オーストラリアのシニア層向けアプリを開発するTapestryが米西海岸発のアクティブシニア向けSNSを買収

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オーストラリアのアプリ開発スタートアップが、カリフォルニアを拠点とし、活動的に暮らす退職者向けのソーシャルネットワークConnectAroundを非公開額で買収した。

Tapestryは、シニア層向けにアプリを開発しているオーストラリアのスタートアップで、カリフォルニアを拠点とするConnectAroundを買収した。ConnectAroundはアクティブに暮らす退職者向けに開発されたソーシャルネットワークで、その買収額は明らかにされていない。

ConnectAroundの共同設立者Marcie Rogo氏は、買収後にアメリカでTapestryのオペレーションの責任者に就任する予定だ。

TapestryのCEOであるAndrew Dowling氏は次のように述べた。

「ConnectAroundとの統合により、私たちは退職者コミュニティのニーズを特によく理解できるというメリットが得られるほか、今後アメリカ市場でTapestryのプラットフォームを展開していくことができるようになりました。」

買収によって、Tapestryはアメリカ市場での対象を個人のシニアユーザから老人介護の分野まで広げている。一方ConnectAroundは、Tapestryアプリを活用することができる。

「この買収は、アメリカでアクティブに暮らす大人のコミュニティへのサービス強化に繋がっただけではなく、急速に増えている55才以上の人達のマーケットにまで対象を広げることができました。」

ConnectAroundは、活動的に生きるリタイア層が住む地域のコミュニティを繋ぐ初のソーシャルネットワークとして2011年に設立され、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ベイエリアにおいてユーザベースがしっかり確立している。

「TapestryとConnectAroundは、方向性として私たちと同じ目標を持っています。私たちはともに、シニア層に使いやすい技術を提供し、彼らがコミュニティとの接点を保ち、この世代にありがちな孤独や寂しさといった感情を減らせるよう支援していくことにコミットしているのです。」

とConnectAroundのRogo氏は語った。

TapestryがiOSやAndroid携帯、タブレットで利用できることは、ConnectAroundの見やすさのおかげだ。彼は、

「私はこの両者の統合によってTapestryがアメリカやグローバル市場で成功することを確信しています。」

とも述べた。

【原文】

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