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日本全国のおでかけプランが集まる「Holiday」に海外おでかけプランが追加、タイムリーなイベント情報も

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”いつもの休日を楽しみにしてくれる”おでかけアプリ「Holiday」に新たなアップデートが加わりました。これまでの国内のおでかけプランに加えて、海外プランも投稿できるように。また最新バージョンでは、イベントや新店舗オープンなどタイムリーな情報も見られるようになりました。 2014年9月11日のサービス開始から1年強が経つHoliday。ユニークなおでかけプランを投稿者側のユーザーからは、海外プラン…

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Holidayに投稿されたNY都心部を自転車で楽しむプラン

”いつもの休日を楽しみにしてくれる”おでかけアプリ「Holiday」に新たなアップデートが加わりました。これまでの国内のおでかけプランに加えて、海外プランも投稿できるように。また最新バージョンでは、イベントや新店舗オープンなどタイムリーな情報も見られるようになりました。

2014年9月11日のサービス開始から1年強が経つHoliday。ユニークなおでかけプランを投稿者側のユーザーからは、海外プランも投稿したいという声が聞かれていました。海外プランも見たいというニーズが高まってきたことを受けて、今回のアップデートに至りました。これで、週末など普段のちょっとしたおでかけから、気合を入れていく海外旅行までをHolidayで情報収集できるようになりました。

正式リリース前のテスト運用では、実際にオランダやオーストラリア、アメリカなどの現地に住む人にプランを投稿してもらいました。すると、食を中心に現地ならではの情報が多数集まり、また日本人がキュレーションしていることで個性的ながらも安心して頼れる情報が集まっています。

プランの閲覧者に向けたサービス強化も

ユニークでバラエティに富んだおでかけプランを集めるために、これまで投稿者に向けたサービスづくりをしてきたHoliday。今回のアップデートを機に、おでかけプランを閲覧する側に向けた機能強化や改善にも取り組んでいきます。その一つが、探す機能の充実。これまでは、自分がお気に入りしたスポット情報を閲覧する形でしたが、新たに現在地から他のユーザーおすすめのスポットを探せるように。日本全国で、Holidayを片手に街歩きを楽しむことができます。

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また、おでかけプランに紐付けてタイムリーなイベント情報をフィードに表示。例えば、「六本木の国立新美術館でお散歩プラン」というおでかけプランがあったとすると、今やっている企画展をそのプランに紐づけて紹介します。毎週の企画会議で厳選した情報に絞って紹介され、現時点では、特に都内の20〜30代の女性に向けた情報を意識しているとのこと。

「イベント情報など鮮度が関わるものをHolidayでどう出すかについては、ずっと議論してきました。イベントには、必ずどこかしらのスポットが紐付いているため、そのまま紹介するのではなく、プランが生き返る、より魅力的になる形でそれを形にしたいなと。タイムリーな情報とおでかけプランのシナジーを高める見せ方にチャレンジしています」(サービス統括責任者 友巻憲史郎さん)

大きなイベントに比べて、中小規模のイベントは、そのためだけに出向くハードルが高くなりがち。おでかけプランと紐付けて紹介する形にすることで、イベントがおでかけの一部になってより足を運びやすくなることが期待されます。

おでかけのプランニングまで完結する形

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Holidayに投稿された海外おでかけプランを見てみると、「オアフ島の女子ごはん」「聖地巡礼!スコットランドのウィスキー蒸留所を巡る旅」「CITI BIKEで回るNYC〜グラウンドゼロからブルックリンブリッジ」など、行ってみたい欲をそそるプランが投稿されています。

「おでかけは日常的に行う行為。だからこそ、奇をてらったものより、本当にあったら便利というところを大切にしてきたい」と話す友巻さん。今後は、行き先が国内でも海外でも、おでかけする時のプランニングをサポートするような機能の追加を検討しています。

「おでかけのプランニングに解決するべき課題があると思っています。雑誌やテレビでリサーチしたり、Google Mapsを頑張って使ったり、メモをとってみたり。まだ、これといって確立された方法がありません。行き先について調べるところから、当日実際に出かけるところまで、Holidayとして提供していきたい価値です」

「この週末どうしよう?」という身近なところから、「いつか行けたらいいな」という将来のワクワクまでを提供してくれるHoliday。今後のますますの進化に期待したいと思います。

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クックパッドが、インド/アメリカ拠点のフードブログ・プラットフォーム「Cucumbertown」を買収

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東京を拠点とするオンライン・レシピ・ネットワークのクックパッド(東証:2193)は、バンガロールとアメリカを拠点とするオンライン・レシピ共有スタートアップ Cucumbertown を買収した。この買収により、Cucumbertown は、国際市場への拡大とプラットフォームのマネタイズを加速する。 買収に関する条件詳細は公表されていないが、Cucumbertown の共同創業者 Cherian T…

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東京を拠点とするオンライン・レシピ・ネットワークのクックパッド(東証:2193)は、バンガロールとアメリカを拠点とするオンライン・レシピ共有スタートアップ Cucumbertown を買収した。この買収により、Cucumbertown は、国際市場への拡大とプラットフォームのマネタイズを加速する。

買収に関する条件詳細は公表されていないが、Cucumbertown の共同創業者 Cherian Thomas 氏が e27 に語ったところでは、クックパッドがこれまでに行った買収の中でも「大きなものの一つ」とのことだ。買収後も、Cucubertown はクックパッドのもと、独立子会社として業務を継続する。

Cherian Thomas 氏、Arun Prabhakar 氏、Chris Luscher 氏、Dan Hauk 氏の4人によって設立された Cucumbertown は、食べ物好きが食べ物好きのために、レシピをブログできるプラットフォームだ。さまざまなレシピが公開されており、難易度や調理時間で条件絞り込みができる。Cucubertown 上では、ユーザがレシピを投稿、食べ物になぞらえて自らのアイデンティティを確立したり、他のユーザと料理の腕試しをシェアしたりできるのだと Cherian 氏は語った。

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Cherian Thomas 氏

この2年半で、Cucumbertown は単なるレシピ共有ネットワークから、160以上の国々の数百万人のユーザに到達可能な、フードブログのプラットフォームに成長しました。

この成長を通じて、Cucumbertown が、料理人が情報を発信する上で最良のステップだとわかりました。しかし、彼らは自分たちが評価されているとわかると、Cucumbertown を離れて自分でフードブログを始めたりするのです。そこで、提供できているサービスと市場ニーズの間にギャップがあると考え、世界初のフードブログ・プラットフォームを立ち上げることにしたのです。増加するフードブロガーの求めに対応したわけです。

Cucumbertown では、ユーザは、好きなテーマやオリジナルのドメインを選んで、自らのフードブログをカスタマイズできる。Cucumbertown は、YouTube の動画クリエイターのモデルのように、フードブログをマネタイズし、ユーザに還元できる方法を計画している。このブランディングが自由にできるブログサービスは、現在のところ、限られたブロガーにのみ提供されている。

フードブログは、生計を助けるのに極めて有効な手段だと思います。しかし、現在はフードブログは各所に分散していて、マネタイズするには、ブロガーはさまざまなことを理解する必要があり現実的ではありません。我々はこの状況を変え、フードブロガーになりたい人なら、誰でも使えるものに公正な場したいと思います。それに向けた最初のステップとして、フードブログに特化したエディタ「RecipeWriter」をリリースしました。(Cherian Thomas 氏)

