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評価額は約77億円、nanapiがKDDIの子会社となり「けんすう」は次の答えを求めて旅に出る

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「けんすうのこと知らないの?すぐに取材行った方がいいよ」 ーーある友人の起業家が私にかけてくれた言葉が今でも記憶に残っている。けんすうとはもちろん、ハウツーサイト「nanapi」の創業者であり、代表取締役の古川健介氏のことである。当時、まだ会社名がロケットスタートという名前だった頃、私はその言葉に押されて代々木にあるお世辞にもカッチョイイとは言い難いオフィスを訪ねることになった。 古川氏、いや、こ…

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「けんすう」こと古川健介氏の母校、早稲田大学大隈講堂前にて

「けんすうのこと知らないの?すぐに取材行った方がいいよ」

ーーある友人の起業家が私にかけてくれた言葉が今でも記憶に残っている。けんすうとはもちろん、ハウツーサイト「nanapi」の創業者であり、代表取締役の古川健介氏のことである。当時、まだ会社名がロケットスタートという名前だった頃、私はその言葉に押されて代々木にあるお世辞にもカッチョイイとは言い難いオフィスを訪ねることになった。

古川氏、いや、この記事では彼の愛称、けんすうと呼ばせてもらおう。そう、狭いアパートの一室に10人ほどだっただろうか、息づかいも聞こえてくるようなその部屋で、私はホワイトボードを前にしたけんすうから、いかにこのnanapiというメディアが生まれたのかを聞いていた。彼の話すコンテンツ・デリバリの話は今も昔も変わっていない。

<参考記事> [jp] ソーシャルの力で「あたりまえ」を教えてくれる。nanapiは新時代のライフハックサイトだ。

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2010年6月時点のnanapiのトップページ

実はサービスのリリースは2009年9月で、私が取材した2010年6月というタイミングはなんとも言えない微妙なものだったが、結果的にここから私は彼のことを時折取材し、記事に残すことになった。世はまさにクーポン共同購入の大合唱、私は次々と生まれるクローンを追いかけつつ、新しいトラフィックの流入元となりつつあった「ソーシャルメディア」に注目していた頃だったと記憶している。

そして今日、初めて彼に会ってから4年、nanapiとけんすうは大きな決断をすることになる。

KDDIによる子会社化だ。

10月16日に報道された内容では単にKDDIによる子会社化となっているが、複数の関係者からの話を統合すると、今回のKDDI側の出資額は40億円を超え、過半数を超える比率を獲得することになる、というのが事実のようだ。また別の情報筋によればその評価額は約77億円で、古川氏はそのほとんどの株式を保有したまま次の運営にあたる、ということだった。

創業2007年12月のロケットスタート創業、和田修一氏と共に本格的にnanapiを立上げた2009年6月から数えてわずか5年数カ月の出来事になる。

nanapiを振り返る

さて、いつもなら未来の話をするところなのだが、今日は少し趣を変えて、nanapiが出来てからしばらく取材したこの数年間を振り返ってみたいと思う。これはこれで後に続く起業家の方にとっても参考になる話は多いはずだし、nanapiの未来を考える上でも大切な情報になると思う。

話を元に戻そう。私が微妙な時期に取材をしたnanapiはその数カ月後、初めての対外的な転機を迎える。

大型調達だ。

2010年11月に公開された3億3000万円の資金調達は当時としては破格の金額だった。後のインタビューでも聞いているが、社外取締役でもあるグロービス・キャピタル・パートナーズの高宮慎一氏とけんすうは2008年の秋に出会っているから、このディール、2年越しということになる。たった数年前のことだが、当時はそれぐらい時間がかかってもおかしくない話だった。

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古川氏を影で支えたグロービス・キャピタル・パートナーズの高宮慎一氏(写真左)

ただ、この頃は後のインタビューにもある通り、地味に成長を続ける話題が多く、あまり私も積極的に取材して記事にすることはなかった。個人的なつながりでたまに会ったり、イベントなどの会場で状況を確認していたのは覚えている。さらに2011年3月に発生した震災は、この頃にスタートアップした企業全てになんらかの影響を与えている。

当時のことを振り返って高宮氏が「平坦な伸び率のまま、中期戦略の大きな絵についての議論の中で、最悪成長率はこのままじわじわで、1年後にキャッシュが尽きたらどうしましょうかって話が出た時、実は最悪の場合はウチでもう一回支えなきゃいけないって腹括ってたりしました」と語っていた言葉には、2011年から2012年のnanapiの苦悩というか、一気にいけないもやもやしたものが感じられる。

この約2年のもやもや時期を乗り越えて、nanapiは月間の訪問者数を1000万人の大台に乗せることに成功する。ようやくやりました、と連絡を貰って書いたインタビューがこれだ。

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2012年10月の1000万人訪問からさらに成長して現在は3500万人に/独自に入手した数字を元に作成したnanapiの成長グラフ

当時は社名もロケットスタートから正式にサービス名と同じnanapiに変更(2012年4月)したこともあってか、サイトの成長ロジック、広告のビジネスモデル、運営体制、全てに対してけんすうは自信を持って答えていたことを覚えている。(久しぶりの長いインタビューだったのでお互いやけに張り切ってた)。アドネットワークによる広告収入がチューニングで0.5円を超えるなど、嬉しそうに語るけんすうの顔は取材していて楽しいものだった。

