得なければならないだろう。同サイトはRay Pang、Kelvin Sngの両氏のような将来有望な監督たちの新作を独占的に上映することにより、すでにその取り組みに着手している。

彼らが自らコントロールすることができない別の要素もある。たとえば、アジアのクリエイティブシーンの成長曲線や、同サイトでフィーチャーしている監督たちがいつの日か規模の大きいものへ移行するかどうか、といった点だ。

Christopher Nolan氏の映画は何百万もの人々を集めているが、その中の一部の人々は、同氏が新進の映画製作者として撮影した短編映画を見たいと望むだろうと私は確信している。

したがって、Viddseeが人気コンテンツを見るために人々が集まるサイトとなる可能性は確かにある。同サイトがやがて東南アジア外へと拡張する場合には特にそのように言える。しかし、同サイトはそれだけのものではない。Derek Tan氏によると、Viddseeは映画製作者にコンテンツ配給に関してより大きなコントロールを与えるプラットフォームだという

映画製作とは、基本的に製作者が映画祭や配給業者へと作品を売り込むB2Bのビジネスだ。しかし、Viddseeは視聴者たちと接触をはかることが可能なプラットフォームを提供する。これはYouTubeがエンターテイメント業界において、B2BビジネスをB2Cへと変えたケースと似ている。

雑多なコンテンツを扱うサイトが数多くのトラフィックを得ているが、視聴者がそういったタイプのコンテンツにうんざりしているところに起業家たちがチャンスを見つけ出していることは興味深い。例えばマレーシアのスタートアップEumakhは完全に異なるターゲット、K-POPのファン向けにキュレーションされた視聴サービスを提供するとしている。

もし、こうしたベンチャー事業が持続可能となるのであれば、その存在はコンテンツ制作者にとって有益なものとなる。コンテンツ制作者たちは今、クリエイティブ関連のプラットフォームがたくさんあることを認識しており、そこから資金調達や配給先を見つけること、あるいは人材を探す上で支援を受けることもできる。

彼らに今必要なのは、雑多の波を押し切って進むために必要なクリエイティブ関連の、そしてマーケティングの手腕だ。

Ho Jia Jian氏はイベントRelay Room’s Creative Mixer 5.0:Pushへの登壇を予定している。

【via SGE.io】 @SGEio

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