2012年10月にローンチした Cucubertown は、当初シード資金として約30万ドルを数名のエンジェル投資家から調達し、後のシリーズAラウンドでは、Helion Venture Partners と Ludlow Ventures から資金調達している(この際の調達額は非開示 )。

クックパッドは日本最大のレシピサイトで、訪問者はオリジナルやユーザが作成したレシピをアップロードしたり、検索したりできる。東証に上場しており、ユーザ数は合計5,000万人、登録レシピの数は200万件以上に上る。クックパッドにとっては、インドは料理において、市場や文化が富んでいることを意味する。インドは、人々がほぼ毎日料理をする文化があるだけでなく、人々が消費できるオンラインの料理コンテンツの分野に関しては未踏の市場だった。

Cherian 氏は、次のように締めくくった。

インドは、日常の中心に料理があり、情熱的に語られる文化を持つ数少ない国の一つです。インドの料理本、レシピ、食材は、常に他の文化の人々を惹きつける謎の存在です。Cucumbertown とクックパッドは、インドの料理文化を世界地図に記すべく協業していきます。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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投稿の心理的ハードルが高いのは悪いことではないーー素敵な休日プランが集まる「Holiday」のiOSアプリが登場

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昨年9月末にクックパッドからベータ版としてリリースされた「Holiday」。2015年3月現在、ユーザーから投稿された休日お出かけプランには、全国津々浦々の観光地から、地元の人しか知らないような穴場スポットまで1万スポットが紹介されています。スポット数が増えたことを受けて3月2日には、iPhoneアプリをリリース。Holidayのプロジェクトマネージャーである友巻憲史郎さんにお話を伺いました。 プ…

「Holiday」のプロジェクトマネージャーの友巻憲史郎さん
「Holiday」のプロジェクトマネージャーの友巻憲史郎さん

昨年9月末にクックパッドからベータ版としてリリースされた「Holiday」。2015年3月現在、ユーザーから投稿された休日お出かけプランには、全国津々浦々の観光地から、地元の人しか知らないような穴場スポットまで1万スポットが紹介されています。スポット数が増えたことを受けて3月2日には、iPhoneアプリをリリース。Holidayのプロジェクトマネージャーである友巻憲史郎さんにお話を伺いました。

プラン投稿はユーザーにとって創作活動

ウェブサイトとほぼ同様の機能を提供するHolidayのiPhoneアプリ。休日のお出かけプランを探す人は、新着順またキーワードを使って、さらには「お気に入り」をするなどして楽しむことができます。プランの投稿はまだウェブサイトのみ対応ですが、iPhoneアプリでは、自分の投稿プランについたお気に入りやコメントをスマホへのプッシュ通知で受けることができます。投稿機能の追加は来月くらいに予定しているとのこと。

以前、ベータ版リリース時に行った友巻さんのインタビューにもあるように、サービス開始当初からHolidayが注力してきたのは、プランを投稿してくれる人に向けたサービス作り。人が集まるのは、そこに素敵なプランがあるから。プランを投稿してくれる人が、より楽しくそれをできることを目指してきました。

この半年間、投稿者と向き合ってきたことで、ユーザーがなぜプランを投稿してくれるのかが少しずつ見えてきたと言います。それは、お気に入りやコメントなど自分が投稿したプランに対する反響が嬉しいこと以上に、Holidayでプランを作るという行為自体を楽しんでくれているから。もくもくと作ることを楽しむ、一種の創作活動として没頭しています。

「ということは、きっとプランを投稿する人はわりと限られたタイプの人なんだろうなと。投稿のハードルを下げてみんなに投稿を促すより、創作物をアウトプットしたいと願う人は誰なんだろうと考えるアプローチに変わりました」

日本全国の自治体などと組むワークショップ

Holidayを訪問する人、プランを見に来る人を増やしてその中の一定数を投稿者にしていくアプローチはしっくり来ない。投稿のハードルを下げることが質のいいプランを増やすことには繋がらないのでは?と考えて新たに始めたのが、ワークショップの開催です。

ワークショップとは、地域のコミュニティに根ざした団体、商店街、自治体、学生などと一緒に地元住民を巻き込んで行うもの。その地域の魅力を再発見し、プランとして投稿してもらいます。これまでに鳥取県江府町、鹿児島県鹿児島市、岡山県笠岡市、新潟県新潟市などで開催。

「地元の魅力を発信することで、人を呼び込みたいと願う人たちは沢山いるはず。でも、それが中々できていないんじゃないかと思いました。実際にワークショップを開催してみたら、自治体や参加者の皆さんもすごく喜んでくれて手応えを感じています」

その地域に一番詳しい地元の人たちを巻き込むことで、観光地ではない地元住民ならではのスポットなども加わり、全国に隠れている魅力を掘り起こすHolidayならではのプランが増えています。ワークショップの存在もあって、今では10代から70代までの幅広いユーザーがプランを投稿しています。

スポット単体でも楽しめるデザインに

Holiday_iOS_ScreenShot_withDevice_top  Holiday_iOS_ScreenShot_withDevice_plan

これまでウェブサイトで展開してきたHolidayをiPhoneアプリに落とし込む上では、プランの見せ方が最大の論点でした。どうすれば、プランを素敵だと感じ、行ってみたいと感じてもらえるか。Holidayのデザイン担当者でもあるiOSの開発リーダーが、プロトタイプを作っては壊すことを繰り返して今の形にたどり着きました。

アプリの見せ方で意識したのは、雑誌っぽさ。とはいえ、Holidayに投稿されるプランは文章ではないし、仮に文字がズラッと並んでいてもユーザーは全部は見てくれないだろう。パッと開いた時に何となく楽しそう、ワクワクするという感情を引き出すことを目指しました。

「一つのプランを縦にどんどんスクロールして読み物として読み進めるより、プランはスポットの固まりでできているので、一つ一つのスポット単体でも楽しめるような作りにしています」

プランのトップページではスポット一覧が見られて、一つをタップして全画面表示すると、スポットを左右にスライドしても見ることができる。つまみ食いならぬ、「つまみ見」もできるためプランを色々な形で楽しむことができます。

投稿のハードルが高いことは決して悪いことではない

昨年末から不定期で実施している「おでかけプランコンテスト」。期間を区切って、特定のテーマのおでかけプランをエントリーしてもらうもので、初回のテーマは「新年」でした。コンテスト開催で新規投稿が増えるのかと思いきや、むしろ既存コミュニティを活性化する効果が。一定のペースで投稿している投稿者が、あまり見られていなかった過去のプランを掘り起こしてくるなど、マンネリを防ぐ働きがありました。

新規ユーザーが思ったように増えなかったことからわかるのは、投稿のハードルが思っている以上に高いということ。Holidayのチームでは、投稿のハードルが高いことは決して悪いことではないと考えます。

「投稿への心理的ハ−ドルを下げるべきか否かという議論は半年間ずっと続けています。ハードルを下げた時に、本来投稿する属性じゃない人が投稿するようになって、今Holidayに集まっているプランの質に外れたものが増えるかもしれない。サービスを長期的に運営していく上で、それは健全ではないと思っています」

もちろん、ユーザーエクスペリエンスやユーザーインタフェースという意味での投稿のしやすさは大事。ワークショップなどが加わったこともあって、ITリテラシーが決して高くないユーザーによるプラン投稿も増えていますが、「自分に、こんなに素敵なプランが作れるとは思っていなかった」「実際やってみたらすごく簡単だった」というフィードバックが集まっていると言います。

100万ダウンロードされて当然の価値とは?