そしてその成長は認められ、2013年7月に二度目となる2億7000万円の資金調達を実施する。グロービス・キャピタル・パートナーズに加え、KDDIのOpen Innovation Fundがここに参加した。思えば今日の出来事も随分前から動いていたのだとよくわかる。けんすうは当時、KDDIと連携して「スマートフォン時代の問題解決ポータル」を作るんだ、と展望を語っていた。

そしてそれが今日の発表にも繋がっている。

2010年6月に250万「ページビュー」だったサイトボリュームは4年で「月間3500万訪問」に大きく成長し、突如として始まったスマートフォンアプリ「アンサー」はあっという間に4000万回答を突破、単なるQ&Aから即レスコミュニティに進化を遂げている。まあ、もちろんこれはあくまで回答数なので、まだ非公開のユーザー数が開示されるまでにはもう少し時間がかかりそうだが、それでも成長は成長だ。

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けんすうはこの大きなターニングポイントを経てどこにいくのだろうか。

実は少し前、私はけんすうと最近の近況報告をする機会があった。その時、彼はここにきてまた新たな悩みを抱えてるとも話している。nanapiはどれだけボリュームを大きくしたとしても、やはり広告ビジネスには限界が見えてしまう。Impあたりゼロコンマ数円の単位に神経をすり減らしても、幸せになる日はなかなか近づいてこない。

想像するに、今回の子会社化はまだけんすうが辿り着いていない答えを見つけるための方法なんだと思う。

だからまだ見つけていない答えをああだこうだと言うよりも、まずはここまでのけんすう、そしてnanapiのチームが辿ってきた道のりを少しだけまとめさせてもらって、そしてまた、彼が新しい答えを見つけたときにその話を書きたいと思う。

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そして最後になったが、「絶対書いた方がええで」とけんすうを紹介してくれた共通の友人起業家に感謝したい。

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nanapiの「アンサー」5000万コメント突破、インフォグラフィックを公開

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8月13日に4000万回答を突破したnanapi「アンサー」は9月1日、その数字を5000万に伸ばしたと発表した。(※突破したのは8月27日)今回から「回答数」ではなくコメント数にしているのは、Q&Aという枠を取り払ったからだろう。同社ではこれを記念してこれまでの軌跡をインフォグラフィックにまとめている。 <参考記事> 300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアン…

8月13日に4000万回答を突破したnanapi「アンサー」は9月1日、その数字を5000万に伸ばしたと発表した。(※突破したのは8月27日)今回から「回答数」ではなくコメント数にしているのは、Q&Aという枠を取り払ったからだろう。同社ではこれを記念してこれまでの軌跡をインフォグラフィックにまとめている。

<参考記事> 300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに

男女比が半分半分、目立つのは20代ユーザー(それ以下も含めて)の多さだ。また、夜間の利用が活発で、滞在も1時間と「夜の暇つぶし」のポジションを着実に攻めていることがよくわかる。具体的なユーザー数やダウンロード数はまだ非公開なだけに、その数字が公開されるタイミングが楽しみだ。

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古川の「もやっとしたイメージ」を形にしたいーー隠れたキーマンを調べるお・nanapi原田氏

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 ベンチャー界隈で知らない人はいない「けんすうさん」こと古川健介社長率いるnanapi。運営するハウツーサービス『nanapi』、コミュニケーションアプリ『アンサー』な…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

ベンチャー界隈で知らない人はいない「けんすうさん」こと古川健介社長率いるnanapi。運営するハウツーサービス『nanapi』、コミュニケーションアプリ『アンサー』など利用した方も多いのではないでしょうか?今回は、けんすうさんやCTOの和田さん(取締役執行役員の和田修一氏)、COOの宮崎さん(取締役執行役員の宮崎拓海氏)とともにnanapiを引っ張る原田さん(執行役員の原田和英氏)にインタビューしてみました。

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大柴:以前からお名前は存じ上げていたのですが、初めてお会いできました。よろしくお願いします。

原田:よろしくお願いします。

大柴:nanapiに入られたのはいつ頃ですか?

原田:2012年の11月ですね。

大柴:1年半ちょっとといったとこですね。けんすうさんとは以前からお知り合いだったのですか?

原田:そうですね。もう10年くらいになりますかね。2004年くらいだったと思います。お互い学生起業家で、早稲田の起業家イベントか何かで出会いました。古川が「したらば」を売却した頃だと思います。その頃、自分はネットのブランディング、マーケティングなどの事業をやる会社をやってまして。

大柴:なるほど。

原田:お互い学生起業家だし、何より二人ともWebが好きで。特にソーシャルネットワーキングやコミュニティ、海外サービスについてなど話しがとても合いまして。

大柴:なるほどなるほど。それで大学卒業後けんすうさんはリクルートに就職されますが、原田さんはそのまま会社をやられてたんですか?

