総配信数が2億5千万回を超えたツイキャス、Instagramアカウントでのログインに対応

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モイが運営するライブ配信サービス「ツイキャス(TwitCasting)」が、Instagramのアカウントでツイキャスにログインできる機能を公開した。Instagramユーザがツイキャスでライブ配信可能になる。

ツイキャスは現在世界で1,000万人以上のユーザが登録しており、そのうち、約2割が海外の登録ユーザとなっている。累計の配信回数は、2億5千万回を超えているという。日本国内で、1200万人のユーザを持つInstagramと連携することで、ツイキャスのユーザ数を伸ばす狙いだ。

ツイキャスは、2014年12月にInstagramに投稿した画像をツイキャスに表示しながら配信ができるInstagram連携機能を公開している。

この機能の公開後、数多くユーザーが同機能を利用しているそうだ。Instagram上には「#ツイキャス」のハッシュタグを含む投稿が1万件以上されており、配信画面のスクリーンショットや配信終了後の感想などが投稿されているという。

元々あったInstagramに投稿した画像を表示させながら配信に加えて、Instagramのアカウントからツイキャスでライブ配信の機能、そして、ツイキャスの視聴画面からInstagramアカウントのフォローボタンを表示させることも可能になった。

ツイキャスのメンバーによれば、「若い人たちは、Instagramのフォロワー数を増やすことに熱心です。そういったユーザたちが利用してくれるのではないかと考えています」とコメントしている。

ツイキャスは以前からゲームの実況配信に注力していたが、最近では、ゲーム配信や弾き語りなどの配信に加えて、メイクキャスの配信も人気だという。

総配信数が2億回を突破したツイキャス、今後はゲーム実況配信にも本格参入

ライブストリーミングのマネタイズ

ライブストリーミングサービスは、最近投げ銭型の直接支援のシステムを導入する流れが強くなっている。ツイキャスはその流れについてどう考えているのかを聞いてみたところ、以下のような回答をもらった。

「直接支援はやっていません。配信内容が過激になりやすいですし、配信者が疲れてしまうと考えています。ツイキャスはユーザが気軽に配信できる場所であってほしいと考えているので、当面は直接支援の仕組みは導入しないと思います」

と語った。ちなみに、ツイキャスにもポイントを購入してギフトを贈る仕組みはある。だが、配信者へ収益の分配は行われていない。すでにシステムはあるため、はじめようと思えばすぐ直接支援の仕組みも導入はできるとのこと。

ツイキャスは、1年前に配信者によるチケット販売が可能になるコマース機能「キャスマーケット」を開始している。配信者によっては2分で900枚のチケットが完売するなどのケースも出ているそうで、こちらの機能を伸ばしていこうとしている。

ツイキャスがコマース事業「キャスマーケット」を開始

ただ、「キャスマーケット」の機能は手数料を無料としており、同社にとってマネタイズ手段にはなっていない。あくまで、配信者のためのサービスだ。

ツイキャスはさらに、2倍、3倍のユーザ数の獲得を目標としており、それができてはじめて、マネタイズに本格的に着手していこうと考えている。

その数字を達成していくためには、国内だけではなく、世界でもユーザ数をさらに伸ばしていくことが重要になる。

その際、鍵となるのが通信規制でも試聴できるようにしている点だ。ブラジルではネットが弱い状態でも配信できることがユーザの反響を呼び、ユーザ数が伸びた。

同社が狙っているアジアの海外市場のうち、インドネシアなどはネット環境がまだ貧弱。ネットが十分に普及していないエリアでも、配信ができるというのはツイキャスの強みとなりそうだ。

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