文科省、教育現場のIT活用に関する懇談会の中間まとめを発表。ネット上のモラル教育に対する危機意識も

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Image by One Laptop per Child on Flickr

「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会」報告書(中間まとめ)の公表について:文部科学省

文部科学省が8月29日に、「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会」の中間まとめ報告書を発表しました。懇親会は、教育現場の情報化をどのように推進するかというテーマをもとに、有識者の意見交換の中ででてきたトピックなどをまとめたものが主となっています。

Googleが、Chromebookを教育機関向けに発表したり、NTTらが大学と連携してgacco(日本版MOOC)を展開したりするなど、オンラインによる教育の仕組みやタブレットによる教育環境といったことはもちろんのこと、興味深いものとして情報モラル教育の充実という項目がありました。ネット依存やネット詐欺、リベンジポルノといったネットにおける振る舞いやネット上における不適切な投稿に対して、どういったモラルを教育していくのか、というものも文科省は課題として認識し、対応していきたいと考えている様子が伺えます。

安心安全なネット環境、オンライン上のコミュニケーションを取るためには、オフラインであろうとオンラインであろうと極端に言えば人としてどう振る舞うか、どういったルールやモラルで行動していくか、ということが求められてきます。ネットが当たり前になってきている時代の中で、改めてモラル、マナー、ということを考える時代なのかもしれません。

他にも、学習意欲の向上や情報共有の構築といったものや、子供たちだけではなく教職員養成や採用なども盛り込まれており、教える側に対してもこういったツール環境の利用の運用などが求められており、課題なども挙げられています。

筆者が小学生中学生の時とはまったく変わった学習環境になっており、こういった年代を子どもに抱える人たちにとっても、今の学校がどういった教育環境を知る良い機会かもしれません。

 

via 文科省

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