原田:いえ、アクセンチュアというコンサルティング会社に就職しました。3年くらいは勤めようと思っていたのですが、1年も経たない頃に尊敬する人に「一緒に事業を立ち上げよう」と誘っていただきまして。悩んだのですが、これはチャンスだなと思い、退職することにしました。

大柴:そうだったんですね。

原田:はい。それでその人と一緒に新規事業を始めました。その後、「自分でもしたい」という思いが出てきました。当時、周りで活躍している起業家の独立した年が26歳前後ということを知り、26歳で起業しました。しかし十分な結果を出せず、3年後にその会社を離れました。

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大柴:その後、グリーに入りますよね。

原田:はい。起業時に気づいた自分に足りない部分を、身につけたいという思いがありました。また、学生時代から世界約80ヵ国を訪れた経験もあり、グローバルな仕事をしたかったんです。ちょうどグリーでグローバル展開を積極的にやっていくという時期だったので、縁があって入社することになりました。

大柴:グリーではどんなお仕事をされていたのですか?

原田:国際事業企画部という部署でGREEをどの国で展開するか?などの戦略立案の仕事をしていました。

大柴:どのくらいやられていたのですか?

原田:2年くらいです。グリーの成長ストーリーなどを見ていて、自分も小さなベンチャーを成長させるという体験をしてみたいという想いにかられてきました。そんな時にnanapiの話があって。nanapiにはもともと興味があったのですが、その時にnanapiが求めている役割と自分自身が極めていきたい役割が合致し、ジョインいたしました。

大柴:なるほど。それでnanapiに移られて、現在は主にどんなことを担当させているのでしょうか?

原田:マーケティングとグローバルのプロジェクトです。元々、コンサルに従事していたこともあり、企画や整理分析が得意だと思っています。古川のイメージを整理して落とし込んだり、市場調査や集客施策、グローバル展開などで理念の実現に尽力しています。古川の「もやっとしたイメージ」を形にできればいいなと思っています。

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大柴:先ほどのお話にもあったように、けんすうさんとは10年来の付き合いがあるわけですが、けんすうさんってどんな方ですか?

原田:そうですね。稀な人間だと思います。ベンチャー社長に多い「オラオラ感」がなく、強欲さがないんですよね。「とにかく良いサービスを作りたい、世界に良い影響を与えるサービスを作りたい」に尽きます。Webが大好きで、Webサービスをやってる経営者。純粋に応援したいし、一緒に実現したいなと思います。だからnanapiに集まってきた人はみんなWebが好きな人なんです。

大柴:僕のけんすうさんの印象も同じような感じですね。

原田:悩んでいても彼と話をするとポジティブになる、という話が社内ででるほどです。仏みたいですね(笑。経験も知識も豊富で、性格も温和なので次世代の経営者も慕って集まってくるんですよね。

大柴:確かにそうですね。

原田:でも、サービスにおいてユーザーの不利益になることがあれば強くいいます。サービスやユーザーのことに関しては誰よりも強い思いを持っています。

大柴:Webサービスを運営するものとして重要ですよね。さて、最後に今後の展望というか、夢みたいのをお聞かせ頂けますか?

原田:世界で使われるサービスを生み出していきたいです。より多い人に使ってもらいたい。Webサービスだから世界に使われるサービスを目指したいですね。個人としても今はそれしか考えてないです。

大柴:なるほど。今日はいろいろお話を伺えて楽しかったです。ありがとうございました。

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300万件の質問、4000万回答を突破したnanapiアンサー、Q&Aをやめて即レスコミュニティに

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「アンサーの質問数が300万件になって、回答数は4000万投稿を超えました。そして、アンサーのガイドラインをかえてQ&Aというカンバンを外してみました」 このメッセージが届いた際、私は彼が何を言っているのかイマイチよく分からなかった。そしてそっとアンサーを開いてみたら…確かに、アンサーは静かに、そして元々そうであったように小さく変化をしていた。このメッセージをくれたのはもちろん、同サービス…

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「アンサーの質問数が300万件になって、回答数は4000万投稿を超えました。そして、アンサーのガイドラインをかえてQ&Aというカンバンを外してみました」

このメッセージが届いた際、私は彼が何を言っているのかイマイチよく分からなかった。そしてそっとアンサーを開いてみたら…確かに、アンサーは静かに、そして元々そうであったように小さく変化をしていた。このメッセージをくれたのはもちろん、同サービスを世に放ったnanapi代表取締役の古川健介氏その人だ。

話を整理しよう。まず、古川氏が話す「Q&Aというカンバンを外した」というのは文字通り、Q&A形式に限定するのを止めた、ということだ。実際、アンサーを開いてみれば分かる。これまでは気軽な相談もの(家庭事情や本当の疑問)が並んでいたが、今はもうそういうリミットが外れて「暑い」や「お盆で道が混んでる」「ツナサンドとたまごサンドどっち作ろうかな」といったTwitter的なつぶやきが多く並ぶようになっている。

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古川氏によれば、スポットというスレッドみたいなものを作ってひたすら適当にレスをする実況などが盛り上がっているとのことだった。