Holidayを開発するチームの皆さん
Holidayを開発するチームの皆さん

半年間を経てベータ版から正式版に、またiPhoneアプリをリリースしたHoliday。今もそのゴールは変わらず、質の高いプランを投稿してくれるユーザーを増やすことです。そのため、KPIには投稿者の月間UU数を掲げ、ダウンロード数では100万ダウンロードを目指しています。

「とはいえ、投稿者のUU数だけでは、投稿の質までは測れません。ここまでの価値提供ができれば100万人が使ってくれて当然だよね、と自ら言えるようなサービスを作ることを目指しています」

Holidayのアプリを開いてみて発見したのが、神奈川県の「家系ラーメン!本場横浜5天王ツアー」。カーシェアで車を借りて一晩でラーメン店を回り、複数のラーメン店を一つのプランにまとめたもの。投稿者のとある1日が切り取られたようになっていて、まるでストーリー。文章や写真、まとめ方の切り口などに投稿者の個性が表れていて他にも色々見たくなります。

この質を担保できるかが、今後サービスを拡大していく上で鍵になるのは間違いなさそう。いいコンテンツを集めることができればサービスに存在意義が生まれ、負けないと話す友巻さん。素晴らしいコンテンツをどう増やし、また近い将来、プランを探す人への価値をどう提供していくのか。乞うご期待。

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2年の猶予を与えられ、クックパッドの新卒チームが手掛ける「Holiday」が紐解く「おでかけ」の本質

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「Holiday」のプロジェクトマネージャー 友巻憲史郎さん 9月11日、クックパッドが新たにリリースした新サービスが、”いつもの休日を楽しみに”してくれる「Holiday」です。すでに数多く投稿されている休日お出かけプランから、エリアや新着順でプランが見つかるウェブサイト。Holidayのプロジェクトマネージャーである友巻憲史郎さんにお話を伺いました。 いかに楽しくおでかけプランを投…

Holiday-Tomomaki「Holiday」のプロジェクトマネージャー 友巻憲史郎さん

9月11日、クックパッドが新たにリリースした新サービスが、”いつもの休日を楽しみに”してくれる「Holiday」です。すでに数多く投稿されている休日お出かけプランから、エリアや新着順でプランが見つかるウェブサイト。Holidayのプロジェクトマネージャーである友巻憲史郎さんにお話を伺いました。

いかに楽しくおでかけプランを投稿できるか

ベータ版としてサービスを開始し、ユーザーヒヤリングなどを繰り返して今の形になったHoliday。お出かけプランの投稿者の多くは、お出かけ好きなブロガーです。自分のブログはあるものの、「ブログよりきれいにアウトプットできる」ことがHolidayに投稿する一つのモチベーションになっているそう。

「プランをつくること自体が楽しいと言ってくれる投稿者さんが多いです。マイページに行くと、各プランの閲覧数や得意なお出かけ範囲などが見やすく表示されます。お気に入りに追加されたり、たくさん訪問されることなども楽しんでくれています。また皆さん、自身のお出かけの思い出を振り返ったりもしてくれているようです」

Holiday-user-dashboardHolidayのおでかけプラン投稿者のマイページ

ユーザーから集まるこれらのフィードバックは、Holidayがまさに意図すること。プランを楽しく作成してもらい、投稿者に喜んでもらうことにこだわってサービスをつくっています。そしてこれこそが、アクティビティ系の類似サービスとの最大の差別化になると友巻さんは話します。

価値のあるものをつくるのは時間がかかる

投稿者に喜んでもらうことが、どうHolidayの強みになるのか。お出かけの際に、大きくて場所をとる雑誌を人が持ち歩く理由は、実際に「人が足を運んで目で見た」価値のあるコンテンツだから。Holidayに人が集まるかの明暗は何よりコンテンツが分ける。

「レシピと言えばクックパッド」と膨大な数の人が頼りにするのは、そこに無数のおいしいレシピが集まっているから。熱心なユーザーが投稿するレシピこそ、人気サービスクックパッドが成長した一つの要因。Holidayにもまさに同じことが当てはまります。

Holidayを開発し始めた当初、直属の上司の執行役は友巻さんにこう言ったそう。

「面白さとか、短時間でユーザー獲得することが大事なんじゃない。価値のあるものは、つくるのに時間もかかる。でも、時間をかけて積み上げたものはひっくり返せない」

この言葉を聞いて、当初Holidayをアプリとして提供しようと考えていた友巻さんは、アプリを急いで出すことが本質的な価値にはならないと気づかされました。

「現に、Foursquareなど現在地をベースに近隣の場所を発見できるアプリはありますが、まだまだ改善の余地があるのが現状です。探せる、見つかることに取り組む前に、素敵なコンテンツを集めること。何よりまず、そこにフォーカスすべきということが明確になりました」

「おでかけの本質は?」で決めたクックパッドへの事業譲渡

Holidayを手掛けるのは、クックパッドにチームごと新卒採用されたメンバーを中心とする5人の新人。友巻さんらは学生時代に一緒にサービスを開発していたチームで、そこに別の内定者1人が加わった形。サービスをつくる一方で就職活動を行い、別のIT企業に内定をもらっていた友巻さん。

「サービスを継続して運営したいという強い思いを捨てきれず、2013年10月頃に内定を辞退しました。その後、改めてVCや事業会社を回って、出資やチームごと引き取ってもらえる先を探していました」

出資や事業ごと引き取るというオファーもあったものの、そこには何か違和感が。そんな中、昔からの憧れだったクックパッドに半ばダメもとで挑んだのが、昨年のクリスマスの日の面接でした。

「サービスの性質上、育てるのに時間がかかることはわかっていました。半年、1年でサービスを打ち切るのではなく、本気でおでかけ市場に挑める譲渡先を探していた時にクックパッドの方に初めて会って、まず聞かれたんです。「お出かけの本質って何だと思っている?」って。この人、お出かけについて俺より本気で考えてる!とビックリしました」

今だから言えると話す人事の鷲見さんによると、実は当時、クックパッドではちょうどお出かけ系のサービスを検討している最中だったそう。この上ないタイミングと、本気でおでかけサービスに挑戦を挑みたいチーム。その後、チーム全員の面接を終え、1月末に正式にジョインすることが決まりました。

ユーザーの「課題解決度」を図るためこそのKPI

今は、資金調達などに頭を悩ますことから解放されて、サービスづくりに集中することができていると話す友巻さん。学生時代にこんな反省点があったと振り返ります。

「当時は、外から入って来る情報にいちいち惑わされていました。類似サービスがどれだけユーザー数を突破しただの、Androidアプリをリリースしただの。目立つことをして知名度を上げよう。そうしてユーザーを集めないと資金調達もできない、なんて焦っていました。ユーザーの問題を解決する以外のことを考えていたんです」

クックパッドでは、ユーザーの問題を解決することがすべて。今はその徹底ぶりに驚く毎日です。

「Holidayに関してもKPIは決めていますが、それはユーザーに対してきちんと価値を提供できているかの目安にするためです。KPIが伸びると思うんですがこんな機能はどうですか?と提案したら、“機能がどうのではなくて、それでどれだけ投稿が楽しみになるか、投稿したくなるかって本質的に考えよう!” と一喝されました」

今の時点で、2年間という時間を与えられているHoliday。これまでVCや事業会社と交渉を繰り返しながら、短期間でサービスを閉鎖させられてしまうのでは?という不安を感じていた彼にとって、2年という猶予は救いですらありました。

