ケータイを肌身離さず生活するようになったこの時代、ビーチでスマートフォンのバッテリが切れてしまうのは、世界で最もあってほしくない瞬間の一つだ。そしてもう一つ、暑い日に汗が滝のように流れる中、配られているチラシを受け取りたいと思う人は居ないだろう。
しかし、この2つの問題を1つにすることで、ハッピーエンディングが生まれる。
紙のように薄いソーラーパネル
ニベアについて聞いたことはあるだろう。同社の製品を買ったことも使ったこともないかもしれないが、私でさえ、ニベアが多くのスキンケア商品を出していることを知っているくらいで、彼らの広告戦略はうまく行っている。今日紹介したいのはニベアの製品ではなく、彼らが日焼け止め商品の宣伝のため、ビーチで配っている充電器付きのチラシについてだ。
ビーチへは太陽と海を楽しみにやってきているのに、海水浴客の多くは、その手にスマートフォンを携えていることだろう。そしてバッテリーが無くなったとき、このチラシが威力を発揮する。
このチラシにはUSBスロットがあり、そこからケーブルをスマートフォンに差し、ソーラーパネルを太陽光に向ければ、スマートフォンの充電が開始される。こうすれば、チラシはあなたをつなぎとめ、あなたは広告に書かれた内容を読み始め、広告はその目的を達することができるわけだ。
もはやバッテリの充電のみならず、生活をハッピーなものにするため、あなたはチラシを手にすることだろう。
QRコードをはじめ、従来からある広告が新しい技術で変化する中、太陽電池充電器のアイデアもその一つである。普通ならチラシを持ち歩きたくはないが、これはビーチでのマーケティングには非常によい方法だ。
チラシはせいぜいゴミか、テーブルマットにしかならなかったのだが、それが静かに変わりつつあるようだ。
(画像・資料出典:Springwise、文頭画像写真出典:gajman CCライセンス適用済)
【via TechOrange】 @TechOrange
著者紹介:DonQuixote
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