そもそもこのコミュニティには本当に疑問に対して回答を求める人というより、「誰でも回答していい」というゆるやかなルールに則った匿名掲示板のような側面もあった。なので、あるべき姿に自然と変異した、と考えるのが正しいかもしれない。もしくは古川氏は匿名コミュニティについて造詣が深く、意図的にこの方向に持っていった、とも想像はできる。

また彼が指標としてこだわるのが回答数と回答率だ。不特定多数の場所での即レスというのはコミュニティに何度も再訪問させる上で重要なポイントになる。現在の状況として古川氏は即レス率(5分以内にレスが付く、という定義で)87%、未回答率については0.88%にまで下がったと回答してくれている。

そして前述の通り、アンサーは引き続き回答数を積み上げている。メッセージを貰っていたのが8月8日なので、これまでのグラフに情報を追記してみるとおおよそこのような角度の成長がみえてくる。

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ではアンサーは何を目指しているのだろうか?古川氏は以前インタビューで、コンテンツとディストリビューターの関係性についてその考えを語ったことがあった。詳しくは下記の記事をご覧頂くとして、そこで同氏はスマートフォン時代のディストリビューターはまだ決定的なプレーヤーが決まっていない、だからアンサーはそのポジションを狙っている、という考えを披露している。

<参考記事> 【投資家・起業家対談】「コンテンツにはお金が払われてなかった説を持ってるんです」ーーグロービス・キャピタル・パートナーズ高宮氏×nanapi古川氏(3/4)

今回の舵切りはまさにユーザーを拡大し、トラフィックを集めることになるだろう、ということでその件を古川氏に改めて尋ねてみた。しかし、彼の回答はこのようなものだった。

「送客装置としてはあまり考えていないです!文化があるウェブサービスをつくるという点は結構意識しているかも」(古川氏)。

現時点で深読みするのは時期が早いのもよくわかる。ただ間違いないのはこの先もアンサーはスマートフォンを持つユーザーにとって絶好の暇つぶし、可処分時間を奪う存在として成長してくだろう、ということだ。手のひらの可処分時間争奪戦に挑むプレーヤーとしては、ニュースやゲーム、各種バーティカルメディアが並んでいる。

特定のコミュニケーション分野にはLINEやfacebookメッセンジャーが存在感を放っている。アンサーはここに挑むことになるのだろうか。それとも全く別の存在として共存していくのだろうか。スマートフォンシフトした現代で、不特定多数のコミュニケーション分野のプレーヤーはまだまだ決定打がないだけに、その点にも注目したい。

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nanapiのアンサーが2000万回答に到達、4月からの成長をグラフにしてみた

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nanapiの提供するノンジャンルのQ&Aアプリ「アンサー」が6月24日、2000万回答に到達したとnanapi代表取締役の古川健介氏が教えてくれた。2013年12月にiOS版でリリース後、4月14日に600万回答を達成、約1カ月後の5月16日に1000万回答、さらに6月11日に1500万回答と順調に回答数を伸ばし、今日、24日に2000万回答に到達した。 下記はnanapiに教えてもらっ…

nanapiの提供するノンジャンルのQ&Aアプリ「アンサー」が6月24日、2000万回答に到達したとnanapi代表取締役の古川健介氏が教えてくれた。2013年12月にiOS版でリリース後、4月14日に600万回答を達成、約1カ月後の5月16日に1000万回答、さらに6月11日に1500万回答と順調に回答数を伸ばし、今日、24日に2000万回答に到達した。

下記はnanapiに教えてもらった数字で私たちが作成したグラフになる。日付間隔は均等ではないが、ほぼ2週毎の数字と眺めてもらえれば幸いだ。

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回答数の伸びの裏には、nanapiアンサーが仕掛ける「キャラクターbot」による即レスが影響しているものと思われる。古川氏によると、この回答数にはbotの数字は含まれていないということだったが、それに反応する形でユーザーコミュニケーションが活性化していると考えれば、このアイデアは正しかったということになるだろう。このあたりはどのように定量的に判断するか難しいが、機会があればなんらかの数字を聞いてみたい。

北米ではここ数日「Yo」が大きく話題になり、あっという間に100万人ユーザーを達成する勢いをみせている。

<参考記事> 【追記あり】開発8時間で120万ドル調達の「Yo」が急成長中

飽きられる可能性ももちろん高いが、ソーシャルネットワークの基盤ができた今、コミュニケーションサービスがどのような成長曲線を描かなければ世界で生き残れないかを教えてくれる、ひとつのベンチマークとして参考になる。アンサーも公開後、4カ月はゆるやかな成長だったが、ここ2カ月の勢いは目を見張るものがある。但しこれは回答数なので、どこかのタイミングでユーザー数などの情報が公開されることを期待したい。

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nanapiけんすう氏が語る「CGMを作る際の5つのポイント」[FailConレポート]

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起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon Japan」の午後、nanapiの古川健介氏が登壇。「CGMサービスを作る上での失敗」というテーマでトークを行った。 積み重ねてきたCGMサービスの運営経験 学生時代からCGMサービスの運営をしてきた古川氏。初めはユーザが投稿しやすい環境を作り出すために、運営者である自分が責任をとるという形式でサービスを運営していた。だが、この結果、警察…

