メールとチャットを自由に切り替えられる、エージェント機能付ビジネス向けメッセージングアプリ「Rush」

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インスタントメッセージツールの登場で中国に e メールは不要になったのか?いや、まだそうはなっていない。

プロダクティビティアプリ Rush の共同設立者 Jo Liu 氏によると、e メールの全盛期は終わったのではなく、テコ入れが必要なだけだと言う。

e メールかインスタントメッセージか、これは答えを一つに絞ることではありません。(Jo 氏)

この2つをいかに同時に取り入れるかが問題なのだ。

インスタントメッセージ、テキストメッセージ、グループチャット機能を提供している e メールクライアントはいくつかある。e メールとメッセージングコミュニティを繋ぐアプリの Rush もその一つだ。

このツールはメジャーな e メールプロバイダ(Gmail、iCloud、Microsoft Exchange やその他 IMAP アカウント)をサポートし、全メールの中からキーワードやメールアドレスを使ったクイックサーチ、連絡先の自動追加、メール設定のカスタマイズ、通知バッジといった従来のメールアプリの基本的な機能を備えている。

しかし、Rush はただの e メールクライアントではない。

最もメジャーなテキストコミュニケーションであるメールとチャットを使う「ユーザ」自身が最大限の結果を引き出せるようにしてくれるのです。(Jo 氏)

SSRush

メール管理に加え、Rush ではユーザがメールから iMessage のようなチャットフォーマットでの会話に切り替えることができる。ユーザは状況に応じて e メールまたはチャットメッセージで返信できるのだ。

ユーザがチャットモデルを使った場合、受信者が Rush クライアントであれば会話は IM プロトコルで処理されるので e メールよりも早い。受信者がアプリをダウンロードしていなければ通常の e メールとして受信される。

中国で絶大な人気を誇るソーシャルネットワーキングアプリ WeChat(微信)と同様、Rush ユーザは「チャット」としてボイスメッセージを送信できる。しかし、Rush ならユーザはボイスメッセージの一時停止、巻き戻し、早回しができるのでメモを取るのに便利だ。さらにこのアプリではユーザが混乱を避けるため、特定のメッセージに直接返信したり元のメールを引用したりすることもできる。

マルチタスクをこなす人々のため、Rush にはカレンダー機能がついているが、そこではグループメンバーが同じページを共有できるようになっている。インテリジェントアシスタントの Rio が他のメンバーがスケジュールを変更した際に ping したり、ユーザに最新情報を通知したりしてチームの効率化に貢献してくれる。

インターネット時代においてセキュリティは最優先事項だ。

パスワードの保護以外に、Rush は標準的な SSL によるセキュリティプロトコルを使用して送信データの安全を確保しています。(Jo 氏)

オンラインサービス Doit.IM の設立者 Xu Zhe 氏が2015年2月に設立した Rush は、中国と国際市場を見据えて今年の5月にローンチした。現在、スタートアップチームは東京、北京、杭州の3つの事務所に50人以上のスタッフを抱えている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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