
本日発表の調査報告書によると、マーケティング担当者の多くは、今年広告キャンペーンを張る際YouTubeよりもFacebookを選ぶだろうとしている(編集部注:原文掲載4月7日)。
「動画広告の状況:Facebookの台頭に伴う優位性の獲得」と題したこの報告書は、出版社に対して広告プランを提案する会社、Mixpoが発行している。報告書によると、調査回答者の87%が今年Facebookに動画広告を掲載すると答えたのに対し、YouTubeは81.5%だった。
昨年、Facebookは初めて全動画再生回数でYouTubeを上回った。Mixpoによると、これでマーケティング担当者は、よりFacebookに動画を投稿することになり、動画投稿数が米国で前年比94%伸びているFacebookを毎日利用しているユーザの仲間入りを果たすことになる。
しかし、広告主の多くが今年YouTubeよりもFacebookを利用する予定でいるにもかかわらず、広告主のマーケティング戦略のためのソーシャルメディアの使い方と、毎日利用しているユーザのソーシャルメディアの使い方は違うとMixpoは主張している。

Image Credit: Mixpo
Mixpoの報告書によると、たとえ80%以上の調査回答者がソーシャル広告を重要、もしくはとても重要視していたとしても、ユーザがソーシャルメディアに費やす時間に比べ、ソーシャルメディアに充てられるデジタルメディア予算の割合は依然低く、差があるとしている (調査回答者のほぼ半分は、デジタルメディア予算の10%足らずしかソーシャルメディアに充てていない)。
で、結論は? というと、その動画広告で「その差を縮める」ことができるかもしれない。
それに加え、Facebookのユーザの行動を把握している点が、おそらくYouTubeに比べ一番勝っている点だと言えるかもしれない。Mixpoの報告書によると、Facebookの広告は、期限付きや削除されてしまうサードパーティーのクッキーに頼ることなく、様々なデバイス向けに再訪を促すリターゲティング手法をとっている、とある。
しかもFacebookは、たとえモバイルでも広告の貢献度をビュースルーおよび/またはクリックスルーに基づき正当に評価している。また、Facebookはユーザを把握している一方で、ユーザの個人情報等は広告主に提供せず、プライバシー保護の観点から義務を果たしている。
MixpoはOmnicom DigitalのCEO、Jonathan Nelson氏がAdweekに語った言葉を引用した。
「分析結果や広告サーバーと連結した確かな情報があれば、これまでにない方法でメッセージを送ることができるのです。それこそマーケティング天国です」
FacebookはVentureBeatのコメント要請には応じなかった。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】
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