プロに囲まれてサービスを育てるという選択肢

事業会社に入社し、サービスを継続運営する。1、2年前は何となくかっこわるいイメージを持っていたその選択肢を選んだ今、自身の決断をどう感じているのでしょうか。

「クックパッドでは、本当にいろんな分野のプロに囲まれています。知らないことは全部教えてもらう、学んでやる、という思いで吸収しまくっています。本当にこの選択をして良かったと思います」

サービスをつくることに集中したいのに、資金繰りに手こずり頭を悩ます同世代の起業家がいる。むしろ昨今は、シードラウンドの資金調達のハードルが下がってしまったが故に、調達という選択をして後に引けない起業家の姿も。事業会社の傘下に入ってサービスを提供し続けるという選択肢があることを伝えたいと友巻さんは話します。

週末に電車に乗って出かけることから、泊まりがけの温泉旅行、海外旅行にいたるまで、「おでかけ」はとてつもなく大きな領域。人が「出かける」ということについて考え抜き、休日を楽しくすることで人の人生そのものを豊かにする。そんな壮大なテーマに取り組むHolidayがこれからクックパッドのなかでどんな風に成長していくのか。サービス、そしてチームの成長を今後も追いかけていきたいと思います。

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クックパッドの厳選レシピがbento.jpのお弁当の主菜になった!暑い夏においしく食べられる 「クックパッドとのコラボ・ベントー」期間限定発売

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お弁当のファストデリバリーサービス「bento.jp」が本日より新たなコラボレーション企画を実施します。 8月4日(月)〜8日(金)のあいだ、日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」に投稿されたレシピがお弁当になって届くのです。その名も「クックパッド・ベントー」。 クックパッド・ベントーのテーマは「暑い夏にお弁当でおいしく食べられるレシピ」。bento.jpがクックパッドの掲載レシピから厳選した…

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お弁当のファストデリバリーサービス「bento.jp」が本日より新たなコラボレーション企画を実施します。

8月4日(月)〜8日(金)のあいだ、日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」に投稿されたレシピがお弁当になって届くのです。その名も「クックパッド・ベントー」。

クックパッド・ベントーのテーマは「暑い夏にお弁当でおいしく食べられるレシピ」。bento.jpがクックパッドの掲載レシピから厳選したレシピを主菜として楽しむことができます。

提供レシピには、「がっつり!こってり!ねぎマヨとんかつ」、「糖質制限 ふわとろ卵エビチリ簡単中華昼」、「豚肉のゆかり風味の竜田揚げ」などが並びます。

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販売時間は毎日11時30から売り切れまで。現在の配達対象エリアは、渋谷区渋谷、東、神南、宇田川町、道玄坂、円山町、神泉町、桜丘町、南平台町、港区六本木です。

今回の期間限定のコラボレーションは2回にわたって開催され、第2回目は8月18日(月)~22日(金)を予定しています。

日本最速ファストデリバリーサービス「bento.jp」と、日本最大のレシピサイト「クックパッド」のWin-Winのコラボレーション。bento.jpは先週も脳トレ ゲーム「BrainWars」とコラボしたばかり。今後も、「食」という万能のテーマで面白い企画の誕生を期待できそうです。

クックパッド・ベントーの注文は、bento.jpのiOSアプリからどうぞ。

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gifteeでUberやクックパッド等のクーポン券を無料で贈れる「お試しギフト」がスタート、サービスの体験が容易に

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本日からギフトサービス「giftee」のサービス内にて、無料で贈れる「お試しギフト」の取り扱いが開始された。gifteeはTwitterやFacebookのアカウントがわかっていれば相手のギフトを送ることができるソーシャルギフトサービス。今回発表された「お試しギフト」は、gifteeサービス内の通常商品と同様の方法で、無料で贈ることができるというもの。 今回、「お試しギフト」で贈ることができるよう…

giftee coupon

本日からギフトサービス「giftee」のサービス内にて、無料で贈れる「お試しギフト」の取り扱いが開始された。gifteeはTwitterやFacebookのアカウントがわかっていれば相手のギフトを送ることができるソーシャルギフトサービス。今回発表された「お試しギフト」は、gifteeサービス内の通常商品と同様の方法で、無料で贈ることができるというもの。

今回、「お試しギフト」で贈ることができるようになっているのは、ハイヤー配車サービス「Uber(ウーバー)」の4,000円分クーポンコード、レシピサイト「クックパッド」のプレミアムサービス体験クーポンの2ヶ月分、ECサイト「LUXA (ルクサ)のギフト券1,000円分の3つのギフト券やクーポンたち。

「お試しギフト」を贈られた人は、ギフトカードに表示されるギフトコードを対象サービス内で入力する、もしくは、贈られたギフトカードに記載されたURLから会員登録すれば、各サービスを利用することが可能となっている。

gifteeは今後も、「お試しギフト」商品を、随時、追加していく予定だという。この仕組みはサービスを体験してもらいたいと考えているサービスにその機会を提供しながら、giftee自身も体験のハードルを下げることができるようになっている。gifteeは最近、スターバックスコーヒーのギフトも贈ることが可能となったばかり。認知獲得ができれば、アクティブに活用するユーザが増えるかもしれない。

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「クックパッドの良心」とも言われるユーザーファースト推進部 池田拓司氏が実現する“ブレない”サービスづくりとは

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クックパッドのユーザーファースト推進部 部長でデザイナーの池田拓司さん。多摩美術大学を卒業後、ニフティに入社。その後、はてな を経て2012年にクックパッドへ入社しました。 社内のメンバーから、「新規事業が増える中で、クックパッドらしさを守る“クックパッドの良心”」と表される池田さん。彼が言語化し、社内外に対して守り抜く「クックパッドらしさ」とは。 生活に近いサービスをつくりたい デザイナーとして…

Cookpad-Takuji-Ikeda

クックパッドのユーザーファースト推進部 部長でデザイナーの池田拓司さん。多摩美術大学を卒業後、ニフティに入社。その後、はてな を経て2012年にクックパッドへ入社しました。

社内のメンバーから、「新規事業が増える中で、クックパッドらしさを守る“クックパッドの良心”」と表される池田さん。彼が言語化し、社内外に対して守り抜く「クックパッドらしさ」とは。

生活に近いサービスをつくりたい

デザイナーとして新卒入社したニフティで3年間働いた後、まだ当時10名ほどだった はてなに転職した池田さん。より生活に近いサービスをつくりたいという思いで、7年間勤めた はてなからクックパッドに転職しました。

2014年4月に「デザイン部」は名前を変え「ユーザーファースト推進部」に。社長直轄の部署であるため、お客様の声が経営陣にも届きやすい体制が出来ています。現在はデザイナーを中心とする8人のメンバーで構成されるチーム。

「デザイナーの仕事は、みんなが必要とするデザインをつくるだけではありません。デザイン、サービス名称、収益とユーザビリティのバランスといったものを包括的に見て、クックパッドがユーザーとどう接して行くのかを見ることがユーザーファースト推進部のミッションだと思っています」

デザインルールを設けることで意識から統一

池田さんがクックパッドに入社した2012年当時、まず任されたのがクックパッドのデザインルールの統一でした。デザインルール策定後は、エンジニアが各々の価値観や感性で自由につくることがなくなったと言います。

「個人の価値観に委ねられていると、同じサービスでも機能単位でバラつきが出てしまいます。そこをフラットな状態にするために、ウェブ用にドキュメントとUIのサンプル集のようなものを用意しました」

一方、ウェブと違って次々に新しいものが誕生するのがアプリです。クックパッドのアプリ開発では、新規サービスでもクックパッドと近い使われ方をするアプリであれば、サービス間でシームレスに同じ体験ができる形を目指します。

