シンガポールで設立された、広告スタートアップの Adskom は今日(14日)、デジタルガレージ、East Ventures、Beenos Plaza(日本の Beenos のインドネシア法人)、Skystar Capital から100万シンガポールドル(約8,200万円)106万シンガポールドル(約8,700万円)を資金調達したと発表した。
※8月14日午前11時更新 Adskom 広報から調達金額が106万シンガポールドルとの指摘があり修正。
同社は今回の資金調達により、Adskom は次版のデータ管理プラットフォームを開発し、ビジネス拡大を加速させる。公式発表にょれば、同社はシンガポール、インドネシア、タイ、マレーシアに進出するとのことだ。
Adskom の CEO Italo Gani によれば、同社はシンガポール登記で、シンガポール法人として資金調達しているが、スタッフのほとんどがインドネシアにいるとのことだ。
来年から海外展開を始める計画で、東南アジアで20人を追加で雇用する予定だ。現在はインドネシアとアメリカに40人のスタッフが居る。(Italo Gani 氏)
Adskom が提供する、リアルタイムの広告エクスチェンジ・プラットフォームは、パブリッシャや(広告代理店が管理しているものも含め)ブランド向けに提供されている。パブリッシャは広告枠を常に探し、ブランドは最高の広告効果を求めている。
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Adskom を採用しているブランドや広告代理店には WPP、OmnicomGroup、Smaato、Starcom、Criteo などが、またパブリッシャには、Detik、Tempo.co、Kontan.co.iid、Bisnis.com などがいる。
あらゆるサイトにおいて、Adscom は広告取引が成立する毎に、一定の手数料をパブリッシャに請求する。具体的な手数料のパーセンテージについては公開されていない。
Italo Gani は e27 との話の中で、Adskom はまだ黒字化できていないと語った。これは創業初期の会社にはよくあることで、まだ創業一年目の Adskom はそのリソースの多くを売上を伸ばすことではなく、技術開発に使ってきたからだ。Adskom のチームはこの動きをさらに進め、前出したデータ管理プラットフォームの開発/ローンチに注力する。
現在は、我々の力をこのデータ管理プラットフォームを世に出すことに集中したい。(Italo Gani 氏)
Adskom のソリューションを使えば、ブランドやパブリッシャは、コホート分析などを通じて、どんなユーザがサイトを訪問しているか、ユーザがどのように情報を閲覧しているかを分析し、コンバージョン・レートを上げるために訪問ユーザを理解することができる。
同社は2015年の第1四半期には、月間10億インプレッションを達成することを目標にしている。現時点では月間5億インプレッションだが、それでも既に実用的な数字の域に達している。
Adskom はこれまでにリブライトパートナーズから資金調達しており、公式リリースによれば、2015年初めにシリーズAラウンドのクローズを目指しているとのことだ。
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