中国のB2C eコマース最大手のひとつ360buy.com(京東商城)が、360buy.comからJD.comにブランド名を変更した。以前のドメイン360buy.comは残るが、同サイトにアクセスするとJD.comにリダイレクトされる。
このブランド名変更によって、中国国内のユーザは同サービスのURLを覚えやすくなるだろう。というのも、以前は中国語のサービス名とウェブサイトのアドレスが食い違っていたからだ。新しい名前の方が納得がいく。
さらには、Qihoo 360(奇虎)と360buyを混同する外国人もいる。だが、JingDong(京東)の頭文字をとって作ったJDなら覚えやすいはずだ。このブランド名変更で、マスコット犬のジョイという新たなロゴもできている。
今年になって、Jingdongはオンタリオ州教職員退職年金基金(OTTP)とリヤドに拠点を置くKingdom Holdingから7億米ドルの資金を調達している。この資金調達の前には、72億5000万米ドルとも言われる時価総額で4億米ドルを獲得した。さらに、今年中にもアメリカ市場に上場しようと準備をしているとも言われている。
今回、360buy.comからJD.comにブランド名を変更したことによって、外国の投資家らは企業名をより理解できるようになるだろう。設立者でCEOのRichard Liu Qiangdong(劉強東)氏は先日の発表で次のように述べた。
「Jingdongは企業ブランドを合理化し、よりシンプルなドメインJD.comをローンチしたことを嬉しく思っています。JD.comは中国人の顧客にとって覚えやすい名前となるでしょう。」
米Amazonも同じ取り組みを行って、中国人の顧客が覚えやすいドメインZ.cnをローンチしている。さらに、1年ほど前にはAlibaba(阿里巴巴)のTmallも天猫(ざっくりと翻訳された英語名はSky Cat)にブランド名を変えたが、同サービスはTmall.comというドメイン名はそのまま維持した。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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