起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon Japan」の午後、nanapiの古川健介氏が登壇。「CGMサービスを作る上での失敗」というテーマでトークを行った。

積み重ねてきたCGMサービスの運営経験

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学生時代からCGMサービスの運営をしてきた古川氏。初めはユーザが投稿しやすい環境を作り出すために、運営者である自分が責任をとるという形式でサービスを運営していた。だが、この結果、警察から捜査関係事項証明書が100通以上届いたり、内容証明が100通以上届いたり、訴訟での損害請求額が総額で6800万円にものぼったという。

自分がすべての責任を負うという形ではコストが掛かり過ぎると考えた古川氏は、次に「したらば掲示板」というコミュニティサービスの運営に携わる。これはユーザが掲示板の管理人となり、その掲示板での責任は管理人が負うというものだ。このときは運営側の責任は減ったが、ユーザは掲示板は「自分のモノ」という認識を持ちやすく、広告を貼ることなどが難しかった。サービスは成長しているものの、マネタイズがうまくいかず、負担が増えていったため、事業譲渡に至った。

現在は、暮らしのレシピサービスである「nanapi」やモバイルのQ&Aサービスである「アンサー」などを運営している古川氏。彼が考えているCGMサービスを運営していく上での重要なポイントとは一体どういったものなのか。

CGMサービスから得た教訓

古川氏が参加者に伝えたCGMサービスの運営から教訓は、

  • ユーザに対価を払わず投稿してもらうのは非常に難しく、トレードオフが多い
  • あちらを立てればこちらを立たず、ということが起こりやすい
  • 人と人とのコミュニケーションなので思い通りにいかない可能性は高すぎる

というもの。以上の教訓から、古川氏はCGMを作るためのポイントを5つ語った。

CGMを作る際の5つのポイント

  • ロジカルに考えない
  • 数字で考えない
  • 意味不明にする
  • ゴールを明確にしない
  • 手段を目的化する

いずれも、サービスを運営する人にとっては困難なことではないだろうか。普通に考えれば、ロジカルに考え、数字を重視し、ゴールから逆算し、意味を明確にし、目的のために手段を選ぶ。だが、CGMではそれが成り立たない、と古川氏は語る。

古川氏「人にはわからないからこそ知りたくなるという面があります。ゴールなんかもどうでもいいことで、このアクションによってユーザがどういうことになるかが大事。手段自体が目的化するという点については、初音ミクの例がわかりやすいと思います。初音ミクを使って曲を作っている人は、曲を作ることを目的にしているのではなく、初音ミクを使っていかに面白いことをするかを考えている。その行為自体が楽しいので、それに集中して次第に盛り上がっていく。CGMもこれが重要だと思っています。」

古川氏は自らがコミュニティサービスの中に入り、ひとりのユーザとしても楽しんでいるように感じられる。こうした教訓に加えて、自らもユーザとしてコミュニケーションを楽しむこと、ということもCGMサービスを運営する上で大切だと考えられるかもしれない。

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漫画とラジオの次はくまモンに手を出した「アンサー」、回答数は1500万回を突破

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Image by Flickr / Shiori.k 単なるQ&Aサービスから、インスタントな反応を楽しめるコミュニケーションサービスに確実に変貌を遂げつつあるnanapiの「アンサー」がまた新たな展開を発表している。ご当地キャラだ。 nanapiは6月11日からくまモン(熊本のご当地キャラクター)をはじめ、10種類のご当地キャラクターをアンサー内に登場させる。ユーザーがある地域の話題に対…

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Image by Flickr / Shiori.k

単なるQ&Aサービスから、インスタントな反応を楽しめるコミュニケーションサービスに確実に変貌を遂げつつあるnanapiの「アンサー」がまた新たな展開を発表している。ご当地キャラだ。

nanapiは6月11日からくまモン(熊本のご当地キャラクター)をはじめ、10種類のご当地キャラクターをアンサー内に登場させる。ユーザーがある地域の話題に対して投稿した場合、該当する方言や、ゆかりのたべもの、観光地名、文化などに関連したワードに反応して回答をしてくれる。

講談社の漫画キャラクターと連携したアイデアと同じ流れで、アンサーの今後の展開は恐らくこのような回答してくれる「非人間」の横展開が考えられるだろう。当然、ここから垣間見えるのは、アンサーは決して疑問に対してこれまでのようなQ&Aのような道を辿ろうとしてはいない、ということだ。

<参考記事> nanapiのアンサーが漫画の次にラジオと連携、番組中に吉本芸人がお題を提供

スマートフォンビジネスを語る時「手のひらの可処分時間の争奪戦」と呼ばれることがあるが、アンサーはこの戦いにゲームやメッセージングとはまた違った新しいコミュニケーションを提供しているように思える。

結果もしっかり出ており、nanapi代表取締役の古川健介氏によれば、5月時点で1000万回だった回答数は現時点で1500万回を突破しているとのことだった。4月14日時点で発表されている回答数が600万回だったので加速度が付いていることがよくわかるはずだ。