デザインルールを設けることには、デザインの一貫性以外にも目的があると話す池田さん。

「クックパッドのサービスを一貫した考え方で開発していこう、という社内に向けたメッセージの発信になっていると思っています。プラットフォームが変わってもその意識をみんなに持ってもらう基盤になっていますね」

“ブレない”ためのサービス企画シート

クックパッドが新規サービスの立ち上げ時に必ず用意するのが「サービス企画シート」。そこには 以下のような項目が並びます。

・サービスの価値
・キラー要素
・ターゲット
・ユースケース
・コア機能
・あきらめること

これらの内容を事前にしっかり定義することで、デザイン、キャッチコピーといったサービスに関わるさまざまな要素を考えるタイミングにおいて、ユーザーに価値が伝わるかを認識できるのだと言います。

例えば、「あきらめること」を書き出すことでユーザーの課題解決に必要なコア機能がはっきり見えてくる。あれもこれもと欲張るのではなく、あきらめることをあらかじめ決めておくことで次の一手が見えることもあるのです。

引き算してコア機能に絞った「ダイエットひとりぶん」

サービス企画シートが大いに力を発揮したのが、アプリ「ダイエットひとりぶん」。ひとり暮らしの女性を対象に、ダイエットに気を配ったレシピだけが詰まっています。

当初、アプリにはコミュニティ要素やレシピへのいいね!機能、フィルタリングなど機能が盛りだくさんでした。ところが、現行のアプリは [カロリー]と[調理時間]のみが表示されるシンプルな作りになっています。

「サービス企画シートを基にアプリの仕様を考えると、ソーシャルな要素を削ぎ落としてシンプルにしても、初期の価値検証ができるだろうと考えました。余計な機能を削り、コアな部分に集中してリリースするという場面は多いです。「何の目的でそれをつくるのか」を明確にするためにサービス企画シートが役立っています」

また、クックパッドには「ものづくりの原則」と呼ばれるものが存在します。以前に行った片山育美さんのインタビューでも、「無言実行」、「無言語化」といった創業時からのルールに触れましたが、ものづくりの原則はサービス開発のフェーズに分かれて用意されています。

「最近はレシピ以外の食の領域にも事業の幅を広げているため、例えば、”ユーザーに聞く前にそれを取り組む開発者自身がまずその領域について誰にも負けない知識や経験を身につける”といったものがあります。迷った時は、ものづくりの原則に立ち返っていますね」

ビジネスとユーザー双方にとっての「文脈」の最適解

ABテストやユーザーヒヤリングも頻繁に行うものの、何かを判断する際の決め手となるのは最終的にはユーザーファーストへの感覚。この「感覚」をチーム内でどのように共有するのでしょうか。

「社内チャットにリリース情報が流れて来ます。それらに関して、何かを反対した場合、その理由をきちんとチームに共有するようにしています。反対した理由を周知して議論することで、言語化することが難しい「感覚」が共有されていくので」

ユーザーファースト推進部の最大のミッションは、「ユーザーにとって一番いいことだけを考える」こと。反対する場合、その多くは「文脈に合っていない」ことが理由なのだそう。

「プレミアムサービスの露出を増やして会員数が増えるというビジネス上のプラスを、ユーザーも喜ぶ文脈で提供することでウィン・ウィンの状態をつくる。ビジネスとユーザーのバランスを考えて、長期的な最適解を導くことを心がけています」

クックパッドでは検索結果ページのリニューアルを予定。検索結果のページは、レシピ以外のコンテンツなども表示しやすく、ページビューが多いため広告としても商品になりやすいコアなページです。ユーザーの「レシピを探す」というアクションと事業。双方にとって最適な「文脈」をどう作っていくのか、ユーザーファースト推進部の腕の見せ所です。

リビングで起きていることへの関心

「ユーザーファースト」を徹底することがおのずと結果につながると話す池田さんは、普段から身近なユーザーに意見を聞くことを大切にしています。

「より多くの人に話を聞こうとするのではなく、一緒に働いている人や奥さんなどまずは身近な人がちゃんと使えているのかを見ること。そういう意味では、仕事とプライベートのON/OFFはないですね」

また、デパートを歩いていても、公園に出掛けていても、何かに困っている人がいないか、そこに不便がないかを観察する。

「デザイナーの中にはあまり外に出歩かず、コミュニケーションを積極的にとらない人も多い。でも、外を歩いている何気ない時にヒントやきっかけに出会うことがある。パソコンに向かってデザインするだけじゃなく、世間のリビングで起きていることへの興味も大切にしてほしいですね」

先日の社員総会では、穐田社長の言葉をきっかけに「人に紹介したくなるサービスがユーザーファーストである」ことを全社員で確認したばかり。そんなクックパッドでは、デザイナーを絶賛募集中だと言います。守備範囲が広いデザイナーが集まる中、池田さんが求める人材像は自分が秀でて強い分野を持つデザイナー。

「スマホのデザイン経験やコミュニケーション能力も大事ですが、何よりユーザーファーストを徹底することが前提です。あとは、解決したい!と思うユーザーの課題があるかどうかですね、それを持っている人のほうが面白いですから」

「ユーザーファースト」をきちんと実施できているかどうかは、何よりサービスそのものが物語ってくれるはず。クックパッドのユーザーファーストのつくり方が、少しでも多くの方のヒントになりますように。

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クラウドワークス、Sansan、nanapi、クックパッド、スタートアップにおけるエンジニアの採用と評価とは

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ベンチャーヒューマンキャピタル事業を展開するスローガン株式会社がプロデュースし、アマゾン データサービス ジャパン株式会社との共催で「2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~」が先週開催された。 スタートアップ向けにエンジニアの採用、育成、評価に関する事例共有やエンジニアの働き方に関するパネルディスカッションなどが行われた。 ゲストとして参加したのは、 株式会社クラウド…

ベンチャーヒューマンキャピタル事業を展開するスローガン株式会社がプロデュースし、アマゾン データサービス ジャパン株式会社との共催で「2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~」が先週開催された。

スタートアップ向けにエンジニアの採用、育成、評価に関する事例共有やエンジニアの働き方に関するパネルディスカッションなどが行われた。

2020年のエンジニア像 ~ エンジニアがこの先生きのこるには? ~

ゲストとして参加したのは、

というメンバー。スタートアップ各社におけるエンジニアの採用についてや、評価制度についてのトークについて紹介する。

スタートアップにおけるエンジニアの採用と評価制度

クラウドワークス – フェーズごとの採用ポイント

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クラウドワークスの開発体制は、立ち上げ期、創業期、成長期と3つのフェーズに分けられる、と野村氏は説明する。

野村氏「立ち上げ期はほぼ自分一人。一番気をつけていたことは体調管理で、フリーランスの方の力を借りつつ開発していました。創業期ではエンジニアが2人入りました。ベテランで、かつ最近話題のフルスタックエンジニアという人達。創業期におけるCTOの役割で大切なことは採用圧力に負けないこと。

サービスインまでは順調に進みますが、一度リリースすると、ユーザサポートなどもあり、スピードは落ちます。そうすると人を増やそう採用へのプレッシャーがかかる。ですが、そこで採用することを優先して人材に妥協するのではなく、あくまで価値ある人材を採用することに重きを置いていました。」

創業期にエンジニアを採用する際に気をつけていたポイントを、「重要なのは事業にコミットできるかどうか」だと野村氏は語る。

野村氏「創業期においては、技術力が最優先の項目ではないんです。事業にコミットメントする力があるかどうか。それは、持続的に成長している会社の出身かどうか、スタートアップを経験しているか、自分のプロダクトを持っているか、など事業を伸ばすことがどういうことかを理解しているかどうかで判断します。」

