Bloombergによれば、北京を拠点とするオンライン小売のJingdong(京東、旧360Buy)が、今年の後半にIPOで20億米ドルを調達する方向であることが伝えられた。Bloombergはこの件を知る3人の人物からの情報としている。
Tech in AsiaがJingdongにコメントを求めたところ、広報担当者より「JD.comは社の方針として、市場の噂にはコメントしない」との回答があった。
Bloombergの情報源によると、Jingdongは米国株式市場、または香港での上場を検討しているようだ。Jingdongは最大の競合相手であるeコマース最大手Alibaba(阿里巴巴)と同時期の上場は避けたいと考えている。Alibabaも今年の上場が予想されており、実現されれば金融史上最大のIPOの1つとなるからだ。
JingdongのIPOについての噂が最初に出たのは、オーナーが2013年以降にあり得ると言及した2011年にまでさかのぼる。
Alibabaは中国最大のeコマース企業であるが、売上のほとんどはC2Cによるものである。一方JindongはB2C小売業であり、赤ちゃん用粉ミルクからiPhoneに至るまで、正規品を購入するには信頼のおける企業である。
昨年2月には、サウジアラビアの億万長者であるAlwaleed王子が約7億米ドルでJingdong株を購入している。
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