この成長はどこまで続くのか。注目している。

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起業家の失敗談から学べる「FailCon」が6月18日(水)に日本で初開催:nanapi、Digg、CrowdWorksなど国内外の創業者が明かす

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来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。 2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon…

FailCon

来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。

2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon。今回、Open Network  Labを通じて、日本でも初めて開催されます。

Failcon-pastシンガポールで開催されたFailConの模様(Photo via e27

イベントでは、自ら過去に失敗を経験し、そこから学ぶことで現在に至る国内外の起業家によるキーノート、またパネルディスカッションが予定されています。

例えば、ソーシャルニュースサイト「Digg」の共同創業者であるJay Adelson氏による「嵐を乗り切る方法はあるのか?2度の経済危機で2度の失敗から学ぶスタートアップの防衛術」。スタートアップ企業が、マクロ経済環境から来る衝撃をいかに乗り越えられるのかについて、 Equinix 社と Digg 社の実例を交えて議論していきます。

また、Cyta.jpを運営するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏氏による「仮説検証の時間軸の失敗:2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」、CrowdWorksの吉田浩一郎氏は、「市場と仲間の選び方:1億の赤字と役員の離反で学んだこと」をテーマにセッションを行います。nanapi共同創業者の古川健介氏からは、「CGMサービスを作る上での失敗」が語られます。

当日は、2つのパネルディスカッションも予定されています。テーマは、「一般企業に就職してからの起業:会社員時代の失敗をどう起業に活かしてきたか」と「在学中・大学卒業直後に起業すべきか、一度就職すべきか」。既に起業している人だけでなく、起業への関心が高い学生の皆さんにも役立つ内容になりそうです。

失敗を恐れないマインドを持つ起業家による、かなり濃い1日になることが期待されるFailCon Japan。参加を希望する方は、Peatixでチケットの購入をどうぞ。

 

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クラウドワークス、Sansan、nanapi、クックパッド、スタートアップにおけるエンジニアの採用と評価とは

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ベンチャーヒューマンキャピタル事業を展開するスローガン株式会社がプロデュースし、アマゾン データサービス ジャパン株式会社との共催で「2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~」が先週開催された。 スタートアップ向けにエンジニアの採用、育成、評価に関する事例共有やエンジニアの働き方に関するパネルディスカッションなどが行われた。 ゲストとして参加したのは、 株式会社クラウド…

ベンチャーヒューマンキャピタル事業を展開するスローガン株式会社がプロデュースし、アマゾン データサービス ジャパン株式会社との共催で「2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~」が先週開催された。

スタートアップ向けにエンジニアの採用、育成、評価に関する事例共有やエンジニアの働き方に関するパネルディスカッションなどが行われた。

2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~

ゲストとして参加したのは、

というメンバー。スタートアップ各社におけるエンジニアの採用についてや、評価制度についてのトークについて紹介する。

スタートアップにおけるエンジニアの採用と評価制度

クラウドワークス – フェーズごとの採用ポイント

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クラウドワークスの開発体制は、立ち上げ期、創業期、成長期と3つのフェーズに分けられる、と野村氏は説明する。

野村氏「立ち上げ期はほぼ自分一人。一番気をつけていたことは体調管理で、フリーランスの方の力を借りつつ開発していました。創業期ではエンジニアが2人入りました。ベテランで、かつ最近話題のフルスタックエンジニアという人達。創業期におけるCTOの役割で大切なことは採用圧力に負けないこと。

サービスインまでは順調に進みますが、一度リリースすると、ユーザサポートなどもあり、スピードは落ちます。そうすると人を増やそう採用へのプレッシャーがかかる。ですが、そこで採用することを優先して人材に妥協するのではなく、あくまで価値ある人材を採用することに重きを置いていました。」

創業期にエンジニアを採用する際に気をつけていたポイントを、「重要なのは事業にコミットできるかどうか」だと野村氏は語る。

野村氏「創業期においては、技術力が最優先の項目ではないんです。事業にコミットメントする力があるかどうか。それは、持続的に成長している会社の出身かどうか、スタートアップを経験しているか、自分のプロダクトを持っているか、など事業を伸ばすことがどういうことかを理解しているかどうかで判断します。」

成長期においては採用における考え方は変化する。

野村氏「成長期では技術力を重視します。CTOよりも優秀な人を採用する事。採用によってチームの力、技術力を向上させるつもりで採用を行います。これまでは速度重視で進めてきた開発のおかげで、パフォーマンス上の問題など負債が積み上がっている状態。これを解決できるチームにしていくことが求められます。」

人の採用には「お金」や「安定」、「人的リソース」など、様々なものが必要になる。だが、スタートアップは大手企業と比較し、この面が弱い。

野村氏「スタートアップには「夢」しかない。露出して夢を語っていく。そして賛同してくれる人を集める。これまではマスメディア、プレスリリース、イベント登壇や協賛、社内や業界での勉強会などを実施することで露出して、採用につなげてきました。現在では結果的にはうまくいっています。」

Sansan – 良いエンジニアを見極めるには

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Sansanの藤倉氏は、法人向けサービスの開発責任者。自分の部署の採用に責任をもっている。