成長期においては採用における考え方は変化する。

野村氏「成長期では技術力を重視します。CTOよりも優秀な人を採用する事。採用によってチームの力、技術力を向上させるつもりで採用を行います。これまでは速度重視で進めてきた開発のおかげで、パフォーマンス上の問題など負債が積み上がっている状態。これを解決できるチームにしていくことが求められます。」

人の採用には「お金」や「安定」、「人的リソース」など、様々なものが必要になる。だが、スタートアップは大手企業と比較し、この面が弱い。

野村氏「スタートアップには「夢」しかない。露出して夢を語っていく。そして賛同してくれる人を集める。これまではマスメディア、プレスリリース、イベント登壇や協賛、社内や業界での勉強会などを実施することで露出して、採用につなげてきました。現在では結果的にはうまくいっています。」

Sansan – 良いエンジニアを見極めるには

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Sansanの藤倉氏は、法人向けサービスの開発責任者。自分の部署の採用に責任をもっている。

藤倉氏「Sansanは、エンジニアの教育や評価といった部分にはあまり力をいれていないのが現状です。というのも、エンジニアの採用には絶対に妥協していないからです。採用をしっかりやっていれば、教育や評価に割くリソースを抑えることができます。

しっかりと任せられる人、背中を預けられるエンジニアを採用します。これはうちはまだまだ安泰というような規模の会社ではなく、さらに名刺関連のサービスということもあって個人情報を扱っています。何か障害が起きたり、事故が起こることは避けなくてはなりません。一緒に命をかけてサービスを開発できる人かどうか、そういったことを見ています。」

また、採用において技術力より実務能力を重視していると、と藤倉氏は語る。

藤倉氏「個人的には技術が評価されるのは、それがサービスなり事業なりを作り上げ、残すことができたときだと考えています。技術単体で見るだけでは評価はできず、なんのための技術なのか、それが重要です。そういった意味では、適切な技術を選択していくことが重要であり、実務能力が重要になると考えています。」

採用を加速させるために必要なことについては、

藤倉氏「まず、応募を加速させるためんはメディアに出て露出を増やすことが重要です。仕事でもやることは山ほどあるのですが、露出の機会があればそれを最優先しています。次にはダイレクトリクルーティング。勉強会に出て、様々なコミュニティに出ていると、出会ったタイミングでは転職の意思がなくても、転職したくなったときに思い出してもらってコンタクトをもらうこともあります。

あとは社員からの紹介。これを盲目的に信じるわけではありませんが、良い人に巡り合う可能性は高い。そして、大事なことがエンジニアの採用はエンジニアにしかできないということ。私は広報や人事だけで完結するエンジニア採用はありえないと考えています。とはいえ、人事や広報の協力は不可欠なので、うまく協力しながら活動していくこと。

nanapi – 変化し続けること

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nanapiは現在、ライフレシピ共有サイトの「nanapi」、モバイルQ&Aアプリ「アンサー」、海外向けメディア「IGNITION」の3つを運営している。エンジニアは11名。

和田氏「nanapiの教育制度は、「変化し続けるものが強い」という考え方に基いていいます。企業風土としては、業界も事業も変わりうる。会社自体、人材も変化し続けないといけない。新しい技術をキャッチアップ、学び続けることができる人を重視しています。

nanapiは事業が先にあってそこに人をアサインしていくのではなく、チームを作りそのチームでどんなサービスを生み出すのか、という順番でサービスを作っています。普段使っている技術だけでサービスを作っているとどうしても視野が狭くなってしまいます。そのため社としては幅を広げていくことを促しています。」

変化に強いチームにするために、nanapiがやっていることはどのようなことなのだろうか。

和田氏「具体的には1日1時間、業務内に時間を確保して、そこで新しいテクノロジーや今やっていないことをキャッチアップする時間を設けています。クオーターごとにチームで何か学ぶことを設定し、クオーターが終わるころには何か新しいことができるようになっている、そんな状態が生まれるようにしています。

社全体のレベルを上げたいと考えていて、最終的には社内からコードが書けない人間がいなくなるところを目指しています。これにはけっこう私がコミットしていまして、週に一回非エンジニア向けの人に講座を開いてプログラミングを教える、といったこともしています。」

こうした考え方、企業風土を持っているnanapiでは採用に対してこのように考えているという。

和田氏「採用は事業計画と密接に関係するもの。ですが、事業も採用も計画通りにはいかないものです。私たちは採用は結局「縁」と「運」だと考えています。そのため、採用活動は継続的に実施しなくてはいけないと考えていますし、良い人がいれば採用する、というスタンスです。

採用の基準に関しては、志望動機は重視していません。先ほどお話したようにうちはサービスが先にあるのではなくチームが先にあります。志望動機を重視すると現状のサービスへの想いが中心になる人が多い。これは私たちが既存サービスから新サービスへの転換をすることになった場合、よくありません。ですので、志望動機よりも変化に強いこと、ウェブやテクノロジーへの関心が高いことを見るようにしています。」

とはいえ、スタートアップには中々人は入ってきてくれない。

和田氏「なかなか良い条件が出せないスタートアップにとって大事なことは、如何にして口説くかということ。最初のメールのやりとりから採用活動は始まっているので、最近までそのメールのやりとりから自分でやっていました。応募してきてくれた人にとってもCTOからメールが来ると「おっ」と思ってもらえる。そのあたりは肩書を有効活用します。

あとは社員の紹介というのはやはり合う可能性が高いですし、あとは直接の応募も会社に合う人が多い。求人媒体なども使うのですが、コストもかかりますし、リソースも割くことになるので最初のうちは大変です。慣れないうちは人材要件がうまく伝えられないということもありますし。」

和田氏は最後に、nanapiの評価制度についてコメント。

和田氏「基本的にうちの会社ではサービスごとにチームを組んでいます。基本的にはプロジェクトに対してどれだけ貢献できたかが一番多くの割合を占めています。プロジェクトリーダーが査定を行い、役員がチェックして決議、という流れです。

オーソドックスですが、クオーター単位で目標設定をし、末にその確認をします。目標設定に関しては、役員やリーダーから「もっとこのあたりまで目標に入れようよ」などフィードバックをしながら目標を決めていきます。おそらくあまり人数が多くないから可能なやり方かな、と思っています。また、新しい技術へのキャッチアップも考慮には入れています。」

技術的なチャレンジが評価されるべきということもあるし、プロジェクトへの貢献性が評価されるべき、という考え方もある。和田氏は「いまだ最適解は見つかっていないが、今度試行錯誤しながらよりよいやり方を見つけていければ」とコメントしていた。

クックパッド

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現在、クックパッドの社員は150人ほど。エンジニアは60数名。今回、クックパッド CTOの舘野氏はクックパッドでのエンジニア評価制度について紹介した。

舘野氏「クックパッドのエンジニアの7、8割は事業部に所属して仕事をしています。すると、エンジニアを評価するための視点は2つになります。

  • 部室評価 – 部の目標にどれだけ貢献したか
  • 横断評価 – エンジニアとしての技術力評価

今回は、特に横断評価、エンジニアとしての技術力評価についてお話していきます。」

エンジニアを評価するために、クックパッドでは以下のような点を見ているという。

  • 「ユーザの問題発見、解決を主体的にできているか」
  • 「誰にも負けない分野で仕事ができているか」
  • 「シンプルな設計にできているか」
  • 「社内外の開発者全体に貢献できているか」

