日本のプログラマの50%が利用ーー急成長する技術情報共有サイト「Qiita」とそのビジネスとは

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プログラマ同士がお互いの技術ノウハウやソースコードを教え合う技術情報の共有サイト「Qiita」の調子がいいらしい。

同サービスを運営するインクリメンツは5月15日、登録プログラマが2万人に到達、月間の利用ユニークユーザー数が22万人を突破したことを発表した。また今回の発表に合わせてチーム間でのクローズドな情報共有サービス「Qiita:Team」も公開している。

Qiitaのサービス開始は2011年9月。シードアクセラレーターOpen Network Labの第四期生としてプログラムに参加。世界では技術系のコミュニティとしてはgithubが300万人ほどのユーザーを抱えて絶大なる存在感を示しているが、国産の技術系コミュニティはこれまであまり目立った存在がなかった。確かにニッチだが、確実に需要のあるカテゴリを彼らが占領しつつある、という状況だ。

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これも興味深いのだが、インクリメンツ取締役の小西智也氏によれば、「国内のプログラマ人口は約40万人という推計情報(※)がある」とのことで、現在の月間22万人というユーザー数は国内プログラマの約半数になるのだという。この算出にあたってはかなり厳しめに計算したとのことだが、意外と少ない印象だ。

また、同時に発表されたクローズドの情報共有環境「Qiita:Team」に合わせて、もうひとつ公開されている技術系の人材登録サイト「Qiita:Career」を並べてみると彼らのビジネス展開が理解できる。

小西氏によれば「Qiita:Careerはプログラマのキャリア構築支援に適切だと判断した提携先の人材会社やサービスのあくまで窓口として提供しているものです。Team機能やその他いくつかのアイデアでビジネスモデルを検討している」とのことだった。

彼らの算出通り、国内技術系人材の半数にリーチしてさらに成長できるのであれば、十分に人材採用の窓口としての存在感は示せるだろうし、ツールのような提供モデルも検討できるだろう。


※:独立行政法人情報処理推進機構IT人材白書2012より、アプリケーションスペシャリスト+ソフト ウェアデベロップメント+ITスペシャリストから40万人と算定しているとのこと

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