藤倉氏「Sansanは、エンジニアの教育や評価といった部分にはあまり力をいれていないのが現状です。というのも、エンジニアの採用には絶対に妥協していないからです。採用をしっかりやっていれば、教育や評価に割くリソースを抑えることができます。

しっかりと任せられる人、背中を預けられるエンジニアを採用します。これはうちはまだまだ安泰というような規模の会社ではなく、さらに名刺関連のサービスということもあって個人情報を扱っています。何か障害が起きたり、事故が起こることは避けなくてはなりません。一緒に命をかけてサービスを開発できる人かどうか、そういったことを見ています。」

また、採用において技術力より実務能力を重視していると、と藤倉氏は語る。

藤倉氏「個人的には技術が評価されるのは、それがサービスなり事業なりを作り上げ、残すことができたときだと考えています。技術単体で見るだけでは評価はできず、なんのための技術なのか、それが重要です。そういった意味では、適切な技術を選択していくことが重要であり、実務能力が重要になると考えています。」

採用を加速させるために必要なことについては、

藤倉氏「まず、応募を加速させるためんはメディアに出て露出を増やすことが重要です。仕事でもやることは山ほどあるのですが、露出の機会があればそれを最優先しています。次にはダイレクトリクルーティング。勉強会に出て、様々なコミュニティに出ていると、出会ったタイミングでは転職の意思がなくても、転職したくなったときに思い出してもらってコンタクトをもらうこともあります。

あとは社員からの紹介。これを盲目的に信じるわけではありませんが、良い人に巡り合う可能性は高い。そして、大事なことがエンジニアの採用はエンジニアにしかできないということ。私は広報や人事だけで完結するエンジニア採用はありえないと考えています。とはいえ、人事や広報の協力は不可欠なので、うまく協力しながら活動していくこと。

nanapi – 変化し続けること

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nanapiは現在、ライフレシピ共有サイトの「nanapi」、モバイルQ&Aアプリ「アンサー」、海外向けメディア「IGNITION」の3つを運営している。エンジニアは11名。

和田氏「nanapiの教育制度は、「変化し続けるものが強い」という考え方に基いていいます。企業風土としては、業界も事業も変わりうる。会社自体、人材も変化し続けないといけない。新しい技術をキャッチアップ、学び続けることができる人を重視しています。

nanapiは事業が先にあってそこに人をアサインしていくのではなく、チームを作りそのチームでどんなサービスを生み出すのか、という順番でサービスを作っています。普段使っている技術だけでサービスを作っているとどうしても視野が狭くなってしまいます。そのため社としては幅を広げていくことを促しています。」

変化に強いチームにするために、nanapiがやっていることはどのようなことなのだろうか。

和田氏「具体的には1日1時間、業務内に時間を確保して、そこで新しいテクノロジーや今やっていないことをキャッチアップする時間を設けています。クオーターごとにチームで何か学ぶことを設定し、クオーターが終わるころには何か新しいことができるようになっている、そんな状態が生まれるようにしています。

社全体のレベルを上げたいと考えていて、最終的には社内からコードが書けない人間がいなくなるところを目指しています。これにはけっこう私がコミットしていまして、週に一回非エンジニア向けの人に講座を開いてプログラミングを教える、といったこともしています。」

こうした考え方、企業風土を持っているnanapiでは採用に対してこのように考えているという。

和田氏「採用は事業計画と密接に関係するもの。ですが、事業も採用も計画通りにはいかないものです。私たちは採用は結局「縁」と「運」だと考えています。そのため、採用活動は継続的に実施しなくてはいけないと考えていますし、良い人がいれば採用する、というスタンスです。

採用の基準に関しては、志望動機は重視していません。先ほどお話したようにうちはサービスが先にあるのではなくチームが先にあります。志望動機を重視すると現状のサービスへの想いが中心になる人が多い。これは私たちが既存サービスから新サービスへの転換をすることになった場合、よくありません。ですので、志望動機よりも変化に強いこと、ウェブやテクノロジーへの関心が高いことを見るようにしています。」

とはいえ、スタートアップには中々人は入ってきてくれない。

和田氏「なかなか良い条件が出せないスタートアップにとって大事なことは、如何にして口説くかということ。最初のメールのやりとりから採用活動は始まっているので、最近までそのメールのやりとりから自分でやっていました。応募してきてくれた人にとってもCTOからメールが来ると「おっ」と思ってもらえる。そのあたりは肩書を有効活用します。

あとは社員の紹介というのはやはり合う可能性が高いですし、あとは直接の応募も会社に合う人が多い。求人媒体なども使うのですが、コストもかかりますし、リソースも割くことになるので最初のうちは大変です。慣れないうちは人材要件がうまく伝えられないということもありますし。」

和田氏は最後に、nanapiの評価制度についてコメント。

和田氏「基本的にうちの会社ではサービスごとにチームを組んでいます。基本的にはプロジェクトに対してどれだけ貢献できたかが一番多くの割合を占めています。プロジェクトリーダーが査定を行い、役員がチェックして決議、という流れです。