舘野氏「ユーザの抱ええいる課題を発見し、どうしたらそれを解決していくことができるのかを考えることが非常に重要です。これは直接サービスやプロダクトに関わっていないエンジニアにとっても重要なこと。

誰にも負けない分野で仕事ができているかというのは、自分の強みを持ち、業務へ適用できているかです。自分だからこそ実現できたであろう成果を、出せているか。これをひとつの指標として置いています。

シンプルな設計にできているか。これは技術への深い理解があるからスピードをもった開発が可能になり、知識がないと無駄が増え複雑になってしまいます。シンプルとは何かを考え、それを開発に活かすことができている人を評価するようにしています。

社内外のエンジニア全体に貢献できているか。事業部単位だけではなく、社全体や社会への貢献をどれくらい意識しコミットできているかを評価するようにしています。」

このような指標をおき、チームやチーム外のエンジニアからの評価の次にリーダーからの評価、その次にはCTOや技術の統括責任者が評価を行った後、各部室長に給与提案込みでフィードバックしているという。

舘野氏「評価制度は一度設定したら終わりというものではなく、見直しが必要です。さらに、評価制度を考える上では、会社自体がどういう組織であり続けたいかということが重要です。クックパッドの場合は、ユーザにとって価値があるサービスを提供し続けることが価値だと考えています。

なので、エンジニアにかぎらず、ユーザファーストを最優先としています。ユーザの課題解決のために、どれだけ技術をうまく活用することができるか。この部分を大事にしています。今クックパッドは「ユーザのために技術を役立てる会社」。そのため、今では採用時に「技術の会社ではない」と伝え、そこには齟齬がでないようにしています。」

スタートアップにとって、会社の規模もサービスの規模も変化の速度が早く、採用や評価についての制度を整えることに課題を抱えているのではないかと思う。今回伝えた内容が、少しでも参考になれば幸いだ。

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クックパッドのアプリが累計2,000万DLを突破、滞在時間を3割伸ばしたAndroid版を手掛ける2人に会ってきた

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モバイルファースト部の八木さん(右)と滝口さん(左) ユーザー目線でサービスを作り続けている会社は?という質問に、「クックパッド」と答える人はきっと少なくないはず。同社のアプリのダウンロード数は累計2,000万を突破し、スマートフォンからの閲覧は直近で全体の7割以上を占めるまでになっている。 今年2月、クックパッドに新たに結成されたのが、モバイルファースト部。全70人強のエンジニアのうち、10%ほ…

Cookpad-Mobile-First-Teamモバイルファースト部の八木さん(右)と滝口さん(左)

ユーザー目線でサービスを作り続けている会社は?という質問に、「クックパッド」と答える人はきっと少なくないはず。同社のアプリのダウンロード数は累計2,000万を突破し、スマートフォンからの閲覧は直近で全体の7割以上を占めるまでになっている。

今年2月、クックパッドに新たに結成されたのが、モバイルファースト部。全70人強のエンジニアのうち、10%ほどが所属する。アプリの開発や運用はもちろん、モバイルファーストを社内全体で推進し、もともと人数では圧倒的に多いWebエンジニアがモバイルにシフトする後押しをすることをミッションに掲げる。

今回は、そんなモバイルファースト部の八木俊広さんと、滝口健太郎さんにお話を伺った。二人とも、Androidアプリ開発の経験者として、クックパッドにここ1年以内にジョインしたメンバーだ。

モバイルエンジニアもUIやユーザビリティを一緒に考える

モバイルファースト部の前身であるメディア事業部デバイスグループの頃に始まったAndroidアプリの開発。2013年8月に企画が走り出し、実際に開発に着手したのは昨年10月。約半年間の開発期間を経て、今年3月に正式にローンチした。

クックパッドのモバイル版はスマホに対応したWebサイトとして始まった。当時の開発チームはWebエンジニアが数十人に対して、Androidエンジニアはたったの一人。ユーザーのモバイルへの移行が加速化する現状を受けて、クックパッドをネイティブアプリとして提供することに。

Androidアプリの開発に携わったのは、Androidエンジニア3名と、デザイナー1名の4人チーム。OSのガイドラインなどについてはエンジニアも知識が豊富なため、AndroidアプリのUIや使い勝手についてはエンジニアもデザイナーと一緒に考えて行く。デザイナーが用意した画面遷移などのたたき台をもとに、チーム全員でユーザーにとって最適なAndroidアプリにブラッシュアップしていった。

「ユーザー体験は統一して、UIは別にする」OS対応

Cookpad-app-introもともと、クックパッドのアプリはiOSを先行してリリースしていたため、どうしてもデザインがそっちに引っ張られてしまいがち。

例えば、iOSとAndroidのUIの大きな違いの一つが、メニューの引っぱり出し方。iOSは右から引っ張るのが通常であるのに対して、Androidでは左から出す動作が一般的といった違いがある。

Androidのユーザーにとって本当に使いやすいアプリになっているのか。確かめながら進むため、アップデートは5%、10%など段階的にリリースしていった。そんな改善の一つが、アプリの左上部にある、クックパッドのロゴに重なるようにして配置されたメニュー。

一部でリリースしてみたところ、この部分がタップ可能なメニューであることに気がつかないユーザーが多いことが判明し、初回起動時にチュートリアルを追加することで解決した。

「iOSとAndroidの操作性、またUIの統一に関してはかなり悩みました。よく、「ユーザー体験は統一して、UIは別にする」と言いますが、これは本当に難しい。Androidのユーザーさんが慣れている動作に合わせて作ることを意識しました」(滝口)

滞在時間の3割増を実現したネイティブアプリ

Cookpad-recipe-of-the-day-tabそんな細かな改善を地道に続けた結果、「ウェブっぽい」感じだった以前のバージョンに比べて、Androidアプリの滞在時間は3割ほど伸びたそう。

これには、アプリ内の移動を前より圧倒的に早くできるようにしたこと、また「今日のレシピ」、「殿堂入りレシピ」など、タブの見せ方を取り入れることで回遊率が上がったことも起因しているという。

最近では当たり前になりつつあるモバイルファースト。モバイルのネイティブアプリ開発では、どんなことに気をつけるべきなのか。

「デザインが、iOSやウェブっぽくならないように気をつけています。日頃からOSのガイドラインを読んだり、デザインの美しさと使いやすさを兼ね備えたAndroidアプリなどを巡回したりして、Androidにおける標準に対する意識を高めています」(滝口)

「技術面の課題の多くは、乗り越えられるものです。でも、技術はあくまでユーザーに価値を提供するためのツールでしかありません。その機能がユーザーにとって本当に必要で、さらには使いやすいのかを繰り返し問うようにしています」(八木)

「外からヘッドハンティングされるような人材であれ」

クックパッドでは、技術的なことから企画のアイディアまでを社内ブログで共有するほかに、エンジニアが学んだtips(ちょっとしたコツ)を共有する「ポテチ」という会を社内外で設けている。

社内では毎週、社外では月に一回、iOSやAndroidのエンジニアが集まって、参加者全員がひとり5分でtipsを発表し合う。2013年11月頃に始まった勉強会は、社内は次回で第20回、社外でも第6回を迎える。(2014年4月11日時点)

 「クックパッドには、向上心と、高い技術力を持ったエンジニアが集まっています。ストッパーが誰ひとりとしていないため、何か課題が発生すると、全員でその解決に向けて走ることができます」(八木)

