シンガポール/フィンランドを拠点とする、独立系ゲーム開発会社 Nonstop Games は今日(原文掲載日:8月13日)、Candy Crush で知られるゲームメーカーのキングに買収されたと発表した。
Financial Times の記事によれば、買収金額は最大9,000万ドルとされている。King のリリースによれば、600万ドルを前払いし、残金の最大8,400万ドルについては未定で、同社の売上や雇用状況などにあわせて考慮される。
公式発表によれば、買収の前後で経営陣や雇用状況について変更は無い。同社は iOS と Facebook で利用できるゲーム Heroes of Honor の開発を今後も続けるということだ。
更新:キングのスポークスマンによれば、Nonstop Games は今後、キングのカジュアル・ゲーム以外のゲームを手がけるとのこと。
他の多くのゲーム会社と異なり、Nonstop Games はゲーム開発に関して、着実かつゆっくりととしたアプローチをとってきた。Heroes of Honor は、これまでに同社が公開している唯一のゲームである。
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Teemu Ikonen、Juha Paananen、Henric Suuronen、Henrik Karlström の4人の共同創業者は、フィンランドから遥か遠いシンガポールに移住した理由を、次のように語っている。
最初は別々の場所で仕事をしていましたが、半年もしない間に同じ場所で仕事する必要があると確信するようになりました。ただ信じるのみで全員でシンガポールに移住し、この場所こそ、アジアのゲーム開発者を、欧米のアプローチしやすいテーマやゲームに引合せられる理想的な場所だと考えるようになりました。温暖な気候を考えれば、悩む余地など無かったのです。
それから2年半が経過して、シンガポールは我々の祖国になりました。この地域の優秀な社員で構成されたチームに、我々は誇りを持っています。
同社は以前、Spotify と Supercell への投資家から、シードラウンドで2,900万ドルを調達している。
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