オーソドックスですが、クオーター単位で目標設定をし、末にその確認をします。目標設定に関しては、役員やリーダーから「もっとこのあたりまで目標に入れようよ」などフィードバックをしながら目標を決めていきます。おそらくあまり人数が多くないから可能なやり方かな、と思っています。また、新しい技術へのキャッチアップも考慮には入れています。」

技術的なチャレンジが評価されるべきということもあるし、プロジェクトへの貢献性が評価されるべき、という考え方もある。和田氏は「いまだ最適解は見つかっていないが、今度試行錯誤しながらよりよいやり方を見つけていければ」とコメントしていた。

クックパッド

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現在、クックパッドの社員は150人ほど。エンジニアは60数名。今回、クックパッド CTOの舘野氏はクックパッドでのエンジニア評価制度について紹介した。

舘野氏「クックパッドのエンジニアの7、8割は事業部に所属して仕事をしています。すると、エンジニアを評価するための視点は2つになります。

  • 部室評価 – 部の目標にどれだけ貢献したか
  • 横断評価 – エンジニアとしての技術力評価

今回は、特に横断評価、エンジニアとしての技術力評価についてお話していきます。」

エンジニアを評価するために、クックパッドでは以下のような点を見ているという。

  • 「ユーザの問題発見、解決を主体的にできているか」
  • 「誰にも負けない分野で仕事ができているか」
  • 「シンプルな設計にできているか」
  • 「社内外の開発者全体に貢献できているか」

舘野氏「ユーザの抱ええいる課題を発見し、どうしたらそれを解決していくことができるのかを考えることが非常に重要です。これは直接サービスやプロダクトに関わっていないエンジニアにとっても重要なこと。

誰にも負けない分野で仕事ができているかというのは、自分の強みを持ち、業務へ適用できているかです。自分だからこそ実現できたであろう成果を、出せているか。これをひとつの指標として置いています。

シンプルな設計にできているか。これは技術への深い理解があるからスピードをもった開発が可能になり、知識がないと無駄が増え複雑になってしまいます。シンプルとは何かを考え、それを開発に活かすことができている人を評価するようにしています。

社内外のエンジニア全体に貢献できているか。事業部単位だけではなく、社全体や社会への貢献をどれくらい意識しコミットできているかを評価するようにしています。」

このような指標をおき、チームやチーム外のエンジニアからの評価の次にリーダーからの評価、その次にはCTOや技術の統括責任者が評価を行った後、各部室長に給与提案込みでフィードバックしているという。

舘野氏「評価制度は一度設定したら終わりというものではなく、見直しが必要です。さらに、評価制度を考える上では、会社自体がどういう組織であり続けたいかということが重要です。クックパッドの場合は、ユーザにとって価値があるサービスを提供し続けることが価値だと考えています。

なので、エンジニアにかぎらず、ユーザファーストを最優先としています。ユーザの課題解決のために、どれだけ技術をうまく活用することができるか。この部分を大事にしています。今クックパッドは「ユーザのために技術を役立てる会社」。そのため、今では採用時に「技術の会社ではない」と伝え、そこには齟齬がでないようにしています。」

スタートアップにとって、会社の規模もサービスの規模も変化の速度が早く、採用や評価についての制度を整えることに課題を抱えているのではないかと思う。今回伝えた内容が、少しでも参考になれば幸いだ。

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nanapiのアンサーが漫画の次にラジオと連携、番組中に吉本芸人がお題を提供

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新しいタイプのQ&Aサービス「アンサー」を提供するnanapiは5月22日より、よしもとクリエイティブエージェンシーおよびFM OSAKAと連携してラジオ番組との連動企画を開始すると発表している。 連動する番組はFM OSAKAで放送中の「よしもとラジオ高校~らじこー」で、木曜日担当のお笑いコンビの「かまいたち」がアンサー内に公式アカウントを設置、そこから「課題」が投稿される。アンサーのユ…

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新しいタイプのQ&Aサービス「アンサー」を提供するnanapiは5月22日より、よしもとクリエイティブエージェンシーおよびFM OSAKAと連携してラジオ番組との連動企画を開始すると発表している。

連動する番組はFM OSAKAで放送中の「よしもとラジオ高校~らじこー」で、木曜日担当のお笑いコンビの「かまいたち」がアンサー内に公式アカウントを設置、そこから「課題」が投稿される。アンサーのユーザーはそのお題に対して回答をすることができる。

もう既にアンサーで繰り広げられるコミュニケーションは一般的な悩み相談や疑問の質問投稿サービスとは違う路線を歩みつつあるのかもしれない。

かまいたちがどのような課題を提供するかはわからないが、単なるお悩み相談ではなく、大喜利化することも考えられる。但しこの傾向は突然始まったものではなく、4月の講談社らとの連携による人気漫画キャラクター連携でその気配は感じられていた。

このような方向性が支持されたのか、アンサーは2013年12月のiOS提供開始から約5カ月で1000万回答を達成したことを発表している。

ちなみにnanapi代表取締役の古川健介氏はAndroid版公開の日に「ちなみにLINE Qさんは同日にリリースして、5月3日に1000万件突破していました。うちは、5月7日なので4日負けている!がんばらないと!」とfacebookに書き込みをして存在感の大きな競合へのライバル心をむき出しにしていた。

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