「社長には、「自分のキャリアを考えて仕事をしろ」と常に言われています。他の会社からヘッドハンティングされるくらいでないとダメだと。普段から、社内外の勉強会やカンファレンスに積極的に参加して学び、それをアウトプットしています」(滝口)

そんなクックパッドは、モバイルエンジニアを絶賛募集中。モバイルファースト部に関しては、高い技術力や豊富な経験以上に、アプリを作りたいという強い想いが必要不可欠。

「普段、家や会社の外でもプログラミングをしているかは見ています。それくらい、思わず手が動いちゃう、みたいな人がいいですね」(八木)

求む、女性のアプリエンジニア

現在、モバイルファースト部のメンバーは全員が男性。クックパッド全体でも、エンジニアの男女比率は9:1と、ほぼ男子校。

前述したように、モバイルデバイス部には、デザイナーと共に、アプリのUIや使い勝手をユーザー目線で追求することが求められる。ここには、ぜひ女性エンジニアに協力してほしいと話す二人。

「ユーザーインタビューをしても、話を聞いて、それをアプリに落とし込む時に男フィルターが入ってしまっているかもしれない。エンジニア自身が女性であることで、根本的に見方が変わるはずです。アプリを作りたい女性エンジニアに、ぜひジョインしてほしいです」(八木)

クックパッドのようなメインストリームのサービスは、むしろユーザーにとってのUIやユーザビリティの「標準を作っていく側」にいると言っても大げさではないはず。本気でアプリを作りたいエンジニアは、一度社外共同開催のポテチに参加してみると良いかもしれない。次回は5月14日を予定しているそう。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAオフィスに遊びに行けば、野菜と真剣に見つめ合う2人に遭遇できるかも。

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月額課金はLTVを意識しろ−−クックパッド加藤氏が語る「プレミアムサービスをグロースハックするために必要なこと」

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安定したサービスとして成長させるために、グロースハックの考えをもとに施策を打つことが大切だ。月額課金制を採用しているサービスは、いかに有料会員を日々獲得していくかを考えなければいけない。月間2000万ユーザを超え、160万以上のレシピを抱えるクックパッドは、プレミアム会員は100万人を突破し、今なお会員が増えているサービスの一つだ。同社で会員獲得のために活躍しているのが、プレミアム会員事業部部長の…

安定したサービスとして成長させるために、グロースハックの考えをもとに施策を打つことが大切だ。月額課金制を採用しているサービスは、いかに有料会員を日々獲得していくかを考えなければいけない。月間2000万ユーザを超え、160万以上のレシピを抱えるクックパッドは、プレミアム会員は100万人を突破し、今なお会員が増えているサービスの一つだ。同社で会員獲得のために活躍しているのが、プレミアム会員事業部部長の加藤恭輔氏だ。

同氏がMOVIDA SCHOOLで語った「プレミアムサービスをグロースハックするために必要なこと」についてまとめた。

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グロースハックの「開発」と「訴求」

グロースハックの領域として、「開発」と「訴求」がある。開発は、MVP(実用最小限プロダクト)を作って価値検証を繰り返しながら、少しづつ作り上げていく。アイデアの段階から検証していき、次第にデザインやプロダクトに落とし込んでいこう。

訴求では、検索エンジンによるオーガニック検索経路のサイト訪問、ユーザのサイト訪問数の頻度増加、ブックマークやアプリのダウンロード、有料機能の無料版お試し利用、有料会員化、継続利用というプロセスがあり、特に有料機能のお試し利用以降にどういった施策をしていくべきかを、実際に私が取り組んできたことをもとに話していきたい。

サイト内の有料会員流入を高めるための施策を打つ

有料会員化に向けては、サイト内からの流入とサイト外からの流入、決済情報登録のなし・ありの二軸で考えてみる。サイト内流入では、ユーザに属性別にサービスをオススメする機能を実装し、プレミアム機能を7日間無料で体験してもらうことができる。決済情報を登録をしたら、さらに7日間は課金せずに解約可能にするといった特典も用意している。

その結果、属性別のアプローチは当初の想定よりも効果が薄いことがわかった。登録後一定期間は課金せずに解約できる機能は、思っていた以上に効果があった。そうしたことから、登録ページをN秒以上閲覧したが登録に至らなかった人に対して、オススメを表示するなどの違った対応をとっている。

サービス相互の会員送客でプレミアムの認知を高める

サイト外からの流入に対する訴求は、Yahoo!プレミアムさんなどの外部サービスとの連携で、相互の会員限定のサービスの無料クーポンの配布を行った。対象者限定で、プレミアム会員登録をしたら一定期間無料で利用できるサービスを提供し、その後クレジットカードで決済して登録いただいた方には、さらに2ヶ月分の無料クーポン配布を行った。

これらの施策は、大幅な会員登録には寄与しないが、プレミアムサービスそのものを知ってもらうという認知拡大に寄与した。また、決済情報を登録するクーポンを通じて、クレジットカード登録が促進できた。

決済手段で粗利ベースのLTVは異なる

クレジット登録はとても重要なポイントだ。一度登録することで継続的な顧客として関係性を構築することができ、継続利用が長くなり結果としてLTV(Life Time Value:顧客生涯価値)が高まる。

キャリア決済では、携帯の機種変更などによる一時解約が発生し、必ずしも再登録してくれないユーザが発生してしまう課題がある。クレジットカード登録は、決済手段の中で最もコストが低い方法だ。

クレジットカード登録はユーザにとって手間がかかるため、登録せずに離脱する比率が他の決済手段に比べて高い。だからこそ、無料クーポンなどのインセンティブを付与することで、登録を促している。

月額課金はLTVを意識しろ

月額課金サービスの最大のポイントは、LTVの最大化だ。LTVが増すほど、CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)が高くなってもメリットが大きく、顧客獲得の施策の幅を広げることができる。また、長期的に見れば経営を安定化することができるため、最も意識すべき指標の一つと言える。

招待機能は、インセンティブプランを考えること

現有料会員からの招待で、二ヶ月無料で利用可能になる招待機能をつけたが、現時点ではほぼ登録に寄与しておらず、インセンティブプランの再設計が必要だと考えている。UberやDropboxなど、友達を招待すると使える容量が増えたり割引が使えたりする仕組みはとてもうまく、参考にしていきたいと考えている。

ステップを踏んだABテストを行うこと

ABテストは、メルマガPR、ウェブ登録ページ、その後にアプリ導入という三段階で施策の実施が、最も安全にテストが行うことができる。それぞれのステップで反応が良かったワーディングは、社内ブログなどで共有しながら、サイトのトーン&マナーや大枠の方向性を確認しながら進めていくことが大切だ。

地味な事をコツコツと

登録導線のABテストは、一見地味だが着実に成果をだす。しかし、やり続けてもCVRはある一定程度の数値から横ばいになる傾向があるため、状況に応じて次の施策に切り替えるなどの判断が必要だ。

スマホユーザには、ストレスを与えない導線を確保する

スマホの導線は、シンプル、スムーズ、スピーディの三つに気をつけること。とにかく、ユーザに対してストレスを与えないようにすることが重要だ。

最も高価の高い施策を常に実施すること

グロースハックは、登録に至る段階的な設計と、会員獲得へとつながる施策図をつくることが大切だ。また、大量のテストができる基盤をつくり、さまざま施策を打ちながら仮説検証を行おう。グロースハックで一番忘れてはいけないことは、施策が地味か派手かではなく、どの程度効果があったのかを見極め、効果の出る施策を打ち続けることだ。

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